Go!伊勢崎 秋の花(2) [ 街中の花と緑公園一覧 ]   [ Home ]




伊勢崎市と周辺でに咲く花(2)

更新日:2020/10/9
ムセーラ・ラジオカルパ
木に咲く赤い花クロタラリア
シロシキブ、ムラサキシキブオジギ草
リコリス(Kさん家我が家)|フジバカマ
コルチカム

ムセーラ・ラジオカルパ(Musella lasiocarpa)

中国名:地湧金蓮(ちゆうきんれん)

掲載日:2020/10/9 ▲ページTopへ
 先日、秋晴れに誘われて伊勢崎市赤堀地区をぶらりサイクリングしていると、野町の市道脇で黄色が鮮やかな大きな花に遭遇。葉っぱを見るとバナナに似ています。
 「え?バナナの花ってこう言うの?」
 と思いながら取りあえず写真を撮らせていただきました。ウェブで調べるとムセーラ・ラジオカルパ(Musella lasiocarpa)。中国原産のムセラ属唯一の種で、「黄金蓮バナナ」、「中国の黄色いバナナ」等と呼ばれているよう。
 咲いていた場所は周囲を水田に囲まれ、周りに人家はありませんが、この一画だけはいつも色々な花が植えられていて、以前にもここで咲くフジバカマを紹介したことがあります。水田に囲まれた小さなお花畑。道行く人の目の保養になります。感謝です。(2020/10/9 記)

ムセーラ・ラジオカルパ(Musella lasiocarpa) (以下Wikipediaから一部抜粋。日本語版なし)
 Musella lasiocarpa, commonly known as Chinese dwarf banana, golden lotus banana or Chinese yellow banana, is the sole species in the genus Musella. It is thus a close relative of bananas, and also a member of the family Musaceae. The plant is native to the Yunnan province in China, where it grows high in the mountains up to an altitude of 2500m.
■拙訳ですが・・・
 ムセーラ・ラジオカルパ(Musella lasiocarpa)は、一般的に「中国ドワーフバナナ」、または「黄金蓮バナナ」、「中国の黄色いバナナ」として知られ、ムセラ属の唯一の種です。バナナの近親種で、バショウ科に属します。中国・雲南省原産で、標高2,500メートルの山中で育ちます。

ムセーラ・ラジオカルパ(伊勢崎市野町の市道脇) 2020/10/2


ムセーラ・ラジオカルパ(伊勢崎市野町の市道脇) 2020/10/2


大きな花びらのように見えるのは苞(ほう)、苞の付け根から出ている小さなものが花とのこと。

伊勢崎市野町の市道脇で咲くムセーラ・ラジオカルパ。 2020/10/2

赤い何か?を付けた樹木

木に咲く赤い花」の続編

掲載日:2016/10/5、10/12 ▲ページTopへ
 3年前に当ページで「木に咲く赤い花」として紹介した樹木。その時点ではクサギとして紹介しましたが、昨日、サイト閲覧者の方から疑問が呈されました。気になったことと、たまたま昨日の外出で近くを通過したので、再度写真を撮ってきました。樹木は健在で、3年前よりも一回り大きく育っていました。デジカメも3年前より少しアップグレードし、特にズーム機能が向上したので前回よりも鮮明に撮れました。画像で見る限り、赤い部分は茎の延長のようで、まるで赤いサンゴのように美しいです。木は対岸に立っていて近寄れないので、触ってみることはできませんが、このままの形と色を保存できるならば装飾品になりそうです。花が咲いた時期や実を付けた時期に再度訪れて調べてみましょう。(2016/10/12 記)

(1)赤い何か?のアップ画像 2016/10/4


(2)桂川の堤防斜面に立つ赤い何か?を付けた樹木(伊勢崎市下触町) 2016/10/4

木に咲く赤い花

(伊勢崎市下触町)

掲載日:2013/11/8 ▲ページTopへ
 先日、桂川沿いを散歩している時、粕川合流部の少し西側の堤防斜面に赤い花が咲く木を発見。対岸だったので、「写真で撮るにはちょっと遠いなぁ」、と一旦素通り。でもやっぱり気になって引き返してズームを最大にして撮ってみました。肉眼では花の形が良く分からなかったのですが、パソコンで画像を確認すると、色や雰囲気が京カノコに良く似て可愛らしい花です。こんな色と形をしたサンゴもあったようにも思います。
 図鑑やネットで調べても分からず、こうなるとやっぱり私の花と木のお師匠さん・公園緑地課のKさんへSOSするしかありません。取り敢えず写真だけでもご覧ください。皆さんは見たことがありますか?(2013/11/8 記)

