「景観と観光の接点を考える」/景観まちづくり 2014年 表彰式・講演会  [ Home ]




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平成25年度 景観まちづくり 表彰式・講演会

掲載日:2014/1/25
 2014年1月23日(木)、午後1時半から午後3時半まで、境総合文化センター小ホールにおいて、平成25年度 景観まちづくり賞 表彰式・講演会が開催されました。
 景観まちづくり賞制度は今年で3年目。受賞者は個人部門としてヒロコドリームガーデンの金井尋子さん。団体部門として花・チョボラ他3団体が受賞しました(詳細下記)。伊勢崎市景観審議会会長・小林享氏の講評の後、景観啓発ビデオ「景観まちづくり〜魅力ある景観を創る・守る・育む〜」を上映。最後に景観まちづくり講演会として帝京大学経済学部観光経営学科教授・大下茂氏から「景観と観光の接点を考える〜景観は地域の品格の現れ〜」と題して講演が行われました。
 以下、当日のレポートです。(2014/1/25 記)

【主催】伊勢崎市、伊勢崎市景観サポーター実行委員会
【後援】群馬県都市計画協会、関東地方都市美協議会
【担当部署・問い合わせ先】 伊勢崎市都市計画部都市計画課 〒372-8501 群馬県伊勢崎市今泉町二丁目410

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景観まちづくり賞表彰式

 景観まちづくり賞受賞者
【個人】
■金井尋子さん(ヒロコドリームガーデン)

【団体】
■花・チョボラ
■ラブリバー広瀬ユキヤナギの会
■曲沢緑と花でつつむ会
■広瀬川景観形成の会


 過去2回の景観まちづくり賞受賞者は全て建築物でしたが、今年は全て緑化活動を行っている個人や団体でした。
 個人の金井尋子さんは、昨年伊勢崎市で初めて開催したオープンガーデンイベントにも協力していただた方で、私も取材でお邪魔させていただきました(紹介ページはこちら)。また、「ラブリバー広瀬ユキヤナギの会」のユキヤナギや「花・チョボラ」の粕川沿いの花壇、「曲沢緑と花でつつむ会」の早川堤と「いこいの森」の花や樹木、「広瀬川景観形成の会」の西部公園東側アナベルや広瀬川右岸の菜の花やユキヤナギなど、伊勢崎市内のぶらりサイクリング中に出合い、全て当サイトで紹介させていただいた風景だったので、そのような個人や団体が受賞されたことは、自分が受賞したように嬉しく思いました。受賞された皆さん、本当におめでとうございました。これからも楽しみにしています。(2014/1/25 記)

表彰式に先だって伊勢崎市長(市長所用により代理で吉田副市長)のあいさつ
市長所用により代理で吉田副市長のあいさつ


「花・チョボラ」さん受賞


「曲沢緑と花でつつむ」会さん受賞


伊勢崎市景観審議会会長の小林享氏、吉田副市長

金井尋子さん受賞


「ラブリバー広瀬ユキヤナギ」さん受賞


「広瀬川景観形成」さん受賞


受賞理由を講評する
伊勢崎市景観審議会会長の小林享氏
 自宅の通り沿いや空き地、河川など、環境美化を通じて社会貢献する姿が市内各地で確認できるようになったこと、個々人が美化や緑化活動を通じて地域交流し、緑化・美化を人々へのあいさつ代わりとすること、そのような姿勢が大切との講評での話を聞き、喜ばしくもあり、また自身の美化活動への指標にもなりました。

講演を聴く会場の皆さん。今年はほぼ満席となりました。
景観啓発ビデオ

「景観まちづくり〜魅力ある景観を創る・守る・育む〜」の上映

昨年末から今年にかけて作成された当ビデオ、本催しで初公開です。
景観を守り、創り、育てるため、伊勢崎市や景観サポーターが取り組む様々な活動内容を紹介しています。






平成25年度 伊勢崎市景観まちづくり講演会

「景観と観光の接点を考える」

講師 大下(おおしも) (しげる) 氏

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大下 茂(おおしも しげる)氏プロフィール


 長岡技術科学大学大学院工学研究科 建設工学専攻 修士課程修了。
 東京工業大学大学院 博士課程修了 情報理工学研究科 情報環境学専攻。
 博士(工学) 博士論文「集客型地域づくり手法の体系化に関する研究」、東京工業大学

