Go!伊勢崎 石山観音(伊勢崎市下触町) [ 伊勢崎市の神社仏閣]  [ Home ]




石山観音

(伊勢崎市下触町)
山門観音堂鰐口堂鐘楼巨石群境内など見晴らし台など
掲載日:2012/12/22

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 石山観音は、国道50号と群馬県道・深津伊勢崎線との交差点・東大室町の南100mほどのところにあります。
 石山はその名の通り、山頂に巨石が積み重ねられていて、この巨石群は15万年前頃の赤城山噴火による流出物が小丘陵を形成したとされています。
 石山観音はこの巨石群が信仰の対象となって創建されたものとされ、観音堂はこの巨石群の前に建立されています。開山は奈良時代の延暦3年( 784)と伝えられています。

 石山観音は正式には「観音山北野院万徳寺」とのことですが、一般的には石山観世音石山観音の名で呼ばれています。本尊は聖観世音菩薩と馬頭観世音菩薩です。
 境内には山門、鰐口堂、鐘楼、観音堂などがあります。鰐口堂は山門と観音堂の間にあり、昭和初期頃まで、近郷近在から人々が馬を連れて参拝し、鰐口を鳴らしてその下に馬を通して馬の無病息災を祈ったとのことです。
 この鰐口の大きさは直径192.5cmあり、わが国最大級の作例とのこと。天明7年(1787)、191人の寄進者が奉納したもので、製作は佐野(栃木県佐野市)天明鋳物師(てんみょういもじ)新井源七。平成20年2月25日、伊勢崎市から重要文化財に指定されています。

 私が子供の頃(今から50数年前になりますが)の伊勢崎市立三郷小学校では、石山は小学校1、2年生の頃の遠足の行き先だったように覚えています。我が家からは遠くはないので、ちょっと残念な思いでしたが、その頃は遊び場として遠足以外にも度々訪れていました。
 いつの頃からか、山の東側や南西斜面が「石山霊園」として整備され、斜面全体がお墓で埋まっていますが、石山の南方には「赤堀花しょうぶ園」や「波志江町環境ふれあい公園」などがあり、また、周囲には石山古墳群などの小古墳が分布しているので、周辺一帯を散歩コースとして散策しても楽しいことと思います。(2012/12/22 記)
観音山 北野院 万徳寺
所在地:〒379-2214 群馬県伊勢崎市下触町 4
大祭日:1月18日
宗 派:真言宗豊山派
本 尊:聖観世音菩薩 馬頭観世音菩薩
札所等:新上州三十三観音霊場 十二番札所

※石山観音は満徳寺の上の寺と呼ばれることもあるようです。


山門

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山門。その後ろに鰐口堂と観音堂。 2012/2/11

金剛力士(口を結んだ吽形(うんぎょう)) 2012/2/11

金剛力士(口を開いた阿形(あぎょう)) 2012/2/11
仁王様がネットで囲われていたので、レンズをネットにくっ付けて撮ってみました。

金剛力士(吽形) 2012/2/11

金剛力士(阿形) 2012/2/11

山門 2012/12/16


観音堂

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緑に囲まれた観音堂 2012/2/11


2012/2/11

2012/2/11

2012/12/16

観音堂の屋根の獅子の彫り物 2012/12/16


鰐口堂

石山観音の大鰐口(おおわにぐち)(伊勢崎市指定文化財)

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 鰐口堂は山門と観音堂の間にあり、昭和初期頃まで、近郷近在から人々が馬を連れて参拝し、鰐口を鳴らしてその下に馬を通して馬の無病息災を祈ったとのことです。
 この鰐口の大きさは直径192.5cmあり、わが国最大級の作例とのこと。天明7年(1787)、191人の寄進者が奉納したもので、製作は佐野(栃木県佐野市)天明鋳物師(てんみょういもじ)新井源七。

2012/2/11

2012/2/11

2012/12/16



現地に立つ大鰐口の説明板
平成20年2月25日、伊勢崎市指定重要文化財
2012/12/16


鐘楼

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鐘楼には建物が残されていますが釣り鐘はありません。

2012/2/11

2012/12/16


観音堂裏手の巨石群

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 巨石の上や足元のいたる所に石仏や石碑が配されていて、巨石群の頂部には八海山が祀られています。巨石の隙間にはたくさんの木々が根を生やし、巨石群全体を覆い、昼間でも薄暗く、怖がりの人が一人で散策するにはちょっと勇気が必要かも知れません。

観音堂裏手の巨石群。巨石の足元のいたる所に石仏が配されています 2012/2/11


巨石群(中央)と観音堂(右) 2012/2/11

積み重なる巨石。その間を縫う木の根っ子 2012/2/11

ちょっと登山気分を誘うこの隙間 2012/2/11

巨石の上に建つ石碑が木漏れ日を受ける 2012/2/11

2012/12/16

折り重なった巨石群と観音堂 るように2012/12/16

巨石の脇に獣道のような道が通っています。
たまには訪問者がいるのかと思います。
2012/2/11


巨石の間を枯れ葉が埋めています。
2012/2/11


岩の上に建てられた石碑
2012/2/11


巨石の下の隙間
2012/12/16


巨石と、その隙間に逞し根を張った木々
2012/12/16


境内など

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 境内は北側と西側は竹藪や雑木で覆われていますが、東側や南側には大きな桜の木が植えられています。桜の時期に思い出したら、また訪れてみましょう。

2012/2/11


観音堂の前に立ち並んだ旗 2012/12/16

観音堂の西側の道 2012/2/11

手水舎。水は流れていません。 2012/2/11

手水舎の龍 2012/12/16

観音堂の北西側の斜面には竹藪と雑木が生え、地面はクマザサで覆われています。 2012/2/11


見晴らし台など

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 実は、石山観音にはもう一つの楽しみがあります。山門の南西側に広い駐車場があり、そこから見渡す南東から西側にかけての展望が実に伸び伸びとしていて、私は勝手に「見晴らし台」として利用しています。
 そんな目的で年に数回はこの場所に立ち、当サイトの「山座同定」の写真を撮ったりしていますが、つい先日の12月16日にも周囲の展望を楽しんで来たところ、全く偶然にも、同日に同じ場所で、同じように展望を楽しんだ方がいました。その方”にわかTT”さんは、その日、この場所から東京スカイツリーの撮影に成功し、翌日、その写真を当サイト掲示板に掲載してくれました。そのことがきっかけで当サイトに「構造物同定」のページを開設するに至りましたが、これからは山座に構造物が加わったので、更にまた訪問機会が増えることになりそうです。(2012/12/22 記)

駐車場脇の巨岩と展望台 2012/2/11

駐車場から東方を眺めれば桐生市の吾妻山を望めます。
2012/12/16

南西方向には八ヶ岳 2012/12/16

駐車場脇の巨岩 2012/2/11

西方には冠雪した浅間山 2012/12/16

西北西には榛名連峰 2012/12/16




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