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伊勢崎市誕生10周年記念事業・世界遺産登録記念イベント

・世界遺産を活用したまちづくり

レポート第一弾弥平旧宅世界遺産登録記念商品勢揃いラ・華月山崎製パン水戸屋つねやモンドールグンイチパン
いせさき明治館、「伊勢崎銘仙の会」展示講演会開始前の会場ホール
レポート第二弾:市長挨拶、来賓祝辞、八木節演奏、スライド上映
レポート第三弾:基調講演2題とパネルディスカッション
更新日:2014/8/6
 昨日8月1日(金)、伊勢崎市境総合文化センター大ホールにおいて、伊勢崎市誕生10周年記念事業・世界遺産登録記念イベント「世界遺産を活用したまちづくり」が開催されました(主催:伊勢崎市、伊勢崎市教育委員会)。

 イベントでは基調講演2題とパネルディスカッションが行われ、講演前には上州島村新地八木節愛好会八木節「上州島村」を披露し、会場ホールには地元商店や企業5店が勢揃いし、田島弥平旧宅・世界遺産登録決定を記念して企画製造した商品の展示、販売を行いました。
 また、いせさき明治館伊勢崎銘仙の着物や反物、銘仙グッズを展示し、現在放映中のNHK朝ドラ「花子とアン」の出演者が着用する伊勢崎銘仙の写真展示などを行いました。
 地元境島村の住人の皆さんや一般参加の皆さんを始め、伊勢崎市議団、伊勢崎市区長会、さかい島村蚕種(さんしゅ)の会、伊勢崎銘仙の会、伊勢崎市景観サポーター、伊勢崎市の職員さんら、大勢の参加を得て終始活況を見せ、伊勢崎市合併10周年と世界遺産登録決定が重なった記念すべきイベントは成功裏に幕を閉じました。

 田島弥平旧宅の世界遺産登録に関し、過去の動きを振り返るに様々な”区切りやけじめ”がありました。現在と未来においてもまた同様に様々な区切りが発生することと思いますが、今回のこのイベントは、田島弥平旧宅だけでなく、地元島村や境の街中、伊勢崎市全体、更に群馬県内の他の3資産や深谷市、本庄市とのコラボも含めて、住民や関係者、関係機関が着実に行動活動して行くための、大きな”区切り・けじめ”になったように思います。関係者、関係機関が一堂に会したと言う意味では、世界遺産のまち・伊勢崎市の”スタートの日”とも言えるでしょう。

 田島弥平旧宅と島村の今後の方向性や課題は、基調講演とパネルディスカッションで語られ、示唆されましたが、それらの指摘を含めて、今後さらに様々な光と影が発生することと予想しています。それらに対してどの側面に光を当て、どの課題を重要視するか、各自各様の、また各組織の立場立場で異なることとは思いますが、基本的なことは”世界遺産のまち・伊勢崎市境島村を守り育て、活かす”と言うことと思っています。行き先に迷った時、この基本的姿勢に立ち戻り、その記念行事となった今回のイベントを思い出せば、また正しい道しるべを示してくれることと思います。

 ・・・などと、ちょっと偉そうに上から語ってしまいましたが、まずはレポート第一弾として”田島弥平旧宅・世界遺産登録記念商品勢揃い”をご覧ください。追って、全て紹介します。(2014/8/2 記)

レポート第三弾

基調講演2題とパネルディスカッション

掲載日:2014/8/6  ▲ページTopへ
 イベント第2部として行われた2つの基調講演とパネルディスカッション。開始時間が予定より少し遅れたものの、途中休憩10分を挟んで約2時間半、文化遺産の意味やその保存と活用、観光との繋がりなどが簡明に語られ、世界遺産・田島弥平旧宅を擁する境島村について、具体的なアドバイスや課題などが様々な側面から伝えられました。

