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御嶽山(おんたけやま)・自然の森公園

(群馬県伊勢崎市境上武士(かみたけし)1039番地1)
初冬藪椿と蝋梅冬枯れ雪景色

黄葉が残る風景・初冬

 晩秋と初冬の区切りがどの時期なのか正確には分かりませんが、黄色や茶色、紅色に色付いた木々の葉っぱがまだ落ち切らぬこの時期は、空気も冷たく冴え、空っ風もどこか寂しく、戸外での人々の動きは静まり、ここ御嶽山公園を休日に訪れてもまず人と行き会うことがありません。
 でも、そのことが逆に人生をより愛おしく感じさせてくれる、そんな風情に包まれています。

枯れ葉の絨毯 2008/12/6


里山の風情 2008/12/6


木の実 2008/12/6

 御嶽山は新緑に覆われ始める頃の春先も、爽やかで瑞々しさに満ち溢れますが、葉っぱが枯れ、木立から枯れ枝が落ちる初冬のこの時期もまた人生の深みを感じさせてくれます。
 春先がオープンならば、初冬はクローズです。でも、そのクローズはまた来年の新緑のオープンの準備開始です。

透き通るような黄色 2008/12/6



枯れ葉と芝生となだらかな傾斜と 2008/12/6


木の実 2008/12/6


明るい紅葉 2008/12/6

藪椿(ヤブツバキ)と蝋梅(ロウバイ)・人知れず

更新日:2013/12/16 ▲ページTopへ
 大輪のバラのような椿、洋服のフリルのように花弁が幾重にも重なる八重咲き椿、一つの花弁で2色、3色と咲きわける椿、花弁に斑が入ったり形がギザギザの椿、これら観賞用として改良されたたくさんの園芸種の椿。
 その種になっている藪椿が、今、ここ御嶽山・自然の森公園で密やかに咲いています。色も濃いピンク一色で、大きさもせいぜい5,6cm。華やかな園芸種の椿と比べると、目立たず、葉っぱの濃さと色に負けてしまいそうですが、その控え目な風情がいかにも健気で、寒い冬にあって温もりを感じます。
 数十年前の初春、伊豆の天城山に登った時、途中の山道の脇で自生するたくさんの藪椿を見たことがあって、当時の若かりし自分と重ねてその風景が蘇りました。
 まだ咲き始めの様子で、初春頃まで咲き続けることと思います。白の藪椿もあります。場所は北側の緩い階段入り口脇です。

 また、緩い階段を登った脇には、早々と蝋梅(ロウバイ)が咲き始めています。我が家にも蝋梅がありますが、その開花は正月に間に合うか合わないかの時期です。こちらは条件が良かったのでしょうか。特に日当りがいい場所でもなく、しかもまだほとんど残っている葉っぱが見事に黄葉しているので、遠目には花との区別も付き難いですが、黄葉する葉っぱと一緒に咲く蝋梅もまた貴重なシーンです。蝋梅と言えば、山の斜面一帯に咲く秩父の宝登山(ほどさん)が有名で、数回登ったことがあり、それはそれで大感激でしたが、大勢の観光客と一緒に眺める蝋梅の名所とは違った静かな風情もまたいいものです。

 温かな恰好で出かけてみてはいかがですか。(2013/12/16 記)

残された黄葉もあと僅か。冬仕度の園内で密かにさく藪椿。 2013/12/13

太陽の日射しを受けて、金色に輝いています。
2013/12/13

2013/12/13

早々と咲く蝋梅(ロウバイ)


真っ青な空、紅葉する葉っぱ、咲き始めた蝋梅。甘い香りが密かに漂っています。 2013/12/13

更新日:2013/1/7 ▲ページTopへ

冬枯れの季節

 毎年、冬になると必ず訪れている御嶽山自然の森公園。振り返ってみると、当サイトを開設した2006年の冬からずっと続いています。暮れの世話しない頃だったり、年明け早々だったり、2月の寒い日だったり、決まって訪問者が誰もいない寒い日です。
 今回の訪問は昨年の12月29日でした。今回は珍しく犬の散歩で訪れた人や黒の長い防寒コートを着て、望遠レンズ装備のカメラを持って園内で被写体を探しているご婦人、更に、林の中をサバイバルゲームのように走りまわる少年たちに会いました。
 でも、それも束の間のことで、こんな日の御嶽山はすぐに元の静寂に戻ってしまいます。枯れ葉も落ち切って、風が吹いても葉擦れの音さえ聞こえません。そんな静かな自然の中に身を置くと、一見、寒々とした風景なのに、とても温かく落ち着いた気分に浸ることができます。
 地上に積み重なった枯れ葉の下では、虫や雑草たちが、やがて来る春を待ってきっとうずくまっているのでしょう。そんな息吹を感じるせいかも知れません。(2013/1/7 記)

