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管理人日記

このページは「Go!伊勢崎」管理人・丸男が日ごろ思う事を不定期に書き綴るもので、掲示板「管理人の独り言」の番外編です。
ご意見等ありましたら「管理人の独り言」からお寄せいただければ光栄に思います。


2015/5/12(火)

少子高齢化だからこそ

(5:高齢者が寄与できる生産分野)

 高齢者が働く時、様々な理由があります。
●経済的理由から。いわゆる「働かないと食って行けない」から。
●生き甲斐や健康管理的理由から。
●特殊な技術、才能、手腕、または高度な知識を期待されて。
●後継者がいないので止むを得ずに。
●家族や友人知人に請われて何となく。
●家にいても他にすることがないので。
●その他

 実際は、上記項目が単独に原因している訳ではなく、複合した理由で働くことになると思いますが、理由はともあれ、高齢者が働く時には気力・体力的な側面から、下記のような仕事は避けたいものです。
●長時間労働
●瞬発力や体力を要する仕事
●視力を駆使する仕事

 このような条件をクリアし、高齢者が生産に寄与できる仕事にはどんなものがあるでしょう。思い付くままに列挙すると・・・
■警備員や施設管理(建物や駐車場)
■庭の手入れ(ガーデニング、草むしり、剪定)
■農作業や野菜作り(生産や指導)
■日曜大工(作業や指導、受託)
■手芸や工作、和洋裁(作業や指導、受託)
■清掃(公園や施設、住宅)

■駄菓子屋(近所の子供相手の場)
■カフェ・喫茶店(ご近所さんの情報・交流ターミナル、憩いの場)
■食べ処(そば、うどん、家庭料理、惣菜、ご近所さんの台所として)

■専門分野の指導(経理、コンピュータ、設計など)
■教育指導(学習指導、習い事(書道・茶道・華道など)の指導)
■スポーツ指導・監督
■組織の事務局(ボランティア団体やNPOの事務処理など)

■ボランティア活動(介護、趣味・文化活動、花植え、傾聴、フィルムコミッション、観光ガイド、語り部など)
  シルバー人材センターの業種とラップする仕事もあり、それらはシルバー人材センターへ登録してしまえば簡単な話になりますが、ここでは、独力で開始する場合を考えます。「自分で始める」と言うモチベーションを重要視したいためです。

 

まず最初に、個人で営むか組織で営むか・・・

 多量の作業をこなし、安定的に提供するためには組織力が必要となりますが、組織化は話が重たくなりますので、発展的課題として別の機会に譲り、ここでは個人で営む場合のみを考えます。妻や夫、友人など、手伝ってくれる人がいたとしても、基本は独力で行う覚悟が必要です。他人への依存心は失敗の引き金になります。

次に作業場所・・・

 庭の手入れや野菜作りなどの出張指導・作業を除き、持家・借家に関わらず基本的に自宅とします。
 カフェや食堂、駄菓子屋などを開く場合、改装費などの初期投資は、金銭に余裕のある場合を除き、基本的には行いません。自宅でコンピュータや学習・趣味の教室を開く場合も同様です。自宅の道路側に、簡単な看板と幟を立てるだけで済ませます。百均で購入できる範囲の投資です。
 日曜大工や手芸・和洋裁などの作業室も自宅の空いた部屋とします。
 費用をかけない理由は、高齢者前提なので、投資対効果を考慮すると、損益分岐点まで活用できない可能性が高いからです。有体に言えば、若くないので投資の元を取れない可能性が高いからです。あくまで、経費をかけずにできる範囲で活動します。
 そのような方針なので、自宅の大きさにも依存しますが、接客できる人数は4,5人以内となります。あくまで無理せず、「暇で遊んでいるよりいい」程度の姿勢で取り組みます。もちろんどうせ働くなら儲かった方がモチベーションが上がるでしょうが、世の中、そんなに簡単に儲けさせてくれません。社会貢献と生き甲斐や人とのコミュニケーション確保を目的に、一日千円程度、一ヶ月で3万円程度利益が出ればいいと言う姿勢で取り組みます。
 近所のオジサンやオバサン、子供たち、通勤帰りの若者らが、一日数人寄ってひと時を過ごしてくれればいい程度の期待とします。
 自宅を改装しないので、他人が入り難い構えになっているでしょうが、「いつの日か看板や幟に気付いてくれればいい」と気長に気楽に待ちます。小洒落た店構えに憧れるでしょうが、それはいつの日かの目標として留めます。 

次は駐車場・・・

 実は駐車場が問題です。自宅に数台分の予備駐車スペースを所有している人は少ないでしょう。路上駐車可能で、かつ近所迷惑にならない地域ならばいいのですが、それ以外では問題です。近所に駐車場を借りるのも経費がかかるので、駐車場を確保できない場合にはお客さんを徒歩圏内のご近所さんのみと割り切るか、商売そのものを断念することとします。近所に商業施設や公的施設があって、何となく駐車場を利用できる場合もあるでしょうが、違法なことなので期待できません。駐車場問題は千差万別なので、個別に解決することにします。 