 エアコンが効き快適な気温に包まれ、少し照明を落とした大ホールの席に座り、2時間半に亘り集中力を切らさずに講演者の内容を聴き取るのは、結構な努力が必要。気を抜くと睡魔に誘われ、会場を見渡すと、気持ちよさそうに下を向いている参加者の姿も見られます。
 私はと言えば、後日記事にしたいとの想いが緊張感を保たせてくれますが、それだけでは動機不足なので、全てを詳細に理解しようとはせず、キーワード的聴き方に努めています。そのキーワードは話し手の意図と異なる場合もあるとは思いますが、会議記録ではないので、自分の感性に何らかの理由で飛び込んで来たキーワードを大切に記憶に留めたいと思っています。そんな姿勢で聴いた講演とパネルディスカッションレポートです。(2014/8/6 記)

基調講演1 「住民が支える文化遺産」

講師 矢野 和之 氏

株式会社 文化財保存計画協会 代表取締役
 講師 矢野 和之氏は、日本イコモス国内委員会事務局長の任に当っています。

 私が掴んだキーワードは・・・。
●元々世界遺産は破壊・破損の危機に瀕している歴史的な遺産を救うと言う目的。
●文化財保護法は何回かの変遷を経て、現在は”活用”に対しても言及している。
●金沢市などは都市政策局の中に文化財保護課がある。
●中国、フランスは文化を外交手段に使用している。
●文化遺産は”資産”。観光の原点は”文化”

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基調講演2 「あの島村に、行こう」

講師 大下 茂 氏

帝京大学経済学部 観光経営学科 教授
 講師の大下 茂氏は「集客」を研究テーマとして地域づくり、まちづくりの業務に携わり、境島村のまちづくり推進会議のコーディネイターでもあります。また、田島弥平旧宅がまだ世界遺産登録決定になる前の今年1月、平成25年度・伊勢崎市景観まちづくり講演会として、「景観と観光の接点を考える」の演題で講演を行いました(→詳しくはこちら)。
 今回の大下氏の講演については、私がキーワードと感じた事柄について、スライドに簡明にまとめられていたので、その画像を撮影させていただきました。

 私的な話ですが、上記の伊勢崎市景観まちづくり講演会は、私も属する伊勢崎市景観サポータ―と伊勢崎市の主催。たまたま講演会部会の責任者を任された関係で、事前に、島村公民館において大下氏とミーティングする機会を得ました。その機会に当って私が事前に用意したのは、
 「世界遺産は遺産自身の保全、保護、周囲の環境保全、規制的側面で語られることが多いが、観光的側面で捉えることは本流から外れていないか」
 と言う疑問。これは、世界遺産と言えども、守るだけではなく、”育てて活用して”始めてその存在価値が産まれると考える私の考え方の是非を確認したかったためです。大下氏の回答は、「私の研究テーマは観光や集客。もちろん世界遺産であっても観光化に結び付けて構わない」とのこと。大いに力付けられた思いでした。1月の景観講演会では、それを更に補強するキーワードが記憶に残りました。それは・・・、
 ”景観”と”観光”、共通な言葉”観”は仏教用語で、”真理を観察すること”。

 今回の講演会では、具体的に境島村に的を絞った話題が展開され、地元住民や関係者、組織に対して多くのアドバイスを示しました。(2014/8/6 記)





島村勧業会社製造蚕種の章





宮崎俊哉(平成12年3月)「島村蚕種業の史料を読む」
群馬県立文書館

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パネルディスカッション「世界遺産を活用したまちづくり」

伊勢崎市境島村まちづくり推進会議委員ほか

壇上に並んだコーディネーターとパネラーの皆さん

コーディネーターは大下茂氏
 各パネラーの意見について、下記に要約しました。

田島亀夫氏(利根川南部 環境整備促進協議会 会長)

●見学コース内の養蚕農家群は家屋内にも入れるように検討したい。
●イベントは盛り上がるが、毎日は対応できない。日々できることは何か?
●ふるさと公園と弥平旧宅の中間に特産物販売や食事ができる施設を考えたい。
●利根川も観光資源にしたい。
●弥平旧宅以外の養蚕農家の今後の保存には不安がある。
●重伝建(重要伝統的建造物)に指定されて活用できればいい。
●”お宝”を展示できる場所(展示室や管理体制)の整備が必要。

