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村上市の街歩き

朝日シルクフラワー制作工房道の駅・朝日味匠「喜っ川」
更新日:2013/2/11
 20012年の夏、8月1日、村上市を訪れました。
 仕事で全国各地を飛び回り、街並みや道の駅、B級グルメをブログ「ほぼにち2」で発信し続けているふるさとさんの企画で、名付けて「ふるさと観光特別企画 朝日シルクフラワー制作工房視察ツアー」。参加者は伊勢崎市境島村を元気にすべく、日々ボランティア活動に東奔西走しているKさんとKさんのお母さん、ふるさとさん、それと私・丸男の4人です。

 まずは一路道の駅・「朝日」へ。北関東自動車道〜関越自動車道〜北陸自動車道〜日本海東北自動車道の4つの高速道路を利用して現地に到着したのは午後2時50分。早速に朝日シルクフラワー制作工房をお邪魔し、工房責任者の方から丁寧な説明を聞きながら施設内を見学し、繭を使った花や動物など実にたくさんの作品にただただ驚き感心し、濃厚な桑の葉茶のおもてなしを受け、繭クラフトのお土産をたくさん買い求め、再訪したい気持ちを胸に抱きながらお暇しました。境島村の田島弥平旧宅が世界遺産に登録された暁には、Kさん制作のたくさんの繭クラフトがきっとお目見えすることでしょう(・・・などと、Kさんにさりげなくプレッシャーを与える丸男です)。
 工房見学の後、少しの時間を費やして道の駅周辺の古民家などをささっと見学し、「このまま帰るんじゃもったいない」と、ふるさとさんの緊急企画が追加され、日本初の鮭の博物館「イヨボヤ会館」(イヨボヤ=鮭)を訪れ、残念ながらちょうど閉館時間で中には入れなくてガッカリしていると、更にまたふるさとさんから緊急追加。鮭料理と珍味の味匠「喜っ川」訪問です。

 この店、私はもちろん知らなかったのですが(威張る所でもないのですが・・・)、吉永小百合さんのJRのCMでお馴染の店です。何の予備知識もなく、その分が余計に新鮮だったのか(あくまでポジティブな丸男です)、天井にぶら下がった何百匹の鮭に目を瞠り、有形文化財に登録されている町屋造りの落ち着いた風情に癒されながらもいつもの好奇心がふつふつと湧き、珍味の試食に舌鼓を打ち、ついつい買い込んでしまったたくさんの鮭製品のお土産。
 帰路の高速道路ではビッグサイズの厚揚げ定食でお腹を満たし、満足感とお土産いっぱいの楽しい日帰りツアーでした。皆さん、お疲れ様でした。ふるさとさん、企画から運転まで、毎度毎度何から何までおんぶに抱っこで申し訳ありません。ありがとうございました。
以下、その旅行記です。(2013/2/9 記)


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朝日シルクフラワー制作工房

 最初に訪れたのは、ここ朝日シルクフラワー制作工房。道の駅「朝日」の一画にあります。この工房は、かつてこの地で栄えていた養蚕業が衰退した時、養蚕農家の主婦の皆さんが中心になって起こしたとのことで、現在一番のご年配の方は81歳、平均年齢が63歳、メンバーの内、17名の方が活動27年目とのことです。女性たちが中心になって立ち上げ運営している施設です。

営業時間 9:00〜17:00/TEL 0254-72-0387
定休日 毎週月曜日、年末年始、その他臨時休館あり

詳しくは「朝日村まゆの花の会」のホームページへ

朝日シルクフラワー制作工房

 工房に入って真っ先に目に飛び込んでくるのは、花、花、そして花。まるで花屋さんのような空間です。驚くことにどの花も色や形が超リアルで、造花とは思えません。これらが全て繭でできていることが驚きを倍加させます。工房の壁には群馬県知事から表彰された「群馬県立日本絹の里」主催の「まゆクラフト作品展2008」最優秀賞の賞状も飾られ、聞くと、他にも数々の賞を受賞されているとのことです。

