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 綿花の栽培 

掲載日:2018/2/14
 昨年、伊勢崎市の赤堀地区に住む友人のIさんが綿花を栽培しました。栽培したのは庭の一区画。10疊ほどの広さに約100株の綿花を育てました。時々お邪魔して生育状態を写真に撮らせていただきましたので、ここに紹介します。

開花 2017/8/11

 開花前は、ヒョロリと伸びた茎や葉っぱがちょうど枝豆畑のよう。開花するとフヨウ(芙蓉)に良く似た花が咲き、予備知識がなかったせいもあって予想外の驚き。赤い花と白い花が同時に咲いていて、Iさんに聞くと、酔芙蓉のように、咲き始めが白く、その日の夕方(あるいは翌日?)にピンクに変わったとのことです。

結実 2017/11/5

 結実するとこれまた驚きで、可憐な花からはイメージできないクルミ大の実を結び、数日の間に色が黄緑からチョコレート色に変わります。一つの茎に10〜15個程度の実を結び、成長には差があって、割れ始めた実や黄緑色の実が一つの茎に付いています。

膨らんではじける 2017/11/24

摘み取り、乾燥、収穫 2017/11/29

 チョコレート色に変わった実は殻も硬く、茎に付いたまま割れ始めます。Iさんはこれらの状況を適宜判断して摘み取り、屋根付きベランダに吊るし、殻が4,5片に割れるまで自然乾燥させました。割れた実の中では、綿が窮屈そうに詰まっていて、指で摘まむと、「プニュ〜」っと膨張するようにはみ出て来ます。触ってみるとまさに綿そのものです。
 半世紀以上前の子供の頃、布団の綿と言えば木綿。毎年、母親が布団の打ち直しをしましたが、それを手伝わされた時に触った綿の感触を思い出しました。
 
 綿の中には小さくて黒い種が入っていて手作業で取り除くことができますが、Iさんは、種を除去する機械も見つけたようで、遠からず、その機械を試用してみるとのこと。その機会にはまた改めて紹介します。(2018/2/14 記)

【ひと口メモ】
棉・綿(めん):摘み取った状態を棉、種子を取り除いた状態を綿と呼ぶそう。

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開花 2017/8/11


咲き始めは白のような淡いクリームのような色

芙蓉によく似ています

一日(or二日?)後にはピンクに変色

遠目には枝豆畑のような綿花畑

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結実 2017/11/5


クルミのような綿花の実

一本の茎に10〜15個の実が付いています

結実のはじまり

花弁が消えました


ほぼ全体がチョコレート色に変色

日射面がチョコレート色に変色

殻が割れ始めました

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膨らんではじける 2017/11/24


殻がほぼ同じ大きさの4部屋に分かれて割れました


ほぼ全ての実が割れました


これは5部屋?に分かれて割れました

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摘み取り、乾燥、収穫 2017/11/29


ベランダで自然乾燥中

ベランダに吊るして自然乾燥中の綿花



綿を摘まみ出した姿

摘み取った木綿




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