謎解きはディナーの後で
 今回はお師匠さんもこの画像を見た瞬間、「ん、これはヤバイ!」と悩んでしまったとのこと。ところが流石にKさん、しっかりと名前を当ててくれました。答えを言う前に、まずその謎解きの経緯を。
 (1)の写真・・・これが悩ませてしまった原因の写真。なぜなら、こんな花、見たことがありません。・・・ところが、
 (3)の写真を見ると、どうやらこの赤いのは花ではなさそう(ー_ー)。茎がそのまま延長しています。・・・そして
 (4)の写真にはまだ花が咲いています。でも、他の写真とちょっと違う。しかも葉っぱも枯れてない。
 そして、改めて(1)や(3)の写真を見ると、どうやら、何らかの原因(台風の強風など)で、木の上の方が折れるなどして枯れてしまい、花弁がみんな落ちてしまって、先端の茎だけが花のように残ったんじゃないか。その証拠に、葉っぱは枯れ始めていて、でも紅葉とは様子が異なる不自然さ。正解を探すためには(4)の写真をじっくりと見ればいい。
 ・・・そして、ジャジャジャ〜ン、得た答えがクサギ!
 クサギは、以前、宮川が利根川に合流する少し手前の堤防で咲いていたのを紹介しましたが(→こちら)、そんなことはすっかり忘れていました。そう言えば、その時にもKさんに教えていただきました。知識がなかなか身に付かず反省するばかりです。それにしても、特殊な状況の花木の姿を真っ先に見ながらも、結局、その名を当ててしまうKさん、またまた脱帽です。(2013/11/8 記)

【メモ】
クサギ(臭木、Clerodendrum trichotomum)
シソ科の落葉小高木。葉に悪臭がある事からこの名がある。日本全国に分布。
花弁は白、がくははじめ緑色でしだいに赤くなり、甘い香りがある。

(1)桂川の堤防斜面の木に咲く赤い花(伊勢崎市下触町) 2013/10/29

(3)ズームいっぱいで撮ってみました。
葉っぱは枯れているようです。 2013/10/29

(4)花も咲いていますが、よく見ると芋虫もいます 2013/10/29

(2)少しアップで木の全体 2013/10/29

(5)下の方の枝で咲く花 2013/10/29

野で咲くのっぽの黄色い花・クロタラリア

(前橋市粕川町深津)

掲載日:2013/10/31 ▲ページTopへ
 当「Go!伊勢崎」で、伊勢崎市や近隣の野に咲く花木を紹介して丸7年。その間、「街中の花と緑」特集として取り上げた花木の何倍もの花木を素通りし、また撮影しても掲載しなかったりで、まだまだ道のりは遠いですが、人生初めて見る花木は、掲載待ちの花木の待ち行列をごぼう抜きで追い抜きます。
 そんな理由で、今回紹介する花も我が人生初めて見た花です。「小菊の里」へ出かけた先日、伊勢崎市磯町から西野町を経て、西側に隣接する前橋市粕川深津までサイクリングの足を伸ばし、辺り一帯に水田が広がる風景の中、遠目にも目立つ黄色い花が目に飛び込んで来ました。ヒョロリと背丈の高い草木ですが、この日の強風のせいか、今年多かった台風のせいか、一列に並んだ数本はどれもみんな倒れていましたが、花の咲き具合はちょうど見ごろで、待っていてくれたかのようです。
 「山と渓谷社」の「野に咲く花」と「山に咲く花」、またネットで調べてみましたが、名前が分かりません。こうなると、私の花と木のお師匠さん・公園緑地課のKさんに頼るしかありませんが、名前が判明するまで、皆さんも調べてみてください。「え?そんなん、俺ぁ、知ってらい!」とか、「わたしだって知ってるがね〜」と言う方がいましたら、「趣味の掲示板」で教えてください。(2013/10/31 記)

 本日、早速にKさんに教えていただきました。
 名前は「クロタラリア」と言い、土壌内の線虫を抑制、防除効果がある植物で、花が咲く前に田畑の土壌にすき込んで利用するとのことです。農業用植物なので花の図鑑にはなかなか載らないようです。
 今回見かけたのは、すき込まずに畦に残った茎が花を咲かせた時期にたまたま通ったようです。
 観賞用としても十分に美しく、農薬を使用しないで線虫対策ができること、地球環境に優しいエコ農業です。
 栽培している植物を、収穫せずそのまま田畑にすきこみ植物を「緑肥植物」と言いますが、伊勢崎周辺でも緑肥植物であるレンゲやヘアリーベッチ、マリーゴールドに覆われた田畑はたまに見かけます。(2013/10/31 記)