開業にあたって必要な資格・・・

 「食品衛生責任者資格」 や「防火管理者資格」など、業種によっては必要となりますが、講習会受講で取得できるようです。また学歴や難関資格など、所有していれば営業効果を発揮できるものもありますが、高齢者前提での仕事なので、現時点で所有していないものに対しては望まないこととします。稀にそれがモチベーションとなって頑張って取得し、テレビなどで紹介される例もありますが、一般的ではありません。

最後に必要なのは・・・

 あれこれ企画し、全ての準備が揃った後で必要なのは、継続する意思力の強さです。
 雨の日・風の日、体や心が元気な日・不調な日、様々なコンディションの日が繰り返しやって来ます。組織の勤労者ならば、不調な日でも取りあえず出勤すれば何となく一日持ち堪えることもできますが、自営は全て自己管理なので、適当に過ごす訳には行きません。
 接客業種で不定期な休みが多いと「あそこは休みが多い」と判断されて、期待されなくなります。卓越した技術や知識をベースに営む業種ならば、お客さんもじっと待っているでしょうが、そうでない場合にはやっぱり必要なのは「継続力」でしょう。「行列ができる店」や「話題の店」よりも、「近所の普通の店」でよしとします。

そして現実は・・・

 企画時にはバラ色の世界が展開されますが、いよいよ具体的になると、多くの場合、フェイドアウトして腰砕けになります。「あれこれ面倒臭そう」、「難しそう」、「疲れそう」、「どうせ駄目になりそう」などが大方の理由と思います。継続するにもエネルギが必要ですが、始めるにも相当のエネルギーが必要です。特に、世間の風当たりをあれこれ体験して来た高齢者に取っては、冒険心や挑戦心は弱くなっていて、更に加齢に伴って気力も萎えているので、余計なことは避けようとします。社会貢献と生き甲斐や人とのコミュニケーション確保が主目的では動機として弱いのが実際のところでしょう。
 結局のところ、労働対価として安過ぎる代償に対して、それをカバーできる気力やヤル気を持てるかどうかが分岐点と思います。

 「少子高齢化だからこそ」と題してあれこれと展開し、高齢者が寄与できる生産分野を導き出したものの、実践する最後の引き金は個人のマインドに依存すると言う抽象的な結論になってしまいました。説得力に欠ける結論ですが、夢のようなことを伝えて煽ることもできないので仕方ありません。

 高齢者の皆さん、このような展開に対してどうお考えですか?頑張ってみますか?じっと大人しくしていますか?


 このような現実の中で奮闘しているオジサン、オバサンの知人・友人が何人かいます。ひと時の時間を共有すると、こちらも楽しく元気になります。改めて本人にお世辞を伝えることは少ないですが、心の中ではいつまでも頑張って欲しいとエールを送っています。


 「少子高齢化だからこそ」も今回で終了のような流れになってしまいましたが、それでもまだ続けるこのシリーズ。国政レベルでの少子高齢化対策も重要ですが、トップダウンは敷居が高いのが一般的。国から県へ、県から市町村へ・・・などと待っている間に寿命が尽きてしまいます。市民レベルでボトムアップの提案ができれば・・・などと考えています。

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2015/4/18(土)

少子高齢化だからこそ

(4:突然ですが・・・)

 当サイトで「少子高齢化だからこそ」シリーズを書き始めて約1ヶ月。4月13日に「健康で生産に寄与する高齢者」の記事を書いた数日後、全く偶然にも某市で健康活動を行った高齢者にポイントを付与すると言うニュースが流れました。
 健康に留意し、積極的に健康管理した人は医療機関に世話になる回数も少なく、医療費負担が少なくなるので、それを推奨するためのポイント制度とか。溜めたポイントは商品券への交換もできるらしいです。
 医療費負担増大に対する行政側の苦肉の策とは思いますが、「不健康な人はお金がかかる」と言わんばかりの方針がちょっと嫌味な感じがして、「推奨」と言いながら半ば強制的に薦めるようになると、窮屈な感じもします。

 「自分でもテーマとして書き始めておいて、今さら何を言ってんの?!」

 と突っ込まれそうですが、私が言いたかったのは、あくまで高齢者が自身のライフスタイルとして自主的に行いたい場合であって、健康志向が希薄だからと言って、個々人の性格や気質に依存するところまで口を出す権利は誰にもありません。医療費負担を減らすために、高齢者が半義務的に健康オタクになる社会は、健全と言うより「全国民一律に右へ倣え」みたいで不気味でさえあります。働くも人生、働かないも人生です。

 前回も書きましたが、人生はもっと豊かで楽しいものであるべきで、そこには自由な意思が大きな条件になります。それに、健康に無頓着な人が100歳まで元気で長生きした例や、健康に敏感な人が早死にしたりと、人生は様々です。

 次回書く予定の(健康な高齢者が)「寄与できる生産分野」も、もちろん自主的に働く意思がある高齢者、健康で働き続けることが自分のライフスタイルに合っている高齢者を前提にしている訳です。もちろん状況がより深刻で、年金だけでは暮らせずにやむを得ずに働く場合も含めます。

 ・・・と言うことで、偶然にも高齢者の健康管理の全国版ニュースが流れたので、気になって補足した次第です。


引き続き次なる課題

(2)寄与できる生産分野とは?

