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景観まちづくり 2012年 表彰式・講演会

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「風景は皆んなのもの」・死に甲斐のある (つい)(すみか)のまちづくり

平成23年度 景観まちづくり 表彰式・講演会

掲載日:2012/2/2

 2012年1月31日、境総合文化センター小ホールにおいて、平成23年度 景観まちづくり 表彰式・講演会が開催されました。
 表彰式では伊勢崎市内の3つの広告表示物が良質な広告として表彰され、講演会では滋賀県の八幡堀や内湖の保存修景に尽力され、後に近江八幡市長に就任し、在任中、「水郷風景」を国の重要文化的景観第1号に選定されるまでに導いた川端五兵衛氏「風景は皆んなのもの」〜死に甲斐のある終の栖のまちづくり〜と題して講演を行いました。

 実は私もこの会の主催者の伊勢崎市景観サポーターのメンバー。伊勢崎市の担当部署(下記)の皆さんと連携してあれこれと準備を重ねてこの日を迎え、当日はDVD撮影を担当し、DVD撮影機の液晶画面越しに会場を眺めました。

 会場には伊勢崎市内外から約150名の参加者が訪れ、ホールの様々な展示物を見学し、表彰式を見守り、講演に聴き入っていました。以下、当日のレポートです。(2012/2/2 記)

【主催】伊勢崎市景観サポーター・伊勢崎市
【後援】群馬県都市計画協会

【担当部署・問い合わせ先】 伊勢崎市都市計画部都市計画課 〒372-8501 群馬県伊勢崎市今泉町二丁目410
Tel.0270-27-2767(ダイヤルイン) Fax.0270-23-0601 E-mail:tosikei@city.isesaki.lg.jp

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景観まちづくり賞表彰式

 景観まちづくり賞は下記3つの広告表示物に対して、表示者と設計者、施工者が表彰されました。
創作菓子 ロッシエ(伊勢崎市宮子町)
デザイナーズリビング LAVING(伊勢崎市韮塚町)
天然温泉 伊勢崎ゆま〜る(伊勢崎市太田町)

景観まちづくり賞を受賞した
3つの広告物
 NHKのテレビ番組で外国の街中をナレーション付きで歩く番組があり、楽しみな番組の一つですが、この映像を見ていつも感心するのは、これらの街においては広告物が非常に少なく、あっても30cm角程度の小さいサイズで、文字サイズも近寄らなければ読み取り困難なほど小さく、それが街並を上品で落ち着いた雰囲気にしていることです。広告面積が狭いので、レンガや石、漆喰の壁材を利用したアートな壁面が表に並び、その家並みはまるで絵画のようで、そんな通りをゆっくりと歩く人々を見ているだけで、こちらまで癒された気分になります。

 今回の受賞広告物は、どれも落ち着いた色合いで建物の色や周辺の家並みに調和し、奇をてらったものが一つもなく、NHKのテレビ番組で見る広告物と共通するものを感じます。

 大きさや色など、他者を排除して自分だけが目立つための広告は際限のない広告競争を繰り返し、初めて訪れる消費者に取っては効果があるかも知れませんが、地元の消費者や住人に取っては余り歓迎できず、不要でさえあります。今回のまちづくり景観賞の受賞広告などを参考に、伊勢崎市の広告物全体が落ち着いて洗練されたものに変わって行けば、喜ばしいことと思います。
(2012/2/2 記)

表彰式風景




受賞者の皆さん

五十嵐伊勢崎市長から表彰状授与

五十嵐伊勢崎市長から表彰状授与




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講演

「風景は皆んなのもの」・死に甲斐のある (つい)(すみか)のまちづくり

講演者:川端(かわばた) 五兵衛(ごへい)

【川端五兵衛氏の経歴】
●1937年生まれ。京都薬科大学卒業。
●1975年:(社)近江八幡青年会議所理事長。(学)京都薬科大学理事長
●1998年:近江八幡市長。コンプライアンス条例制定、ISO9001・14001認証取得、地方自治体初の「格付け」取得、PFIによる病院建築、テレワークの試行など行政の先導的な取り組みをすすめる。一方では、1972年より八幡堀や内湖の保存修景に取り組み、2006年1月「水郷風景」が国の重要文化的景観第1号に選定。
●1999年4月:藍綬褒章
●2006年10月:滋賀県立大学非常勤講師。
●2006年12月:任期満了で市長退任(2期8年)
●2011年5月:日本建築学会文化賞。
●現在 株式会社ダイゴ取締役会長