帝京大学 経済学部 観光経営学科 教授
冲永荘一学術文化奨励賞受賞

司会は伊勢崎市景観サポーターの七條さん

伊勢崎市景観サポーター代表・荻原 茂さんからごあいさつ

講演する大下氏

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 最初にお断りすると、大下氏の講演内容の全体の流れを知りたい場合には、スクリーンに写された説明用画面を掲載しますので、そちらをご覧ください。
 ここでは、大下氏が口頭で伝えた話の中から、印象に残った言葉や要点をお伝えします。
●かつて観光とは教科書に示される観光地訪問が主流であった。現在は、その地域の日々の営みや活動を体験すること、それがリピーターを誘う。
●”待てる空間”・・・一本の大きな木など、その場で待ち合わせできる場所、空間が必要。
 伊勢崎市で言えば、いせさき明治館や時報鐘楼、からくり時計前、あるいは田島弥平旧宅前などがそうなのだろうか?でも探せばもっとたくさんありそう。渋谷のハチ公などは一番の好例か。駅前やショッピングモール、カフェじゃ伊勢崎でなくてもどこにでもあるし・・・。
●日本は”開発”の時代は終わった。今後はそれらを市民みんなで創り直す。
 周囲の光景を新たな視点で見直し、再発見し、整えること。価値は普段の身の周りに転がっているのかも知れません。
●”暮らして良い場所”が重要。
 伊勢崎の暮らし?普通過ぎる?田舎でもない、都会でもない、中途半端。
●周囲への気配り、通りを歩く人への配慮、美化を通行人へのあいさつ代わりに。
 まさに”お・も・て・な・し”の心得だろうか?自宅の通り沿いを花や木で美化することの重要性を知る。
●”景観”と”観光”、共通な言葉”観”は仏教用語で、”真理を観察すること”。
 深い。実に深い。哲学的な世界に入り込みそうですが、美しい景観を創り、守り、育てることは、人間や世の中の真理を追究することなのかも知れません。
●伊勢崎市にはこれと言った観光資源が少ない。
 確かに。ごもっとも。でも、田島弥平旧宅は今年の夏、世界遺産になるかも?
●五感+ワン(六感)で地元の上質な景観を探し、創り出す。
 ・・・・難しい。

 以上、私の関心を刺激してくれた大下氏の言葉です(茶色の文字は私のつぶやきですが・・・)。多分に私の意図的解釈が作用したと思いますが、大下氏の話をそのまま確認したい方は、氏が準備した説明文(下記に掲載)をご覧ください。

 ところで、伊勢崎市では「富岡製糸場と絹産業遺産群」として、田島弥平旧宅が登録候補となっています。世界遺産制度はそもそも保全が目的であり、観光化が目的ではありませんが、現実的には訪問者の大半は、学術的興味関心よりも観光地見物の理由が主です。そのような現実を前にして、境島村地区の景観と観光をどのように論ずるかは、地元や伊勢崎市に取って差し迫った課題であるように思います。また旧伊勢崎市の赤石地区旧境町の街中なども、過去現在においていくつかの取り組みがあるものの、観光要素を内在していながら、それらをどのように活かしどのように整備するのか、議論も実行も(ひょっとして資金も)不十分のように思います。
 隣の太田市同様、工業出荷と農業出荷を主体に生きて来た伊勢崎市。周囲の人たちからは「伊勢崎が今更観光化もない。華蔵寺公園だけで十分」などとの意見を聞きますが、視点や姿勢を変えることで、埋もれている地元の観光資源を発掘できれば素晴らしいことと思います。逆に、その姿勢がなければ、貴重な財産を失ってしまう危険もあります。
 大下氏の講演は、そんな危機感を刺激してくれた話でした。(2014/1/25 記)

講演会 目次

1.はじめに〜景観整備ではメシが食えない


2.景観形成から景観まちづくりへ
観光地整備から観光まちづくりへ





3.景観と観光の接点〜『観』の意味すること

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4.人の気を惹く景観まちづくりの作法





5.持続可能な景観まちづくりに向けて


講演後の質疑応答

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ホールのパネル展示


展示パネルを準備する景観サポーターの皆さん


こちらも受付準備が整いました


開場前に展示パネルを見る来場者の皆さん


受付を済ませる来場者の皆さん

受付準備完了


早くも来場者が訪れました


展示パネルを見る来場者の皆さん



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