見てください、この豪華な花。たくさんの花が大きな花瓶にアレンジされています。
花は全て繭で造られています。

コサージュ


コサージュ


コサージュ


色々な色をした薔薇




壁飾り




「まゆクラフト作品展2008」
最優秀賞の賞状

ランなど



薔薇とベリーのウェディングケーキ


たくさんの草花。販売できる作品もあります。




様々な壁飾り



洋風なアレンジメント


まるで花屋さんに置かれた射し花のようです

オンシジュームや薔薇、ガーベラなど、
色々な花束

鉢に入った山野草とその材料

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ポピーでしょうか。シックで落ち着いた壁飾りです。

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サギ草





まゆ玉飾り



エビネラン?

カップに入った花束



白薔薇?

オンシジュームやピンクの薔薇

明るく元気なひまわりのバスケット



たくさんのまゆ玉飾り

ヒマワリの壁掛け

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動物や人

 ドラゴン、ウサギ、猿、豚、河童、ヒヨコ、カエルなど、繭の形状を生かした愛嬌たっぷりの動物たちがたくさん作られています。

ウサギさん勢揃い

愛嬌タップリのドラゴン






フクロウ




豚さん、ブヒブヒ






朱鷺?


カエル。ゲロゲ〜ロ


ニャ〜オ


パンダちゃん

ドラゴン


牛。モ〜♪




猫、ミャ〜♪


お雛様



河童




ヒヨコ、ピヨピヨ♪




お雛様




たくさんの動物たちが勢揃い

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制作スペース

 ここで紹介した花や動物たちは、訪問者が自分で作ることもできます。小作品ならばこの工房で作って持ち帰ることもできます。様々な色を塗られた素材としての繭も販売していて、その色は上の作品でも分かるように、非常に微妙な色に染め分けられています。素材を買い求め、後でじっくりと自分なりの繭クラフトを作ってみるのも楽しいかも知れません。





花弁の形にカットされた繭


お土産用繭(10個入り)


桑の葉茶、美味しいです。




微妙な色に染め分けられた繭の素材


仕上がった花一輪



工房の様子
 以上、朝日シルクフラワー制作工房の紹介でした。

富岡製糸場と絹産業遺産群(荒船風穴、高山社跡、田島弥平旧宅)  かつてはこの地が養蚕業で栄えた事、その後、養蚕業の衰退で養蚕農家が消え去りつつあり、その過程で新たな生きる道を探したこと、そして、「日本一の繭クラフト工房」とまで言われるほどに成長発展した「朝日シルクフラワー制作工房」。
 「繭と生糸は日本一」と上毛カルタで歌われ、来年度には富岡製糸場と絹産業遺産群として世界遺産登録を目指している我らが群馬県。「朝日シルクフラワー制作工房」の生き方は、先輩として大いに勇気と力を与えてくれます。(2013/2/9 記)


道の駅・朝日

掲載日:2013/2/11 ▲ページTopへ
 「道の駅・朝日」は、新潟と青森を結ぶ国道7号沿いにあり、様々な施設が集まっています。今回のツアーは朝日シルクフラワー制作工房の訪問が主目的だったので、他施設は外観を眺める程度でしたが、それらの施設には

■緑の広場や日本庭園 ■物産会館 ■「またぎの家」(奥三面(おくみおもて)の民家を移築) ■日本玩具歴史館 ■朝日まほろばセンター(温泉) ■農産物直売所 ■朝日きれい館(風呂や温泉プール) ■屋根付き多目的広場 ■休憩や宿泊施設

などがあります。これだけの施設が集まった道の駅はなかなか見かけません。温泉に浸かり、プールで泳ぎ、玩具の歴史を見学し、繭クラフト制作で自分なりの繭作品を作り、またぎの家の佇まいで癒され、帰りには物産会館や農産物直売所でお土産を買って、余裕があれば一泊宿泊し、などと、観光地として大いに時間を費やすことができそうです。(2013/2/11 記)

朝日まほろばセンター、まほろば温泉
後方に見える山は地図と形から判断すると、
山形県と新潟県の県境上の山「朝日岳」のようです。
主峰の大朝日岳(標高1,870m)は山形県。



