キタミソウの大群落、伊勢崎市で初記録 [ 街中の花と緑公園一覧 ]  [ Home ]




 キタミソウの大群落、伊勢崎市で発見 

男井戸川流域

キタミソウ:Limosella aquatica L.:ゴマノハグサ科

環境省絶滅危惧U類指定、群馬県では同IB類指定

掲載日:2017/4/28、更新日:2017/5/9  ▲ページTopへ
 環境省が絶滅危惧指定U類(*1)に、群馬県が同IB類(*2)に指定するキタミソウの大群落が、4月20日、23日に伊勢崎市の男井戸川流域で発見されました。発見したのは群馬大学社会情報学部の石川真一教授。キタミソウは群馬県内では館林市や邑楽郡板倉町で発見されていますが、伊勢崎市では初記録。4月27日、関係者が集まり、石川教授の説明のもと、現地観察会が行われました。

 キタミソウは北半球の温帯や亜寒帯にかけて分布し、日本では1901年に北海道北見市で初めて発見され、命名の由来にもなっています。現在は北海道、埼玉県(*3)、茨城県(*4)、熊本県(*5)などで自生しているとのこと。

 花は白く形状は星形。直径約2mm程度と非常に小さく、腰を下して間近で見ないと確認が難しい大きさです。生育には水との関りが重要で、湿潤な土壌を好むものの、気温の高い夏越しが難しく、その期間は土中に埋まったり、水中に没するなどして休眠できる環境が必要のようです。発芽時には水が引けて湿潤状態になること、覆土は5mm以下であること、これらの条件が守られた環境下で自生するようです。

 今回の大群落地は灌漑用ため池の底面で、田植え以降の米作期間は水が満ちますが、晩秋から5月上旬頃まで干潟になり、僅かに流入する水量と、現地湧水で湿潤状態になっています。この場所で過去においても生育していたのか、今回、どんな理由でこれだけの大群落になったのか、原因は特定できませんでしたが、今後の継続的観察によって究明できるかも知れません。

 なお、現地は湿地で危険なため、安易に立ち入ることは控えた方がいいでしょう。関心がある方は、6月10日に「殖蓮地区自然環境を守る会」(代表 膳 h黷ウん)と殖蓮公民館の共催で、今回の自生地の一部で現地観察会を開催するとのことですので、そちらへお問い合わせください。(2017/4/28 記)

キタミソウ:Limosella aquatica L.:ゴマノハグサ科
(*1)環境省レッドリスト2015【植物T(維管束植物)】
    絶滅危惧U類(VU):絶滅の危険が増大している種。
(*2)群馬県の絶滅のおそれのある野生生物 植物編(2012年改訂版)
    絶滅危惧IB類(EN):IA類ほどではないが、近い将来における野生での絶滅の危険性が高いもの。
(*3)さいたま市岩槻区、(*4)つくばみらい市、(*5)熊本市

散らばった星のように咲くキタミソウ(1) 2017/4/27

散らばった星のように咲くキタミソウ(2) 2017/4/27

密生して咲くキタミソウ 2017/4/27


キタミソウが咲く湿地(1) 2017/4/27

キタミソウが咲く湿地(2) 2017/4/27

花は開花中ですが、直径2mm程度なので、少し離れると目視が難しいです。2017/4/27



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