栗原 均氏(境島村区長会 会長)

●まず、下水道インフラ整備が必須。”おもてなし”はそれからのこと。
●世界各国からのお客への対応を検討したい。
●住環境を整備したい。
●地元の各自が所有する過去の”お宝”も公開したい。
●自宅が養蚕農家だが、補修は経費がかかり、近々解体する。

栗原知彦氏(ぐんま島村蚕種の会 会長)

●6月21日の登録決定後、訪問者が6,500人を超えた。
(この間を40日間とすると163人/日。土日祝日13日のみとすると、500人/日)
●ふるさと公園から弥平旧宅に直行する訪問者が多いのが課題。(→田島弥平旧宅案内所の紹介
●郷土史学習講座を12月の土曜の午後、島村公民館で開催する。
●金井烏洲の墓やキリスト教会を含めた散策コースも案内したい。
●渡船やシャトルバス利用促進も行いたい。
●深谷市と連携したモデルコースも検討している。
●勉強会開催や史料整備に努めたい。
●利根川との闘いを伝えたい。
●土日祝日にはガイドを行っている。
●ガイド養成講座を開設する。

矢野和之氏(株式会社文化財保存計画協会 代表取締役)

●資料館や案内所などの拠点が必要。
●ソフト的インフラ整備も必要。
●渡船を活用すべき。
●家屋保全は公的支援がないと難しい。
●養蚕の情報センターや研究センターを島村に整備したい。
●織物の情報センターや研究センターを伊勢崎市に整備したい。
●もっと快適な島村をつくるための修景も必要。
●弥平以外の全体の整備が必要。スピード感を持って対応すべき。

レポート第二弾

市長挨拶、来賓祝辞、八木節演奏、スライド上映

掲載日:2014/8/4  ▲ページTopへ
 レポート第二弾はイベント第一部として行われた市長挨拶や来賓祝辞、上州島村新地八木節愛好会の八木節「上州島村」の演奏、そして、”「富岡製糸場と絹産業遺産群」田島弥平旧宅 世界遺産登録までの歩み”と題したスライド上映です。挨拶や祝辞では、皆さんが共通に世界遺産登録の素晴らしさを讃え、歓びとお祝いを伝え、アトラクションとして演奏された八木節は、蚕種と養蚕の地・島村の歴史を歌で伝えました。
 ”八木節と言えば国定忠治”とイメージしていたので、「何で境島村で八木節?」と疑問が残っていましたが、歌詞を聴いてその意味が良く分かりました。上州人ならば誰もが知る八木節で島村の歴史を伝えること、素晴らしいアイディアと思いました。今後も様々なシチュエーションで活躍されることでしょう。(2014/8/4 記)

五十嵐伊勢崎市長のご挨拶




挨拶する五十嵐市長と来賓の皆さん

挨拶する五十嵐伊勢崎市長
 田島弥平旧宅の世界遺産登録決定の歓びを伝えると共に、東毛広域幹線道路の全線開通や造成が進む宮郷工業団地への企業誘致の期待など、これからも元気に成長し続ける伊勢崎市のPRを伝えました。
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来賓祝辞


伊勢崎市議会副議長 鈴木氏

衆議院議員 井野氏

群馬県知事代理 県企画部長 笠原氏

群馬県議会議員 塚越氏

群馬県教育委員会教育長代理
文化財保護課長 洞口氏

いせさき銘仙の会 会長 杉原氏

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会場風景


境文化センター大ホールを埋める参加者

「いせさき銘仙の会」の皆さんは
伊勢崎銘仙の着物を着て参加

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上州島村新地八木節愛好会が演じる八木節「上州島村」


扇子を持って・・・






蛇の目傘をクルリと回し・・・


編み笠に持ち替えて・・・


再び蛇の目傘をヒョイと差して

演舞終了

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「富岡製糸場と絹産業遺産群」田島弥平旧宅 世界遺産登録までの歩み
スライド上映 