講演に先立って、伊勢崎市景観サポーター荻原会長のご挨拶


講演タイトル


会場を埋めた聴衆の皆さん

映像を使って八幡堀の浚渫当時の経緯を説明する川端五兵衛氏


講演する川端五兵衛氏
 川端氏の講演を聴き、真っ先に感じたのはその強力な指導力とそれを支える揺るぎない信念でした。
 語り口は非常にソフトでありながら、全て自分で先頭になって行った事業であるだけに、その説得力は強力で、圧倒されんばかりでした。

 今でこそ全国津々浦々で親水公園や河川・湖沼、海岸等の修景事業は珍しいことではありませんが、川端氏が長年ヘドロが堆積した八幡堀の保存修景に取り組んだ1972年頃と言えば、まだ事例もなく、先駆的なことでした。その時代に市役所や県庁、時には国に対して直談判し、その都度拒否されながらも一つずつ切り崩して行ったエネルギーと信念は想像をはるかに超えるレベルです。

 それを支えるバックグラウンドは何なんでしょう。代々続いた薬屋さんの家業でしょうか。当時の青年会議所の仲間でしょうか。京都薬科大学のアカデミックバックグランドでしょうか。それともご本人が講演の中で何度か言っていたように近江商人のDNAが作用したのでしょうか。
 それらのどれもが支えになったとは思いますが、同様な条件の人は世の中にたくさんいます。ここまで強力な指導力とエネルギーを発揮できたのは、想像するに「地元近江八幡を何とかして守りたい」と言う信念ではなかったでしょうか。氏の講演の中で、「観光地を造るつもりはない、地元の我々が快適に過ごせる環境にしたい」と言うことを話されていたことも、その裏付けであると思っています。
 「地元を何とかしたい」と思う熱い郷土愛と信念。近江八幡は川端氏のこの熱き一念で生まれ変わったと言えるでしょう。この日、時間の都合で質問時間や川端氏と歓談する時間はありませんでしたが、氏の著書「まちづくりはノーサイド」にその内容が詳しいようなので、後で読んでみたいと思っています。(2012/2/2 記) 

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ホールの展示物


国土交通省・屋外広告物のポスター


紙芝居・伊勢崎駅物語の展示




伊勢崎市景観サポーター実行委員会
駅物語部会の制作です。

伊勢崎市違反広告物是正計画の説明や事例


伊勢崎市違反広告物是正計画の説明や事例


伊勢崎市違反広告物是正計画の説明や事例


伊勢崎駅物語(1)

伊勢崎駅物語(2)

赤城山ビューポイントの展示


伊勢崎市景観サポーター実行委員会
赤城山ビューポイント部会担当です。


開場準備に忙しい
伊勢崎市景観サポーターメンバー

川と赤城山、木や花と赤城山、橋と赤城山など


伊勢崎市景観サポーター・先進都市視察や街歩きなど

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 今年もまた景観サポーターの年に2回のビッグイベントの一つ(*)である景観まちづくり講演会が無事に終わりました。今年は景観まちづくり表彰式が新たに加わり、市民の参加が促進されました。表彰式は今後毎年行われることと思いますが、このような表彰制度を機会に、市中の広告物が、「自分を誇示するためだけじゃなく、美しい物を造って人々に見ていただく」と言う姿勢に変わって行けば、そのことがいつしか、「伊勢崎市は街全体が美しい」と言う評価を得て、それがやがては自分たちの喜びに反映されることと思います。
 右回りの歯車を左回りに戻すこと、とても大変な努力と時間を要することと思いますが、何事も一歩ずつです。賛同者が増えればいつの日にか「(うま)し伊勢崎市」が必ず産まれます。そんな事を感じた今年のまちづくり表彰式・講演会でした。(2012/2/2 記)
(*)景観サポーターのもう一つのビッグイベントは先進都市視察です。今年度は塩沢地区でした。

日時:2012年1月31(火) 13:00 受付開始
会場:境総合文化センター小ホール 伊勢崎市境木島818


プログラム

13:30  景観まちづくり賞表彰式
14:00  景観まちづくり講演会・「風景は皆んなのもの」
  〜死に甲斐のある終の栖のまちづくり〜
  川端 五兵衛 氏

15:30  閉  会



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