いせさき明治館 [ いせさき明治館100年物語建造物遺産伊勢崎銘仙 ]  [ Home ]



伊勢崎市指定重要文化財・群馬県内に現存する最古の洋風医院建築

いせさき明治館

(黒羽根内科医院旧館)

お色直し工事概要説明
更新日:2014/2/27
 伊勢崎銘仙の様々な企画展を始め、写真展やメモリアル展、「いせさき明治館100年物語」など、数多くのイベントの会場として利用されている「いせさき明治館」。お邪魔した回数は数知れずながら、当サイトで過去に編集したページを改めて見直してみると、いせさき明治館を主役としてまとめたページを作っていなかったことに気付きました。イベントの会場とは言え、脇役にするには存在感たっぷりの洋風木造建築。過去のイベント時にも、その都度何らかの写真を撮っていましたので、それらをまとめてみました。

 ●華蔵寺公園の洋館●

 いせさき明治館の話ではありませんが、華蔵寺公園にあった洋館の話。

 今から半世紀以上も前の頃、華蔵寺公園は現在のように整備されていなくて、現在の遊園地は野球場、華蔵寺山の頂上付近には神社、神社拝殿前の階段下広場は小さな動物園、その動物園には猿やツキノワグマ、鳥などが飼われていて、北側の斜面は畑で、桃が植えられ、山羊などが飼われていました。山頂には狭い空間があって、その周囲には雑木やブッシュが茂り、東西と南から細い山道が付いていて、東側の道から山頂を目指し、途中で東方を眺めれば眼下には緩いカーブの粕川が流れていました。現在の水性植物園は湿地帯で、蓮根畑があり、華蔵寺沼との境界の土手(現在もあります)寄りは、雑木が茂って日影になり、冬には水面が凍結するので、恐る恐るスケートをして遊びました。スケート靴などもちろんあるはずもなく、運動靴スケートです。
 そんな時代、公園の北西隅(多分、現在の公園管理棟北西角辺り)から坂を下る小さな道があって、その道を下りきって木立の中に入ると、小川が流れていて、その奥に和風の別荘のような家屋がありました。その道を更に通り過ぎると広場に出て(多分、現在の野外ステージ付近)、右に行くと野球場(現在の遊園地)、左に曲ると大きな洋館がありました。
 私ら近所の子どもたちは確か「やましろ館」と呼んでいたように覚えています。建物の中に入ったことはありませんが、旅館と聞いたこともあります。その「やましろ館」には、毎年、夏になると欧米人の顔付の外国人一家が訪れ、ある年、松林の中で遊んでいた少年二人に、覚えたての英語で二言三言話しかけて通じ、大感激したことを覚えています。
 記憶がおぼろですが、洋館の前には小川が流れ、建物は二階建て、壁は薄い青色をしていたように覚えています。安普請の木造平屋家屋ばかり、屋根はトタン葺きか藁葺葺きの家が多かった時代、外国人が毎年訪れる木立の中の立派な洋館、それだけで十分に謎めいた存在で、怖いような憧れのような、そんな想いを抱いていたことを思い出します。
(2014/1/17 記)

いせさき明治館の地図

爽やかな青空に映えるいせさき明治館 2013/11/21

いせさき明治館・お色直し工事

掲載日:2014/2/27 ▲ページTopへ
 先日来行われていた「いせさき明治館」の塗装工事が完了しました。
 2月25日、明治館のKさんから「塗装工事が終わりましたから」と電話をいただき、たまたま伊勢崎市内を移動中だったのでその足で明治館に寄ってみました。
 まだ軒下や日影には先日の大雪の塊が残る中、足場も撤去されて綺麗になった明治館が、真っ青な青空を背景に飛びっきり美人になって姿を現していました。明治45年7月に上棟し、今年102歳になる「いせさき明治館」。今では伊勢崎の中心市街地のシンボル的建物として、また、赤石地区まち歩きの名所として、不可欠な存在となりました。これからも末長く健康で長生きしていただきたいと思います。(2014/2/27 記)

塗装工事を終え、綺麗になったいせさき明治館が青空に映えます。
2月14日、15日の大雪が残り、この日を示す貴重なショットとなりました。
2014/2/25

南側の駐車場から 2014/2/25



正面玄関前の歩道から見上げる姿 2014/2/25

2階南西のバルコニー 2014/2/25



郵便ポストが似合います 2014/2/25

塗装工事を終えた「いせさき明治館」。西側の連棟建物は管理棟(南側の駐車場から) 2014/2/25

正面左 2014/2/25

正面 2014/2/25

正面右 2014/2/25

掲載日:2014/2/15 ▲ページTopへ
 一昨日、いせさき明治館に立ち寄って、今年の「いせさき銘仙の日」のことや、あれこれと積もった話に花を咲かせて、しばし楽しい時間を過ごして来ましたが、現在、明治館は塗装工事を行っていて、建物全体が足場とシートで覆われています。
 2月22日からは銘仙企画展「=織りの芸術=至宝のいせさき銘仙展U」が始まるので、それまでに終了するのか気になったので尋ねると、早ければ今週中、遅くても来週早々(17日頃)には終了するとのこと。でも、昨日から近年稀な大雪に見舞われているご当地伊勢崎市。ひょっとしたら、その分は延期になるかも知れません。いずれ、遠からずお色直しを終えたいせさき明治館のお披露目になりそうです。(2014/2/15 記)

塗装工事中のいせさき明治館 2014/2/13

屋根もきれいな朱色が塗られました。 2014/2/13

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2階の廊下の壁にはめ込まれた障子
2013/4/2

「いせさき明治館100年物語」の日。築後100歳の誕生日を迎えました。
2012/7/11


いせさき明治館・概要説明

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明治館前に立つ説明板 2013/8/29

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2011/9/18


明治館前の郵便ポスト
2010/3/27

まだ、現役です
2010/3/27

太陽光の具合のせいか、壁の色がその時々に応じて微妙に異なって見えます。
2010/1/11


一階洋室(玄関室の左奥)。南側と西側に大きなガラス窓があり、
ガラス戸越しに明るい日射しが入り、こんな部屋でゆっくり午睡でもしたら
気持ちいいだろうなどと想像します。 2011/9/18

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窓の額縁と上側の化粧が立体的な
深みを与えています。 2013/5/31

写真展会場となった「いせさき明治館」
2010/3/27

温もりを感じる2階の廊下。
一昔前は、このような造りの住宅がたくさんありました。
2013/7/10

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伊勢崎市の姉妹都市・スプリングフィールドの市民訪問団19名が来館


(この写真はいせさき明治館の事務室玄関に展示されていたものです) 2013/11/1

伊勢崎銘仙の企画展で展示室となった2階和室


2013/11/21

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築後100年を記念して「いせさき明治館100年物語」が開催されました。


ちょうど100歳を迎えた「いせさき明治館」 2012/7/11


この日の明治館。雨が降らずに良かった・・・。 2012/7/11




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