地上に積もった枯れ葉。寒い冬から虫や雑草を守り、やがては腐葉土となってまた自身に栄養を与えます。
2012/12/29

枯れ葉の絨毯に覆われた山頂部 2012/12/29

葉っぱを全て落とした園内一の巨木 2012/12/29

毎度お馴染、いつものアングル 2012/12/29

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 今年の冬、2月にしては暖かい気温に誘われて訪れた御嶽山。
 葉を落とした木々の間から見える真っ青な空と、足下の落ち葉、その上に差しこむ太陽の光、秋の開花を待ってじっくりとエネルギを蓄える彼岸花。毎年変わらぬ風景が迎えてくれました。掲載が今頃になってしまいました。(2012/7/22 記)

葉を落とした木々の間から見える真っ青な空 2012/2/4


葉を落とした木々の足下を埋める落ち葉、差しこむ太陽の光 2012/2/4

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 若葉に萌える新緑の頃から夏にかけて、緑一色の爽やかな空気に包まれる御嶽山・自然の森公園は、冬にはそれらの葉っぱを落としてまた別の味わいを見せてくれます。モノクロ写真のような冬枯れの季節は寂しくもありますが、小枝を良く見れば既に新芽の準備が始まっていて、生物の息吹を感じて活力をもらいます。
 2011年2月5日、島村・新地へのサイクリングの帰り、暮れなずむ辺りの空気が里心を強めながらも、こんなひと時もまた貴重なことと御嶽山への道草を決め、静かな頂上にしばし佇みました。ちょうど木立の向こうには沈みつつある太陽が顔を覗かせ、ますます家路を急がせますが、そんな気持ちで味わう御嶽山・自然の森公園はまた格別の趣があります。(2011/2/15 記)

御嶽山の頂上から西側を眺めれば、西上州の山々の向こうに日が沈みます。 2011/2/5

御嶽山山頂から西側へ続く小路 2011/2/5

御嶽山山頂から北側へ続く小路 2011/2/5

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緩やかな斜面の遊歩道
中央の広い芝生広場

落葉樹の林が広がる公園
市全域が平地の伊勢崎市に取って
とても貴重な公園

森と言うには小規模ですが、
武蔵野の林のようなこの公園は
いつも静けさに包まれています

私のお気に入りの公園です。

2006/12/30

河川敷から山の全景 2006/12/30

広瀬川と粕川の合流。右端が御嶽山 2006/12/30

南東から全景 2006/12/30


河川敷の小川 2006/12/30


粕川と赤城山 2006/12/30

河川敷から山頂へ登る階段道。
年末のこの日、普段でも訪問者が少ないこの公園、
更に小雨が降り始めて肌寒く、でもなぜか温かい風景です。
2007/12/29

南東から山の全景 2006/12/30



山頂から湧き出る水 2006/12/30


山頂から続く遊歩道。どちらの道を歩こうか。
2008/1/26

残雪の御嶽山、大雪から10日後

更新日:2014/3/2 ▲ページTopへ
 2月14日から15日にかけて降ったかつてない大雪。カーポートや下屋、野菜果物のハウスの多くが損壊し、道路交通が麻痺するなど甚大な被害を与えました。ご当地伊勢崎でも雪国の苦労を期待せず体験することになってしまいましたが、降ってしまったものは如何ともし難く、じっと解けるのを待つしかありません。大雪の数日後、道路の雪に対して、大半の人はスコップなどで除雪していましたが、そんな中、水道水をホースでかけて解かしている人がいて、その効果がいかに低いかを知りました。その人も周囲の目を気にせず、解け切るまで放水しましたが、時間は何十倍もかかり、水道の水もタップリ使用しました。
 私の体験で一番効率的だったのは、「み」ですくう作業でした。ちょっと硬くなった雪は事前にスコップでサクサクっとカットし、これをザザザっと「み」ですくい上げ、路肩に放り投げます。スコップでその都度放り投げる動作に比べると、ざっと4,5倍は効率的でした。この「み」、庭仕事用に使っているポリプロピレン製で、強度がある割には軽くて、大活躍しました。
 ・・・なんて、御嶽山に関係ない前置きが長引きましたが、そんな大雪も、雪景色として眺めれば、滅多に見られない光景を見ることができる好機会。そんな気持ちで、先日、大雪から10日後の御嶽山を一回り歩いて来ました。
 もっと解けているかと思いましたが、南側や山頂の日当りのいい場所を除くと、まだタップリと雪が残り、雪山気分を楽しむことができました。(2014/3/2 記)

大雪後10日目の御嶽山 2014/2/25

広場から山頂へ取っ付く付近
2014/2/25

山頂から広場へ下る遊歩道付近は雪の溜まり場状態。2014/2/25

山頂付近の雪は大分解けました 2014/2/25

北側の階段入口は除雪されていました
2014/2/25

広場から山頂へ向かう遊歩道。9月には周辺が彼岸花で埋まります。
2014/2/25




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