登録までの活動の様子(スライド)

説明するのは伊勢崎市企画部長 茂木氏

レポート第一弾

田島弥平旧宅・世界遺産登録記念商品勢揃い

ラ・華月、山崎製パン、水戸屋、つねやモンドール、グンイチパン


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洋菓子工房 ラ・華月

まゆレーヌ・ 桑の葉を食べて育った鶏が産んだ卵を使用したマドレーヌ







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山崎製パン・伊勢崎工場

パッケージに弥平旧宅が描かれた伊勢崎市オリジナル羊羹”ようかんべぇ〜”は長期保存が可能。



ウン、旨いうまい、これでよかんべ


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水戸屋

新発売!弥平の夢田島弥平まんじゅう桑の郷
お徳用詰め合わせセットも販売。






田島弥平まんじゅう

桑ドラ「弥平の夢」

桑の郷

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つねや・モンドール

お蚕さん・・抹茶入りクッキーにお蚕さんのホワイトチョコ
ポルポロン・・繭型のポルポロン。全粒粉使用。
桑の葉ダックワース・・アーモンドの粉と桑の葉茶をミックス
本日は、どれも特価での販売。
他に、これらをミックスした世界遺産記念セットも販売。

お蚕さん

ポルポロン

桑の葉ダックワース

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グンイチパン

冷やして美味しい新感覚ブレッドまゆっこ
2013年開催「日本全国ご当地パン祭り」で準優勝。
シルクパウダーが入ったモチモチ食感です。
全5種類。この日は下記4種類を販売。他には味噌。


抹茶



富岡製糸場世界遺産登録記念・まゆっこ詰め合わせ

チョコ

カスタード

ミルク

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いせさき明治館、「伊勢崎銘仙の会」の展示






いせさき明治館や伊勢崎銘仙はこちらもどうぞ



NHK朝ドラ「カーネーション」の糸子が着た伊勢崎銘仙。

日頃、「いせさき明治館」で展示・販売している
伊勢崎銘仙グッズがたくさん並びました

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講演会開始前の会場ホール


出演前にお店を覗く上州島村新地八木節愛好会の皆さん


「伊勢崎銘仙の会」代表の杉原みち子さんも
伊勢崎銘仙を着て来場。

商品陳列に忙しい各ブースの出展者

ほぼ準備を完了し、参加者がボチボチと入場

伊勢崎銘仙を着て参加した「伊勢崎銘仙の会」の皆さん

イベント全体案内

更新日:2014/7/31 ▲ページTopへ
【期日】 日(金)
【会場】 境総合文化センター
【参加費】 無料。事前の申し込みは不要。直接会場へ。

【プログラム】
13:00 受付開始
13:30 開会 八木節「上州島村」 上州島村 新地八木節愛好会
14:00 基調講演1 「住民が支える文化遺産」 矢野 和之氏
15:00 基調講演2 「あの島村に、行こう」 大下 茂氏
16:00 休憩
16:10 パネルディスカッション 「世界遺産を活用したまちづくり」
     伊勢崎市境島村まちづくり推進会議委員ほか
17:00 閉会

【問合せ】 企画調整課:0270-27-2707
地元商店の世界遺産関連商品の販売

伊勢崎銘仙や銘仙小物の販売

 会場となる境総合文化センターのホールでは、当日の昼頃から、地元の商店「つねやモンドール」さんや「水戸屋」さんなど、5つの店舗や企業が世界遺産関連商品を中心に展示販売し、「いせさき明治館」からは伊勢崎銘仙の着物や銘仙小物などの展示・販売を行います。

 講演会の前後などにお立ち寄りください。

※上記案内を印刷する方法→(1)案内文のどこかで右クリック (2)「画像を印刷する」




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