 ・・・・は次回へ。

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2015/4/13(月)

少子高齢化だからこそ

(3:健康で生産に寄与する高齢者)

 少子高齢化と言う言葉が社会問題の代名詞のように使われるようになってから久しい年月が経ちます。時にはストレートに不況の原因であるかのように語られる場合もあります。ところで、経済的側面で少子高齢化をとらえる時、その問題点や課題とは一体何なんでしょう。大雑把に捉えるならば

生産年齢人口が減少するので国の総生産高が減る。
高齢者が増えるので、国の医療費負担や年金負担が増える。

 分かり易く言えば、「収入が減少し支出が増加するので不況を促す。」と言うことでしょう。とすれば、この解決にはその逆の対策を施せばいいので、つまり、

●生産年齢人口が減少しても生産高を減らさないようにする。
●高齢者が増えても、医療費負担を増えないようにする。
 (年金は難しい社会問題なので、ここでは保留)

と言うことになります。言葉不足なので補足しますと・・・、

(1)生産年齢人口が減少しても生産高を減らさない

 これにはいくつか方法があると思います。

1)リタイヤ年齢を延長

 例えば定年を65歳、あるいは70歳まで延長。
 企業では65歳定年に移行する事例が増えています。60歳定年の場合でも、再雇用制度で65歳まで働ける企業も増えています。中には本人の働く意思がある限り雇用し続ける企業もあります。これを実施するためには高齢者の健康管理に取り組み、健康寿命を延ばす必要もあります。

2)生産高を人力に依存しないようにする

 機械化やIT化などにより、生産高を人力に依存しないようにする。

(2)高齢者が増えても、医療費負担を増えないようにする

 上記1)と同様ですが、高齢になっても健康管理に注意し、健康寿命を延ばせば、医療機関への依存が減ります。最近、高齢者に対して筋力アップ運動などの健康情報が増えたのも、そんな背景を受けてのことと思います。


 解決策を単純化して述べましたが、定年制延長や機械化、IT化は社会や企業の問題なので、政治家や事業者の皆さんに委ねるとして、ここでは個人の姿勢でできる解決策を考えてみましょう。それと機械化やIT化の進歩は、若年層の就業機会を減らし、別の社会問題を発生させる可能性もあるので、ここでは触れないことにします。

 そこで絞られるのが、

健康で生産に寄与する高齢者

の存在です。ここで問題になるのが

●健康の維持方法は?

●寄与できる生産分野とは?

の2点です。

 前回記事の「少子高齢化だからこそ(2:警備員)」で紹介した事例のように、上記2点を同時に解決している方が理想ですが、現実はそんなに簡単ではありません。まずは、

(1)健康の維持方法は?

 現在、医療の世界も「治療医学から予防医学へ」と変わりつつあります。テレビでも健康や医療に関する番組がほぼ毎日流れています。必ず指摘されるのが「生活習慣病」。
 これらが癌や高脂血症、高血圧、糖尿病、心筋梗塞などの遠因になるので気を付けなさいと注意喚起します。同時に、日々の生活スタイル(食生活や運動不足、喫煙や過度の飲酒、ストレス)についても注意を促します。
 これらの番組を見ていると、健康な人でも病気になってしまうくらいに脅迫的な時もあります。まるで、「健康になるために人生がある」かのようで、時として本末転倒に感じる時もあります。人生はもっと豊かで楽しいものであるべきで、過度の健康意識は不要と思います。

 それでは高齢者の健康の維持方法はどうしたらいいでしょう?それは、
 日常の所作がマメであること、外出などのフットワークがいいこと、他者との交流で骨惜しみしないこと、考え方が前向きであること、周囲の事象に対して興味関心を持ち続けること、目的志向であること、スポーツ志向があること、
 などの姿勢を身に付けることと思います。私は医療関係者ではないので医学的根拠はありませんが、自分で健康だと感じる時、また元気な友人知人の生活スタイルを見た時に感じることで、素人判断すれば、恐らくこのような姿勢からはナチュラルキラー細胞(NK細胞)が増えて、免疫力が上がるせいかと思います。

 この正当性の裏付けとしては、上記のことを全部反対にしてみると理解できるでしょう。
 日常の所作が物臭で、出不精で、他者との交流も面倒臭くて、人のためには動かず、考え方は後ろ向きで、世の中のことには関心がなく、日々の目的もなくて身体を動かすことも嫌い。
 どうですか?このような姿勢から元気を感じましたか?

