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伊勢崎市と周辺で咲くの花(1)

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水田のあぜ道で咲くヒルガオ

掲載日:2014/7/9 ▲ページTopへ
 夏になると河川堤防や水田の畦道、未舗装道路の路肩などで見かけるヒルガオ。アサガオならば観賞用として家庭の庭を飾るのに、ヒルガオはその繁殖力のせいなのかなかなかじっくりと愛でてもらうことはないようです。かく言う私もその例外ではなく、気付いていながらも、雑草を見るような視線でいつも素通りをしていました。この日は何を思ったか、波志江沼へ向かういつものサイクリングコースなのに、ちょっと見えたヒルガオを無視できず、ブレーキをかけていました。
 改めて撮ってみると、薄ピンクの可憐な花弁は可愛らしく、大きさも5,6cmはあり、見栄えもします。観賞用のアサガオと雑草扱いのヒルガオと、その運命の分かれ道は何なんでしょう。(2013/8/7 記)

水田の畦で咲くヒルガオ(伊勢崎市波志江町) 2013/8/3

水田の畦で咲くヒルガオ。後ろは北関東自動車道。
2013/8/3

水田のあぜ道で可愛らしく咲くヒルガオ。
葉っぱは朝顔よりも細長い形をしています。2013/8/3
【ヒルガオ】・・Wikipediaの記事の一部抜粋。
 ヒルガオ(昼顔、学名Calystegia japonica、シノニムCalystegia pubescens他)。ヒルガオ科の植物。アサガオ同様、朝開花するが昼になっても花がしぼまないことからこの名がある。つる性の多年草で、地上部は毎年枯れる。春から蔓が伸び始め、夏にかけて道ばたなどに繁茂する。夏に薄いピンク色で直径5〜6cmの花を咲かせる。結実することはまれであるが、地下茎で増え、一度増えると駆除が難しいため、大半は雑草として扱われる。

宮川の堤防斜面で咲くコオニユリ

掲載日:2011/8/1 ▲ページTopへ

 東毛広域幹線道路(354バイパス)・玉村伊勢崎バイパスの(仮称)利根川新橋は、A1橋台とP1橋脚の間に宮川が流れています。2011年7月24日、完成したP4橋脚の写真を利根川左岸側から撮るためにP1橋脚側に出かけてみると、掘込河道(ほりごめかどう)となっている宮川の急こう配の斜面に、何やらオレンジ色の花が咲いていました。ヤブカンゾウかと思って近くへ寄ってみると、コオニユリです。近所の人が植えたのか野生なのか良く分かりませんが、緑に覆われた堤防の斜面に一際目立つコオニユリ、夏の暑さを忘れさせてくれるひと時でした。



 ところでこのコオニユリ、調べてみるとオニユリとの差は、オニユリの葉の付け根(葉腋)には、黒紫色の珠芽ムカゴ)が付き、コオニユリは葉腋に珠芽(ムカゴ)が付かないと言うのが簡単な識別方法のようです。この日の状態ではムカゴを確認できなかったのでコオニユリとしましたが、成長に伴ってムカゴができて来るのかも知れません。その節にはご容赦を。

 伊勢崎周辺の夏の郊外をブラリサイクリングしていると、河川の堤防や空き地でたまに見かけるオニユリやコオニユリ。民家の庭で手入れされて咲く風景もいいものですが、野に咲く風情は夏山登山中に高山植物を見つけた時の喜びに似た感情が湧きます。(2011/8/1 記)

深い堀の宮川の堤防で咲くコオニユリ 2011/7/24

宮川で咲くコオニユリ 2011/7/24
 コオニユリのすぐ下流ではヤブカンゾウがたくさん咲いていました。コオニユリもヤブカンゾウも共にユリ科。そしてヤブカンゾウは茎を茹でて酢味噌で食べ、オニユリは球根を茹でて食べると美味しい(らしい)。「食べられる」なんて紹介すると、せっかく野で咲いたこれらの花が乱獲されても可哀想なので、食べる話は忘れてください。(2011/8/1 記)

