旧渋沢邸「中の家」(埼玉県指定旧跡)  [ 島村特集・Index ]  [ Home ]




埼玉県指定旧跡「渋沢栄一生地」

旧渋沢邸「中の家(なかんち)」

(埼玉県深谷市血洗島247-1)
旧渋沢邸「中の家」 主屋主屋周囲の建物庭園青淵と青淵公園渋沢栄一記念館青淵亭
掲載日:2015/4/10
  2014年6月21日、「富岡製糸場と絹産業遺産群」が世界遺産に決定されました。この祝福すべき出来事に対して忘れてはならないのが渋沢栄一(1840-1931)の存在。
 富岡製糸場創立時の歴史をひも解けば、明治政府の殖産興業政策によって富岡製糸場設置主任として尽力したのが渋沢栄一。栄一の妻・千代さんは富岡製糸場の初代場長・尾高惇忠(あつただ(じゅんちゅう))の妹です。
 また、栄一誕生の地・深谷市血洗島の北隣・伊勢崎市境島村田島弥平(1822-1898)との関係も深く、弥平たちがイタリアで直接販売すべく行動した時にも、協力を惜しまなかったのが渋沢栄一。島村勧業会社も渋沢栄一の勧めで設立されています。

 渋沢栄一が設立に関わった会社は第一国立銀行(後に第一勧業銀行を経て現在は「みずほ銀行」)始め、東京瓦斯や王子製紙、秩父セメント(現太平洋セメント)、帝国ホテル、秩父鉄道、東京証券取引所、キリンビール、サッポロビールなど、500以上の多業種企業に亘っています。2014年、STAP細胞問題で話題となった理化学研究所も渋沢栄一創設とのこと。

 ”日本資本主義の父”と呼ばれ、江戸、明治期の日本の経済界において重要な仕事を成し遂げ、過去に、日本銀行券の肖像の候補者として挙げられたり、ノーベル賞(平和賞)にも2度候補に挙げられたりと、国家級のエピソードも残されていますが、その存在は三菱財閥の創業者・岩崎弥太郎(1835-1885)や他の財閥創始者ほどには知れ渡っていないように思います。

 自己を捨ててでも国家社会の利益になることを優先した栄一翁の経営哲学(「道徳経済合一主義」)の現れでしょう。


 そんな渋沢栄一の生地「中の家(なかんち)」は、深谷市血洗島に残されています。田島弥平旧宅から南東方向、直線距離で2.1kmの距離にあり、現在は深谷市が管理・運営を行っています。また生家の東方約700mの位置には渋沢栄一記念館があり、たくさんの資料や写真などを展示しています。
 生家「中の家(なかんち)」の裏には「青淵池」と呼ばれる池があり、常時水が満ちて鯉が泳ぎ、鴨がくつろいでいます。
 また「中の家」東隣には「青淵亭」があり、深谷の煮ぼうとうなどを提供しています。「中の家」南側駐車場隅には展示棟とトイレ棟があって、「中の家」の説明パネルなどが展示されています。
 時間がある方は、「中の家」から川沿いの「青淵公園」の遊歩道を経て渋沢栄一記念館までゆっくりと散策するのも楽しいことと思います。
 更に時間がある方は、田島弥平旧宅との周遊コースもお薦めです。健脚の方ならば徒歩で片道40分程度、サイクリングならば片道15分程度です。(2015/4/10 記)

【参考資料】
深谷市HP深谷市観光協会HP、公益財団法人・渋沢栄一記念財団HP、Wikipedia、「上州島村シルクロード」(橋本由子著)、「蚕にみる明治維新・渋沢栄一と養蚕教師」(鈴木芳行著)、現地展示あるいは配布の各資料、他

【見学案内】
埼玉県指定旧跡「渋沢栄一生地」 旧渋沢邸「中の家(なかんち)」
住所     埼玉県深谷市血洗島247-1
開館時間  午前8時30分~午後5時
休館日   年末年始(12/29~1/3)
見学料金  無料
問合せ先  深谷市教育委員会 生涯学習課

旧渋沢邸「中の家」周辺地図

旧渋沢邸「中の家」 主屋

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 渋沢一族はこの地の開拓者のひとつで、「中の家」は各渋沢家の位置に由来するとのこと。「中の家」は「名字帯刀」を許された農家で、その家系には栄一翁を始めとして何人もの著名人を輩出しています。現在残る主屋は、明治28年(1895年)に栄一の妹夫婦(貞と市朗(才三郎))が建てたもの。

屋根に櫓(やぐら)が付いた養蚕農家型住居の主屋 2014/5/4

2014/5/4


主屋の座敷 2014/5/4

旧渋沢邸「中の家」 主屋 説明図




新緑越しに見る主屋 2014/5/4

新緑の木漏れ日が優しく当たる主屋 2014/5/4




主屋周囲の建物

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主屋周囲には副屋、4つの土蔵、正門、東門が残されています。副屋は内部も見学できます。

土蔵 2014/5/4

副屋 2014/5/4


見学者用のトイレと展示室 2014/5/4

土蔵 2014/5/4



副屋の説明図


正門東側の赤レンガ塀 2014/5/4

旧渋沢邸「中の家」 正門 2014/5/4

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庭園


つつじ咲く庭園 2014/5/4


渋沢栄一の銅像と庭園(秋) 2014/11/15

シャクナゲ咲く庭園 2014/5/4

渋沢栄一の銅像と庭園(春) 2014/5/4

青淵と青淵公園

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「中の家」の北東、屋敷の外には栄一の号の由来にもなった「青淵(せいえん)」と呼ばれる池があり、その脇には「青淵由来の跡」の石碑が建っています。

青淵と青淵公園地図(現地に立っています)

青淵由来の跡 2014/5/4


青淵公園桜植樹記念碑 2014/5/4



青淵公園内の花壇 2014/5/4

「血洗島(ちあらいじま)」と 青淵の由来。
「中の家」玄関間に展示してあります。


青淵 2014/5/4

青淵公園の遊歩道。左の竹藪は栄一生地。 2014/5/4

青淵公園の遊歩道。 2014/5/4

渋沢栄一記念館

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渋沢栄一記念館入口 2014/11/15


栄一翁の遺墨や写真などを展示。
住所 : 〒366-0002 埼玉県深谷市下手計1204
TEL : 048-587-1100
休館日 : 年末年始(12/29~1/3)
資料室見学時間 : 午前9時~午後5時
資料室見学料金 : 無料
(館内撮影禁止)

2014/11/15

青淵亭

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 「中の家」の東門をくぐると「青淵亭」があって、深谷の煮ぼうとうなどを提供しています。何度かお邪魔していますが、煮ぼうとうとお稲荷さんのランチセットがありました。煮ぼうとうは具材たっぷり、ボリュームたっぷりでお薦めです。当初と経営者が変わり、閉店期間もありましたので、閉じていた場合にはご容赦ください。(TEL:048-598-1589)

2014/5/4

2014/5/4




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