 「えっ、それって俺のこと?私のこと?」、「だからって何か文句あるかい?自分の勝手でしょ」と突っ込まれそうですが、そのような生活スタイルでは思考の流れも滞り、運動量も減るので血流の流れも悪く、筋力も落ち、結局自分が大変なことになります。

 私の知人の母親が103歳で亡くなりましたが、亡くなる年齢まで自活していて、トイレに向かう母親に手を貸して介助しようとすると、バシッと手を払い除けて、「人を年寄り扱いするな!」と怒ったそうです。80歳から習い事を始めて、師範が留守中には勝手に先生代わりを務めて、周囲の高齢者の世話などもしていたとのこと。
 このような気丈夫な方は特例でしょうが、そのような姿勢から健康が生まれることは間違いないようです。
 女性は生涯に亘り、家事や買い物をし、また話好きなので問題は少ないのですが、問題は高齢男性です。
 「分かっているけど、そんな姿勢、急には身に付かないよ」と仰る方、取りあえず簡単な方法があります。それは、
毎日何かの家事をする。庭いじりをする。散歩する。出会った人に挨拶する、話しかける。

 スポーツジムやサークルに入会して活動すれば直接的に改善されるでしょうが、お金もかかるし、時間も制約されるので、できるだけ簡単な方法が長続きの条件です。家事は毎日あるし、散歩も近所を一回りでもいいし、庭がなければプランターで野菜や花を栽培してもいいし、とにかく身の周りの日常のことの中から身体を動かすことを見つければいい訳です。
 いかがでしょうか、賛同いただけたでしょうか?


それでは次なる課題

(2)寄与できる生産分野とは?

 ・・・・以下、次回。

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2015/3/28(木)

少子高齢化だからこそ(2:警備員)

 先日、街中を流れる用水を辿って散策した時、ある警備員さんと立ち話しました。立ち話と言いながら気付いてみれば小一時間経っていました。
 この警備員さん、ある会社の車両が公道を横切って作業するために、事故防止のために朝8時から午後5時まで警備しているとのこと。我が家からも遠くないため、その姿は何度も見ていましたが、いつもは車で通過するために話しかける機会はなく、この日、散策の行きで会ってから2時間後の帰り道、まだ同じ人だったので、つい「警備、お疲れ様です。」と話しかけてしまいました。
 警備員さんの付近には椅子はなく、昼休みの一時間を除き、ずっと立ったまま警備しているとのこと。

 あれこれ話す内、年齢が75歳と知って驚きました。全くお世辞ではなく、10数歳は若く見えます。背筋もピンと張って姿勢が良く、還暦を少し過ぎたくらいの様子です。
 問わずもがなに伺った話によれば、長年勤務した会社を60歳で退職し、その後、2つの会社に勤務し、65歳でこの警備会社に再就職したとのこと。警備会社に勤務する前、「もう仕事から引退する」と決めたものの、家にいても特にすることがなく、明るい内から酒を飲んだり、ついつい食べ過ぎたり、ゴロゴロするばかりで体重も増え、体調も崩してしまい、すっかり不健康になってしまったとのこと。
 憧れの悠々自適の生活も数ヶ月で飽きてしまい、「やっぱり動ける内は働こう」と再就職したのがこの警備会社。

 「一日中立っていて足が棒になりませんか」と問うと、最初は辛かったものの、今では大丈夫とのこと。でも、新人が入って来ても、ほとんどの皆さんがその大変さに耐えかねて数ヶ月で退職してしまい、現在は、もう一人の同僚と日交代シフトで月の半分ずつを担当しているとのこと。


 お喋りしている間、すぐ近くの路上にセキレイが飛んで来て、ピョンピョンとこちらに近づいてきます。
 「あれ、逃げないですね。」
 「ええ、私の友達なんです。」と、面白いことを言います。
 「名前もあるんです。」と名前を呼んでいます。そのセキレイ、首をクリッ、クリッと振りながら、フェンスの上や路上をチョンチョンと移動します。その距離1m程度で、まさに足元です。
 「実はもう一羽飛んで来るんです。2人とも友達なんです。」
 「へぇ〜、セキレイがなつくんですか〜!」と驚くと、
 「私が同じ場所にずっと立っているので、きっと人間と思っていないんでしょうね。」
 とニコニコしながらこれまた面白いことを言います。


 この仕事に就く前は、警備会社だけには絶対に就職したくなかったとのこと。
 「何でですか?」
 「だって、道路にずっと立って警備している姿ってカッコ悪いじゃないですか。でも、その会社に入っちゃいましたが。」
 「今はどう思ってますか?」
 「今は全然平気です。それに70歳過ぎても雇い続けてくれる会社なんかないですから、ありがたい話です。」
 と謙虚に穏やかに話します。
 「それに、仕事を終えて家に帰ると、食事も酒も美味しいし、夜も良く眠れます。」

 自分で稼いだ給料で、奥さんやお孫さんにたまには小遣いをあげられるのも嬉しいと聞き、家庭円満な姿も想像できました。

 気が付けば小一時間経っていて、
 「すっかり仕事の邪魔をしてしまいました。楽しかったです。頑張ってください。」と伝えると
 「いえいえ、こちらこそ楽しかったです。ずっとここにいなければなりませんが、暇してますから、また来てください。色々と話を聞いてくれてありがとうございました。」
 と逆にお礼を言われてしまい、そこからの帰り道、体重が5キロは減ったように軽やか気分でした。