物産会館


みどりの里食堂


みどりの里・物産会館

左:日本玩具歴史館
中央:朝日シルクフラワー制作工房、右:物産会館


各施設間のスロープ


道の駅・朝日。総合案内やトイレ



みどりの里食堂
国道7号の緩やかな勾配に面して建つ施設なので、各施設間は階段やスロープで繋がっていて立体感があります。

奥三面(おくみおもて)の民家を移築した「またぎの家」

約150年前の建物とのことです

立派な構えの民家です。150年の風雪に耐えていること、
現代の住宅の短い寿命を考えると、色々なことを考えさせてくれます。



玄関


広く黒褐色の板の間。静謐感がただよいます。
奥の座敷には障子越しに光が射しこみます。


囲炉裏の上




広い板の間と押入れ。


しんとした畳の座敷


太い梁と天井

屋根の形を見ると曲り家(まがりや)造りのようです。

朝日きれい館(風呂や温泉プール)


温泉活用生産施設




屋根付き多目的広場・イベントハウス

国道沿いに立つ看板と温泉活用生産施設


朝日きれい館


農産物直売所


味匠「喜っ川」

掲載日:2013/2/10 ▲ページTopへ
 道の駅・朝日で朝日シルクフラワー制作工房や周囲の施設を見学した後、「せっかく村上市まで来たのでこのまま帰るんじゃもったいない」と、ふるさとさんの計らいで訪れたここ味匠「喜っ川」(みしょう・きっかわ)。おんぶに抱っこで何から何までお任せの私は、この周辺が鮭で有名なことや、この店が吉永小百合さんのJRのCMで有名だったことも全く知らず、到着した途端に感激することばかり。
 隣の酒屋さんと並ぶ町屋造りの家並み、鮭の筆字が大きく書かれた入口の暖簾、酒屋さんの店頭に鎮座しまだ現役で活躍する赤い郵便ポスト、店の入口で迎える外国のクラシックカー、町屋造りがそのまま残る落ち着いた店内、それに何より圧巻なのは天井からぶら下がった何百匹の鮭。鮭の様々な珍味を味わい選ぶことも楽しみですが、店そのものが余りある観光施設になっています。作務衣を着た店主の物静かな説明や、女性の売り子さん達の上品で楚々とした雰囲気も心地よく、そこに身を置きひと時を過ごすだけで、いい気持ちにさせてくれます。
 昔からのなりわい(生業)が建物と共に残り、地道に大切に伝えられて行くこと、スクラップ&ビルドで成長を続け、今その路線が疲弊している日本を見た時、色々と考えさせてくれるものがありました。(2013/2/11 記)

格子窓と鮭の筆字が大きく書かれた入口の暖簾。たったこれだけなのに、深い味わいがあります。

味匠「喜っ川」の通りに面した面



酒屋さん



入口に置かれたクラシックカー
まだ現役で走るとのことです


二階への階段と太い木の梁。障子が似合う。

入口前に下がった5尾の鮭

睨みを効かした鮭

つるべ

隣の酒屋さんと一体の町屋造り



現役の真っ赤な郵便ポスト


ピカピカに手入れされているクラシックカー



土間に置かれた巨大な釜


天井からぶら下がる鮭


窓から射しこむ光に照らされる鮭



室内の自然乾燥で干しているとのことです

初めて目にしたこの光景。海なし県群馬に住む者として新鮮な驚きです。
 朝日シルクフラワー制作工房と道の駅「朝日」、そしてここ味匠「喜っ川」でたっぷりと楽しい時間を過ごし、名残惜しみながら一路伊勢崎へ。味匠「喜っ川」を去った後で通った村上市の街並みは、広々としたレンガ張りの歩道やそこかしこに置かれたオブジェ、修景された街並みなど、素通りするには惜しい景観でしたが、長い帰路を考えると道草はできません。いつかまた改めて訪れてみようとの想いを胸に、「ふるさと観光特別企画 朝日シルクフラワー制作工房視察ツアー」の旅は終わりました。(2013/2/11 記)



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