【メモ】 クロタラリア
分類:マメ科・タヌキマメ属。Crotalaria spectabilis
特徴:熱帯原産の一年草。高さ1.5〜2m程度。葉は互生し、長さ10cm程度の楕円形。秋に開花。
ネコブ線虫の密度抑制効果があり、緑肥作物として栽培される。生育は早く、早めにすき込む。
美しい黄色の花をつける。排水不良地には向かないが、酸性地・やせ地でもよく生育する。
分布:熱帯原産、播種期:5月〜8月、花期:9〜10月
すき込み:後作野菜の播種・定植の約30日前に、生のままトラクターですき込む。

緑肥の効果
●有機物が増加して土壌内の微生物がよく繁殖する。
●土壌内の微生物間のバランスが取れて病害虫の多発を防ぐ。
●土の水はけや保水力が高まる。

赤城下ろしを受けてしなやかに倒れて咲く黄色い花
2013/10/27

水田脇のあぜで咲く黄色い花。後方には赤城山。
2013/10/27

シロシキブ、ムラサキシキブ(伊勢崎市国定町)

掲載日:2013/10/19 ▲ページTopへ
 秋半ば、直径2、3mmの紫色の実がポポポポポと集まって咲くムラサキシキブ。恐れ多くも、あの源氏物語の紫式部と名前が同じで、それだけで十分に興味が湧きますが、その姿はちょっと地味で日本的で可愛らしい形をしています。
 我が家でも、十数年前に園芸店で購入した鉢植えを地植えにして以来、毎年小枝がどんどん増えて、結構大胆に剪定していますが、先日、伊勢崎市田部井町の赤城神社の前をサイクリングで通過すると、境内前で咲くシロシキブ(白式部)を発見。実は白式部を見るのは初めてだったのでまずは写真撮影。
 シロシキブとの出合いに気を良くしていると、赤城神社のちょっと東方の田園地帯の路傍で、今度は大きな株のムラサキシキブに出合いました。その大きさは我が家のムラサキシキブの十倍以上ありそうで、下から見上げるほどです。実の量もタップリとあり、野に咲く草木の逞しさを感じ、ムラサキシキブも元々野草であることを改めて認識しました。ムラサキシキブと縁のある一日でした。(2013/10/19 記)

【メモ】
■ムラサキシキブ(紫式部、Callicarpa japonica)
■シロシキブ(白式部、Callicarpa japonica f. albibacca
分類は両者ともクマツヅラ(熊葛)科ムラサキシキブ属

赤城神社(国定町)東方の田園地帯で咲く大きな株のムラサキシキブ 2013/10/13

まん丸で真っ白なシロシキブの実 2013/10/13

お菓子のような粒状の薬のような実
2013/10/13

オジギ草(伊勢崎市西久保町)

掲載日:2013/10/11 ▲ページTopへ
 先日10月4日、伊勢崎市西久保町で、空き地に群生しているマルバルコウソウに出合いました。マルバルコウソウは、既に当サイトで紹介しているので、それほど夢中にもならず、それでも何枚か写真を撮って空き地全体を眺めていると、薄紫色のまん丸で可愛らしい花を発見。遠目にはアザミのようですが、近付いてみると茎がアザミより繊細で、花弁の密集状態も軽やか。花の形状からは名前を思い出せずにいましたが、ギザギザの葉っぱから思い出しました。オジギ草です。
 オジギ草と言えば、ネムノ木同様のあの遊び。そっと葉っぱを触ってみると、先端からササササと順番に閉じて、ついには全体が萎んで垂れ下がってしまいました。この間、数秒です。すぐ元に戻るかと待っていてもなかなか元に戻らず、結局待ち切れず、葉っぱが閉じたままの写真になってしまいました。
(2013/10/11 記)
【メモ】オジギソウ、お辞儀草。学名:Mimosa pudica。別名:ネムリグサ(眠り草)、ミモザ。
分類:マメ科、ネムノキ亜科、オジギソウ属。

薄紫色のまん丸で可愛らしい花、オジギ草。まるで花火のようです。(伊勢崎市西久保町) 2013/10/4

掲載日:2012/9/17 ▲ページTopへ

Kさん家で咲いたリコリス(Lycoris)