 月の半分の平日、朝8時から午後5時まで、同じ場所に立ちっぱなしで通行車両の警備をする75歳の警備員さん。65歳で一旦退職したものの、悠々自適の引退ライフも数ヶ月で十分だったようで、逆に体調を崩してしまい、仕事に再復帰して取り戻した健康。
 今では健康管理のためだけじゃなく、年金補助や家族へあげる小遣い稼ぎ、また生き甲斐として、健康的で有意義な生活を送っているように思いました。
 
 工場やショッピングモール、または道路工事現場などでは必須の警備の仕事。誰かが従事しなければ社会が回転しません。家計を支える若い現役世代が就くには厳しいかも知れませんが、シニア世代の活躍の場としては十分な条件を備えています。もちろん足腰が丈夫なことが条件ですが、逆にこの仕事で足腰が鍛えられることも考えられます。
 今回お会いした警備員さんは気力体力共に充実してシニア世代の理想の姿を見た思いですが、この方ほどに理想的でなくても、63歳あるいは65歳から70歳くらいまで現役として活躍できれば、シニア本人の要望と社会のニーズとの相互補完関係が成立するように思います。


 前回は「街中カフェはシニア世代にお任せ」と述べましたが、今回は警備員の話でした。探せば、シニアと社会との相互補完関係の業種はまだまだあるようです。

 ・・・・以下、次回。

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2015/3/19(木)

少子高齢化だからこそ(1:シニアの出番)

 前回の記事で、ここ数年、復活の兆しを見せる街なかカフェ(あるいは喫茶店)のことを書き、試算によれば喫茶店経営は決して楽なものではなく、子供の教育費や住宅ローンを抱える若い世代では成立しないと述べました。街に交流の場や元気、潤いを与えてくれるカフェ文化、一体どうしたら定着するでしょうか。
 自分でたまに立ち寄るカフェや友人から聞いたカフェなどを総合すると、若い男性が孤軍奮闘している店などもありますが、概して多くの店主がシニア世代です。現役世代の場合には本業と隣り合わせて経営するなどのケースもあります。

 ここでまたまた試算にお付き合いください。

個人経営で年収600万円を稼ぐ

■一ヶ月の営業日=24日。年営業日=12×24=288日
(ちなみに、週休2日制の勤労者の年間労働日は、有給休暇を使わなくても年間労働日は240日程度です(240日=365−2×52週−15(国民の祝日)−(GW、盆、正月))。これから比べると、288日は月平均4日多く働くことになります。)
■一日当たり必要な利益=600万円/288日=20,833円
■利益率をざっくりと35%とすると、
■一日に必要な平均売上高=20,833円/0.35=59,523円
■平均客単価=600円とすると
■一日に必要な客数=59,523円/600=99人

 一日約100人の来客を見込めるか?また実際にその来客を一人(あるいは夫婦)で対応できるか、かなり不安です。

 同様な方法でもっと楽観的に試算してみます。

個人経営で年収400万円を稼ぐ

■年営業日=365−(52+3+3)=307日(休日は週1回、盆と正月)
■一日当たり必要な利益=400万円/307日=13,029円
■利益率をざっくりと50%とすると、
■一日に必要な平均売上高=13,029円/0.50=26,058円
■平均客単価=800円とすると
■一日に必要な客数=26,058円/800=33人
休日が週1回で毎日平均33人の来客。成り立つでしょうか。

 試算の妥当性に確信はありませんが、当たらずとも遠からずと思います。結論を急げば、いずれも現役世代が経営するには厳しい状況です。

 そこでもう一つの試算

個人経営で年収100万円を稼ぐ

■年営業日=365−(78+10)=277日(休日は月6回、盆と正月、その他)
■一日当たり必要な利益=100万円/277日=3,610円
■利益率をざっくりと40%とすると、
■一日に必要な平均売上高=3,610円/0.40=9,025円
■平均客単価=700円とすると
■一日に必要な客数=9,025円/700=13人
これならば何とか成り立ちそうです。でも、年収100万円で誰が商売しますか?

 そう、ここがポイントなんです。年収100万円、月収8万3千円。

 もし、シニア世代が年金補助として働くならば、何とか成立するんじゃないでしょうか。
 ちょっとした創作料理を覚え、コーヒー豆にこだわり、好きな音楽を流して、近所の皆さんに集いの場所を提供して、常連さんとお喋りし、子供たちやおじさん、おばさんをからかい、たまには若い世代の愚痴を聞き、相談に乗り、暇な時にはガーデニングや読書、DVDや音楽鑑賞、楽器練習など好きなことに費やし・・・
と、自由で楽しそうじゃありませんか?

