| 伊勢崎市で利根川を渡る橋は3橋あります。上流側から五料橋、坂東大橋、そしてここ上武大橋です。その上武大橋が平成21年度から架け替え工事を行っています。 上武大橋は橋の北側が群馬県伊勢崎市境平塚、南側が埼玉県深谷市大字中瀬です。南側は深谷市ですが、南詰からすぐ西側には伊勢崎市境平塚と境島村のそれぞれの南地区が広がり、利根川によって南北に分離された境平塚と境島村を繋ぐ橋でもあります。 現在の橋梁は昭和9年に架設され、老朽化が著しく、また幅員が狭いために普通車両でも通過時には圧迫感を感じ、大型車両ではすれ違いが困難な状況です。昭和46年度から補修工事を行っているものの、今後は補修を行うよりも架け替えた方が経済的であるとの調査結果から架け替えを決定したとのことです。 幅員について調べてみると現橋の有効幅員は5.5m。一方、現在の標準的な道路幅員は、大型車が混入する道路においては、2車線の場合、最低でも2車線×(路肩+車線)=2×(0.75m+3.25m)=8.0mは欲しいので、2.5m不足しています。 ※道路の標準幅員は道路の等級によって異なります。詳しくは →道路の標準的な横断構成((社)日本道路協会) 平成23年1月9日現在、2基の橋台と12基の橋脚のうち2基の橋脚工事を完了し、1基の橋脚の工事が進行中ですが、このページでは架け替え完了まで適宜現地の状況をお伝えして参ります。(2011/1/16 記) ■工事延長=1,620m■橋梁区間 橋長=888m、有効幅員=11.25m ■車道幅員=66.5m、片側歩道 ■形式=13径間連続鋼細幅箱桁橋 ■架け替え完成=平成27年度(予定) ■現橋の撤去=平成29年度(予定) ■平塚境停車場線バイパス:平成24年度完成(予定) ※事業内容については主に埼玉県庁と群馬県庁の公式サイトを参照しました。両者で計画諸元に違いがありますが、現時点ではそのまま掲載します。 |
2011/11/13。10ヶ月振りの現地レポートです。11月上旬に当サイトの掲示板に、「ふるさとの歌」さんから「上武大橋の群馬県側でも橋脚工事が始まったようです。」との書き込みをいただいたので、11月13日の境産業祭の日に、平塚の道路やこちらの現場まで足を伸ばし、一回りして来た次第です。 現地に立つ工事案内によれば、群馬県側の橋脚P1とP2の施工です。施工業者は古郡(ふるごおり)建設株式会社さん、工期は2012年3月30日です。(右の写真をクリックすると工事案内を拡大表示できます) 現地では上武ゴルフ場のカート用通路の切替えや作業ヤードの整地を終了し、生コンプラントの設置作業中でした。杭基礎用と思われる資機材が搬入されていましたが、詳細の施工内容は不明です。 現在の重厚感タップリの鋼トラス橋も6年後には撤去されるとのことなので、記念に写真を撮ってまいりました。こちらに掲載してあります。(2011/11/30 記) |
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![]() 施工現場を深谷側から 2011/11/13 ![]() クレーンの足下に仮置きされた 杭基礎用と思われる資材 2011/11/13 |
![]() 利根川の左岸堤防から眺めるP1,P2橋脚施工現場全景 2011/11/13 |
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![]() クレーン 2011/11/13 |
![]() 宇部三菱セメントの生コンプラント 2011/11/13 |
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2011/1/9。平成21年度に2基の橋脚を完成させた後、しばらく動きがなかった現地では、新たにニューマチックケーソン工法による橋脚の施工が進んでいました。 オープン掘削に対し、躯体下部に作業室を設け、その中に圧縮空気を送り込んで気圧を高く保ち、この圧力(圧気(あっき))によって水や泥の流入を防ぎながら掘削作業を行う工法がニューマチックケーソン工法ですが、伊勢崎周辺では普段なかなかお目にかかることが少ないこの基礎工法を現実に見ることができること、貴重なことと思います。 (2011/1/17 記) |
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![]() ニューマチックケーソン工法で施工が進む橋脚(側歩道側から) 手前は現在の上武大橋 2011/1/9 ![]() ニューマチックケーソン工法で施工が進む橋脚(南側河川敷から) 2011/1/9 |
![]() 事業計画全体プラン 2011/1/9 |
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![]() 施工を終えた橋脚(側歩道側から) 2011/1/9 ![]() 施工を終えた橋脚(河川敷から) 2011/1/9 ![]() 施工を終えた橋脚(河川敷から) 2011/1/9 |
![]() 工事案内。 今回の工期は平成23年3月31日 2011/1/9 ![]() 現在の上武大橋(左側)と 完成した2基の橋脚と現場事務所 2011/1/9 ![]() 現場事務所や完成した2基の橋脚。 最後方の緑の機械は ニューマチックケーソン工法の機械 2011/1/9 |
![]() ニューマチックケーソン工法で 施工が進む橋脚 2011/1/9 ![]() ニューマチックケーソン工法の説明板。 現場のすぐ前に立っています。 2011/1/9 |
現在の上武大橋(垂直材付き下路式鋼曲弦ワーレントラス) |
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![]() 下流側左岸河川敷(群馬側)から 2011/11/13 |
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![]() 伊勢崎側の親柱に刻まれた橋名 2011/11/13 ![]() 伊勢崎側の親柱 2011/11/1 |
![]() 下流側左岸河川敷から(対岸右側は境平塚と境島村) 2011/11/13 ![]() 左岸河川敷から(左側:車道用上武大橋、右側:自歩道用上武大橋) 2011/11/13 |
![]() 上武大橋(車道用)(深谷側から) (左のコンクリートは側歩道) ![]() 上武大橋から臨む利根川の流れ (左側:伊勢崎市境島村を経て深谷市、 右側:伊勢崎市境平塚) [上武大橋(側歩道)から上流を見る。] |
伊勢崎市で利根川を渡る最南端の橋・上武大橋。竣工は昭和9年4月です。橋長894.7m、有効幅5.5m。完成当時は中瀬橋を抜いて埼玉県下第2の長大橋になったようです。 この橋の形式は中央径間が鋼曲弦ワーレントラス、側径間が鋼ゲルバー桁、部材の接合はリベットです。橋梁の形式や接合方式が変遷する中で、これらの形式や接合方法が現存する上武大橋は非常に珍しく、貴重な存在です。
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