宮川の堤防の斜面に群れて咲くヤブカンゾウ 2011/7/24

ヤブカンゾウもコオニユリもユリの仲間 2011/7/24

ユウスゲ、ノカンゾウ

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ヤブカンゾウ

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ドクゼリ

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 2010年の猛暑の記憶がまだ新しく、思い出すだけでも夏バテしそうなのに、2011年の今年は昨年よりも更に暑い夏とのこと。しかも今年は原発事故の影響で全国民に節電が呼びかけられています。よりによって、こんな年が猛暑にならなくても。冷夏が続き、海の家や山の観光地がお客の激減を嘆いていた年が懐かしい。
 ・・・なんて愚痴もこぼしてしまう今年の夏。予想通りに毎日猛暑が続き、伊勢崎や館林、前橋の気温が早くもテレビのニュースを賑わせています。この時期、休日のサイクリングも足が重くなりますが、家の中にじっとしていても涼しくなる訳ではないので、紫外線の強い日中を避けながら、チョボチョボと続けています。
 2011年7月10日、JR両毛線・伊勢崎駅周辺の高架橋下の側道工事現場を西端部から東端部まで見学した後、粕川サイクリングロード沿いに「御岳山・自然の森公園」まで下って来ると、境保泉粕川橋の上流付近で、何やら河川敷に背丈の高い真っ白な花が咲いていました。夏山登山の楽しみの一つがお花畑探しでしたが、その時の喜びにも匹敵するようなこの発見。多分、人々には嫌われている雑草だとは思いますが、結構な広さで河川敷を埋めていて爽やかでした。河川敷へ降りる道もなかったので堤防上から眺めていましたが、それにしてもこの花、過去に何十回となく通っているのに何で今まで気が付かなかったのでしょう。(2011/7/12 記)

粕川の河川敷を埋める白い花(境保泉)
川の流れとの調和もまた涼しそうです。 2011/7/10


白いレースのようです 2011/7/10

粕川左岸堤防で咲くドクゼリ(下植木町) 2011/7/23

近くへ寄れれば良かったのですが、
この時期、道なき道を掻き分けて河川敷へ降りて、
ウッカリと蛇にでも遭遇してしまっても困るので。
取り敢えずズームで撮りました。
2011/7/10

【困った時のKさん頼み】
 この花、伊勢崎市公園緑地課のKさんに教えてもらうと、何と、「ドクゼリ」。
 ドクゼリは、トリカブト、ドクウツギと並ぶ日本三大毒草にも数えられていて、毒性が強く、皮膚からも吸収される性質を持っているので、枝を折って皮膚などに付着したら危険とのこと。芽が出た頃にはセリと酷似しているので誤食事故も多いそうです。
 白いレースで編んだテーブルクロスのようで、爽やかで可憐な花ですが、毒性が強いと聞くと、遠目に眺めるだけの方がいいようです。
 夏山登山で、トリカブトなどを見つけると、皆で「お〜、きれいだなぁ〜!」と騒ぐように愛でますが、綺麗な花にも毒があること、要注意です。(2011/7/15 記)

ドクゼリ(別名:オオゼリ)、学名:Cicuta virosa L.
英名:water-hemlock、cowbane
分類:セリ目(Apiales)、セリ科(Umbelliferae)、ドクゼリ属(Cicuta)


ナンキンハゼ

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 そして最後に紹介するのは「御岳山・自然の森公園」の園内の木に咲く黄色い花。ホタルの小川の近くです。木の下にテーブルとベンチがあるので、いつも休憩して喉を潤す場所です。この時期の休日には何度も足を運んでいるので、過去にも見ていたのでしょうが、意識したのは初めてのことです。大ぶりの枝を大きな瓶などにブッ込んで玄関脇などに置けば、きっと涼しそうで上品な風情を示してくれることでしょう。(2011/7/12 記)

 これまた、Kさんに教えていただいたのですが、「ナンキンハゼ」とのこと。ナンキンハゼと言えば、伊勢崎市の茂呂・西友楽市前の354BPの街路樹として植えられていて、秋の紅葉が綺麗なので何回か写真を撮ったことがありますが、夏にこんなに可愛い花を咲かせる事は知りませんでした。
 Kさんに「葉っぱをよ〜く見てください」と逆に問われて、「そう言えば、どこかで見た記憶が?」と思いながらも正解を出せませんでした。まだまだ修業不足なり。(2011/7/15 記)


ナンキンハゼ Sapium sebiferum(トウダイグサ科 シラキ属)

濃い黄色とスベスベとした肌の緑とのコントラストがいい。
2011/7/10


花も綺麗ですが、葉っぱの形もスッキリと爽やかです。
草と木の差はありますが、ちょっとトラノオに似ています。
ナンキンハゼの花
2011/7/10

空を覆う緑と、トラノオに似た黄色の花・ナンキンハゼ
2011/7/10
冬にはこのような実を付けます。大きさの異なる実を
付ける木が2本隣り合って立っていますが、小さい実が
付いているほうです。この実の中には白い粉があり、
その昔はロウとして使用されたとのことです。

冬のナンキンハゼ(小さい実を付けている方) 2008/12/8




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