 きっと大半の人が、
 「そんなことないさ、それならば、どこかでアルバイトをした方がよっぽどいい!」
 と言うでしょう。実際、アルバイトの方が楽でかつ多くを稼ぐでしょう。例えば同じ労働時間でガードマンとして働けば、277×8時間×1,000円=221万6千円稼ぎます。

 「そんなに勧めるなら自分でやれば!」
 などと突っ込まれると、私にはまだ現役の仕事もあるし、「Go!伊勢崎」もあるし、お金の問題だけじゃなく、ちょっと無理です。身体が二つあれば、やってみたい仕事の最有力候補ですが。「カフェ・ゴイセ」」なんて店名にして、日々「Go!伊勢崎」のオフ会として皆さんが暇つぶしに集まり、情報交換したり、あれこれ企画を練ったり・・・と、ちょっと憧れです。

 自分のことはさて置いて、ここで引っ込んでは話が終わってしまうので、もう少し話を進めますと、実は、カフェには、来客の合間を縫って他にも利用方法があります。例えば・・・

●ご近所の会議の場所として(5〜10人対応)
  「会議」と言うと堅苦しいですが、要は寄りあい場所です。公民館や会議所のように、鍵の管理や戸締りなどの作業が不要です。ママ友の学校関係の会議、町内会会議など、ご近所の少人数の寄りあい場所として。
●カルチャー教室の場所として(5〜10人対応)
 パソコン教室、俳句教室、古文書勉強会、囲碁将棋教室など。防音室があれば音楽練習もOK。設備によっては書道教室や絵手紙教室なども。
●ミニコンサート会場として
 室内楽やフォークソング、親父バンド、ヴォーカル、軽音楽などのミニコンサート
●ミニシアター会場として(大きめなスクリーンの映写装置が必要ですが)
 町内行事の映像や自主制作映画などの試写会。商用DVDを使用して観覧料を徴収すると違反ですが、著作権付きの映像の試写会などの会場として。
●一人暮らし高齢者の食事会(送迎付き)
●ご近所さんの誕生会会場として

 その他、イメージを湧かせればあれこれと出てきます。官民のレンタル会場のように大規模ではありませんが、5〜10人程度であれば気軽に利用できること、軽食やドリンクにも対応できることなど、利点は多いです。チャージ方法は主催者に一括チャージ、参加者個々にチャージなど、またその組み合わせなど色々考えられますが、多くの人に末永く利用してもらうには、あまりがめつい設定でない方がいいでしょう。そして、会場設定や片付けは、ご近所さんのフレンドシップを生かして、主催者や参加者が自主的に行います。

 ここで、これら、来客の合間の利用について試算してみましょう。
■開催数=週4回、年4×52週=208回
■1回のチャージ収入=3,000円、年収=208×3,000円=624,000円
 カフェ収入に加算するとざっと年収160万円、月収13万円です。

 人びとの交流を促進し、近所の皆さんにも感謝され、不十分ながらも年金補助には十分な収入もあって、アクティブに活動することにより、脳も活性化し、免疫細胞も増加し、いつまでも若々しく生きることができると思います。利益よりも社会貢献、でもそれが結局は自分の心と体を健康に保ちます。
 ややもすると年金支給や医療費負担など、社会から疎んじられるシニア世代ですが、現役世代をサポートし、憩いの場所を提供するなど、積極的に社会参加するシニアの姿・・・
 などと、ちょっと綺麗ごとを並べましたが、実際、その通りだと思いませんか。

 伊勢崎市HPによれば、平成26年12月31日現在の伊勢崎市の60〜79歳の人口は47,883人です。もし0.1%の人がそのような気持ちになれば、伊勢崎市内のあちこちに新たに48の街なかカフェ誕生です。
 シニアの皆さん、いかがですか?

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2015/3/9(月)

少子高齢化だからこそ(序章:街中カフェ)

 群馬県内でも半世紀前頃には街のあちこちにあった喫茶店。店内にはコーヒーの香りが漂い、食事と言えばスパゲティナポリタンかカレーかピラフ。店主こだわりのオーディオセットからはLPレコードのジャズかクラシック音楽なんかが流れて、マスターとお喋りする人、友達とおしゃべりしてる人、漫画や雑誌、新聞を読んでる人、そんな適当な雰囲気がゆったりと何時間も過ぎる空間でした。ジャズ喫茶とか純喫茶などと呼ばれたりもしました。
 そんな喫茶店もいつの頃からか一店消え、二店消え、気が付けばほとんど消えてしまい、代わりに、十数年前頃からはスターバックスやタリーズ、ドトールなどのコーヒー専門店の出店が続きました。
 アメリカ映画 ”You've Got Mail” が公開されたのは1998年。主演のMeg Ryan と Tom Hanks がそれぞれスターバックスでコーヒーを注文し、そんな影響もあってか、スタバが若者たちの街のシンボル的存在になりました。

 私もキャラメルマキアートこそ頼みませんが、たまにはスタバで過ごすことがあります。でも、レジで「あれはいかがですか?これはいかがですか?」なんてマニュアル的に勧められるのが面倒くさく、グリーンや仕切りが少ない店内レイアウトも、また隣でパソコンをカチャカチャ使用しているお兄さんやお姉さんの姿も、ちょっと落ち着きません。職場でコーヒーを飲んでるみたいで。