 小学生の頃、と言っても50年以上も昔のことですが、親からたまにもらう5円、10円の小遣いを溜めて、学校近くの店「わたなべ」で良く花の種を買いました。
 小学生なりに、「ちょっと変な子かなぁ・・・」と思っていたので、買っている姿を誰かに見られるのが恥ずかしくて、店に誰もいない時を見計らって買いました。買う種はポピーや貝殻草、朝顔など、ごく普通の花ですが、母が庭に私用に分けてくれた花壇に咲かせ、咲いた花を見た母親が必ず「あれぇ、珍しい花だなぁ!」と驚いてくれるのが楽しみでした。
 そんな話を伊勢崎市公園緑地課のKさんに話した事があって、「私も同じでしたよ」と返事が返って来て、同胞の士を得た気分で喜んだ次第ですが、一昨日、そのKさんが自宅で咲かせたリコリスを我が家に持って来てくれました。

 かねてより、Kさんが自宅でいくつかの種類のリコリスを栽培していることは話に聞いていたのですが、いただいたオレンジ、朱色、クリームの三色のリコリスは量もタップリでどれも活き活きとしていて、実に豪華で華やで大感激でした。早速に我が家の花瓶に生けて記念写真を撮りました。 (2012/9/17 記)

2012/9/15

Kさんが咲かせたオレンジ、朱色、クリームの三色のリコリス 2012/9/15
 ネットで彼岸花(リコリス)を検索してみると、「彼岸花の城下農園」が見つかり、品種を数えてみると170余りありました。 当サイトで紹介したキツネノカミソリ夏水仙などもリコリスの仲間です。子どもの頃は忌み嫌っていた彼岸花ですが、”天上の花”の意味があったり、欧米では園芸品種が多数開発され、韓国では、花と葉が同時に出ないことから「葉は花を思い、花は葉を思う」という意味で「相思華」と呼んだりとか、お国が変われば園芸種だったりロマンチックな花だったりします。
 ところで、今年の秋は夏と同様に暑く、9月中旬になってもまだ30度超えの日が続いています。こんな年は、きっと境三ツ木御嶽山自然の森公園の彼岸花も開花が遅れるのでしょう。そろそろ確認しに出かけてみましょう。(2012/9/17 記)

更新日:2012/10/11 ▲ページTopへ

フジバカマ

 先週、赤堀の「小菊の里」へ向かってサイクリング中、西野町の稲田地区を過ぎる頃に、小さな区画の畑の隅にフジバカマが咲いているのに目が留まりました。フジバカマと言えば秋の七草の一つ。乾燥させた葉っぱに高貴な香りがして、その昔、乾燥させたフジバカマの葉を、厠の手水場の底に沈めて香りを楽しんだり、宮廷では入浴剤や洗髪剤に入れて利用していたと言う話を聞いた事があります。
 実は、我が家も、山野草好きな友人から随分以前に分けていただき、今では毎年元気に咲き、根っ子がどんどん伸びて増えるので、たまにはバッサリと引っこ抜いていますが、ネットなどで調べると今では準絶滅危惧種とのことです。
 この畑で咲いていたのが自生なのか栽培したものか分かりませんが、結構逞しく増えるので、準絶滅危惧種と聞いて驚いています。上品な風情がありながら洋種の鮮やかな花に比べると地味な感じなので、栽培する人が少ないのでしょうか。(2011/11/15 記)

偶然にもちょうど1年後の訪問となりました。フジバカマ、同じ場所で健在でした。 2012/10/8

小さな花が密生して咲くフジバカマ 2011/10/9

この蝶はオオウラギンスジヒョウモン?
2011/10/9

登山中にたまに見かける
ミツバヒヨドリにも良く似ています。
2011/10/9

葉っぱを乾燥させ、水に浸けておくと芳香が漂います 2011/10/9

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コルチカム(イヌサフラン)

 「小菊の里」から帰る時、自転車のブレーキをギリギリ控え目にし、結構な勾配の坂道を危険とスリルと相談しながら下って来る時、もったいないと思いながらもブレーキを掛けさせるのが道路脇に咲くコルチカムです。
 毎年この場所に律義に咲くコルチカムは、花に興味がない人であっても必ずや目に留まるであろうほど沢山咲きます。付近には住宅がないので、そんな場所に植えてくれた人の気持ちに感謝です。
 ちょっと気になったのは、所々に引っこ抜いた穴が開いていて、通りすがりの人が盗掘したのじゃなく、植えたご本人が引っこ抜いただけと思いたいです。(2011/11/15 記)

ちょっと峠を過ぎたようですが、まだまだ見ごろのコルチカム 2011/10/9

鮮やかで華やかなコルチカム
2011/10/9

我が家で咲いたリコリスオーレア(Lycoris aurea)

ページ内コンテンツ増大に伴い、こちらに移動しました(2017/10/9)。




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