 そんな昨今、伊勢崎近辺をぶらりサイクリングしていると、住宅街や裏通りにちょっとした喫茶店を発見し、たまにぶらりと寄ってランチやコーヒーを注文して一休みします。
 「きっと次に来るときには閉じちゃってるだろうなぁ・・・」などと、余計な心配をしながら店を出ますが、随分後に再訪してもまだ経営していて、何だかホッと安心します。最近は喫茶店じゃなく「カフェ」などと呼び、昔の喫茶店のドン臭さが減って、小洒落た店づくりになっています。店によっては時々ライブを行い、それも昔の喫茶店と同様で、目の前で臨場感たっぷりの演奏を楽しんだりもできます。

 いつ頃からカフェが復活したのか、その実態や背景は良く分かりませんが、大人たちの憩いの場として、街中のカフェ文化が定着してくれること、大いに期待しています。
 ママ友やシニア世代の交流、ご近所さんの会合、営業マンのサボりや時間調整、そんな目的や息抜きの場として、また情報の発信・収集基地として、様々な役割を担ってくれる街中カフェ。

 ところでこのカフェですが、自分が経営したとして収支を試算してみました。
座席数=10〜15人。
一日の来客数=ランチタイム15人+他の時間15人=30人
客単価=ランチ800円、ドリンクのみ400円=平均600円
月の営業日=25日
@月の売上=25日×30人×600円=450,000円
A材料費(月額)=売り上げの40%と仮定=0.4×450,000=180,000円
B水道光熱、消耗品、保険、雑費(月額)=50,000円
初期投資費(内装外装費、厨房機器、トイレ、その他設備費)=600万と仮定
C初期投資費の月額負担用(10年で分割)=600万/(12ヶ月×10年)=50,000円
D利益(月額)=@−(A+B+C)=170,000円

営業日の拘束時間=12時間
(9時開店準備、10時開店、午後8時閉店、後片付け終了午後9時)
E月当たり拘束時間=25日×12時間=300時間
時間単価=D/E=567円

 ざっとの計算なので、皆さんはご自分の仮定で試算してみてください。
 この仮定がやや当たっているとすれば、この時間単価ならばコンビニなどのアルバイトの方が稼ぐことになります。しかも、上記は自宅を改装した場合なので、テナントとすると別途家賃がかかります。
 このように試算すると、喫茶店経営は決して楽なものではありません。その昔、脱サラして喫茶店経営を行った人の大半が失敗した話の所以です。子供の教育費や住宅ローンを抱える若い世代では間違いなく成立しないでしょう。

 街中に定着し、街に交流の場や元気、潤いを与えてくれるカフェ文化、でも、厳しい収支。一体どうしたらいいでしょうか。

・・・以下、次回「少子高齢化だからこそ(1:シニアの出番)」へ続く。

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2015/3/2(月)

複数レジは全体の手前で待つ常識

 いつの頃からか、複数のレジが並んでいる衣料店などでは、各レジに並ぶのではなく、全体の手前で待つのが一般的になりました。伊勢崎近辺では、スマークのGUやスポーツ店XEBIO(ゼビオ)などがその例です。プレビ劇場のチケット売り場も同様です。たまに東京に出かけた時、駅構内のトイレを利用すると、入り口近辺で長い列を作っていて、先頭から順序に空いた小用便器に向かっています。
 この方法ならば並んだ順序で利用できるので、我先に空いた所を狙う光景に比べて、整然として落ち着いた雰囲気が漂い、好ましいルールと思います。
 このルールが普及しているせいか、最近は、手前に停止線がないコンビニや何かの窓口においても、暗黙のルールで何となく手前で待っている光景を見かけます。

 この方法とは異なりますが、我が家が良く出かけるスーパーマーケット「ベルク」では、稼働中の複数のレジに並んでいるお客の列が長くなると、適宜、閉じていたレジを開けますが、その時に、新たに空けるレジの店員さんが、「よろしければ、こちらへどうぞ」と、隣でレジ待ちの先頭の人に声掛けして誘導しています。これならば、待っている順序に誘導されるので公平です。
 時々、隣のレジが開くや否や、後ろの方で待っていたお客が、誘導もされないのに我先に突進する光景を見かけ、店員さんも他の客も苦笑するばかりです。

 また、このルールがまだ広くは普及していないのか、待ち方が明示されていない店舗では、色々な光景に出合います。
 先日、スマークのコーヒー専門店「KALDI」で買い物し、2つ並ぶレジの手前で待っていた所、後ろに着いた中年のご婦人が、私を越して先のレジへ並んでしまいました。
 「あれれ、あれ〜?」
 そのご婦人、先を越して十数秒は得した?でしょうか。でも、買った品物をレジに置き忘れてしまって、「あ、あの、お客さん、品物・・・」と呼び止められていました。きっと数秒を惜しむほど慌てていたのでしょう。

 どうやらこのルールを認識しているのは、地方よりも都会、年配者よりも若い人の方に多いように思います。人混みや買い物慣れしているせいでしょうか。

 日本を訪れた外国人が、駅のホームで整然と並んで電車を待つ姿を見て感銘を受けたり、東日本大震災の時、被災者が泣き叫ぶでもなく落ち着いた行動を取っている姿に感動したりと、慌てず騒がず、整然と待つ姿は、日本人の美徳のようです。なんて、外国の事情は分かりませんが。

 「待つ」と言う行為。簡単なようですが人柄が表れる行動です。お互いに不愉快にならないためには、整然と落ち着いて待つのがいいようです。

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2015/1/1(木)


 昨年中は、当サイトにご訪問いただき、また貴重なご意見や感想、情報等を寄せていただき、誠にありがとうございました。

 昨年は皆さんにとってどんな年だったでしょうか。当サイトで紹介した記事を中心に昨年を振り返ってみました。


 6月、「富岡製糸場と絹産業遺産群」がめでたく世界遺産に登録決定され、伊勢崎市境島村の田島弥平旧宅が絹産業遺産群の構成要素として登録されました。

 8月、東毛広域幹線道路が暫定形で全線開通しました。伊勢崎市内には玉村伊勢崎バイパス、韮塚工区、境工区が含まれていました。その後、各区間で完全4車線化工事が進み、伊勢崎市内工区では利根川と粕川の橋梁区間の前後を除き4車線化が開通しました。


 赤堀、あずま、境、旧伊勢崎各地で行われた夏祭り、また、赤堀、あずま、境各地で行われた産業祭、また旧伊勢崎市で行われた初市や七夕など、季節の風物詩的イベントはどこも例年通りの賑わいでした。特に境産業祭は朝から降り続ける雨の中、例年とさほど変わらぬ大勢の来場者があり、地域に根差した年恒例イベントの”力”を感じました。

 花のイベントでは華蔵寺公園花祭り、グリーンフェスタ、赤堀やあずまの花菖蒲まつり、秋の小菊の里、緑化フェア、あずまや宮郷のコスモス祭りなどがすっかり定着し、「花と緑のまち・伊勢崎市」をアピールしました。また市民参加型のオープンガーデンは2年目を迎え、参加者も2倍に増え、今年も3回目が実行されます。長期間に亘って継続することを願っています。

 光のイベントとして、いせさき花火大会やいせさき燈華会(とうかえ)、いせさきイルミネーションナイトも実施され、燈華会は記念すべき10周年を迎えました。いせさき花火は2km以上離れていても、ズーム機能で何とか撮影できることを知りました。


 特に 10月18日(土)と19日(日)は伊勢崎市ではイベントラッシュでした。
 18日(土)が宮郷公民館コスモスまつり、18日と19日があずま・コスモスまつりと龍頭神舞の千本木神社秋祭り、およびいせさき燈華会、19日(日)が絣の郷交流まつり。 取材のタイムスケジュールに悩む前に、個人的な年恒例の旅行会と重なって、結局どの取材にも出かけられず、腹をくくって、旅行を思い切り楽しみました。色々な年があります。


 イベントではありませんが、当サイト訪問者の多くが店舗や施設の建設、出店情報などに関心を寄せています。伊勢崎市は北関東初進出や県内初進出の店舗が少なからずあります。またコンビニとドラッグストアの店舗展開も激しく、その動向を知ることは、外部から判断した伊勢崎市の元気度のバロメータとして理解し、関心を寄せています。



 昨年は、ニューイヤー駅伝やいせさきイルミネーション、伊勢崎シティマラソンは動画で撮影し、Youtubeにアップロードして紹介しました。ストリーム再生サーバーを無尽蔵に無料で利用できるYoutube、そのビジネスモデルに乗るには道のりは遠いですが、ユーザとしては便利な環境です。動画の方が適したシーンは今後も動画で記録して紹介したいと思っています。

 また、昨年はGoogleからサイトデザインに関するアドバイスが何度か届きました。それによると、最近の当サイト訪問者はデスクトップからよりもモバイルからの方が増えているので、ページデザインをモバイルにも対応した方が良いとのこと。スマートフォンやiPadからの閲覧が増えているようです。元々デスクトップ用に制作しているので、一挙にはモバイル用対応にはできませんが、ページ内コンテンツ量は機会をつかんで軽量化しています。モバイルのネットワーク技術の更なる進歩を待てば手を加えずとも済むのでしょうが、その前に皆さんに飽きられてしまっては元も子もないので、やっぱり適宜改善したいと思っています。

 2006年9月に開設し、今年で9年目の当「Go!伊勢崎」。取材や編集、制作に関して、継続するほどに新たな課題や懸案事項が生まれ、他に運営している8つのサイト運営も含めて、今年もまた貧乏暇なしの日々を過ごしそうです。ビジネスモデルとしてのサイトがないのが残念なところですが、既に情報インフラとして必須のインターネット。ウェブ運営を介して何かの接点が見つかる日が来るかも知れません。そんな淡い期待をモチベーションに今年も頑張りたいと思っています。皆さまには今年も貴重なご意見や情報をお寄せいただきたく、どうぞよろしくお願い申し上げます。
平成27年元旦
Go!伊勢崎
取材・編集・制作 丸男




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