先日、「我が家のグリーンカーテンは菜園」記事で紹介した人生初挑戦の家庭菜園。土にこだわり、水やりを怠らず(トマトは時々の水やり)、2週間に一遍ほど化成肥料をパラパラと撒き、毎日愛でるように育てた野菜。今回は初挑戦だったので、今後のために記録を残しました。
収穫数はご覧のように”子供のおままごと”範囲でした。専業農家でなくとも、農家と負けず劣らずの収穫をあげる家庭菜園主さんもいるので、きちんと収穫するには勉強すべきことがたくさんありそうです。 今回、感覚的に重要と思ったのがやっぱり「土」。特にその量です。農地で育つナスやキュウリを見ると、我が家の鉢植えのそれらに比べて、背丈もボリュームも全く異なり立派です。「畑の土」、「野菜の土」、「牛糞の土」を混合し、栄養豊富(そうな)土を作って使用しましたが、容量が鉢の量なので栄養補給の持続性が低く、化成肥料で追肥しても栄養不足な感じがしました。「母なる大地」と言いますが、大地のエネルギーから得られる恵みには勝てない感じです。 家庭菜園なのでコスパ(費用対効果)で判断する考えはありませんが、参考までにコスパを計算すると・・・ 土の費用が約1,500円、苗が約1,200円(スイカとキュウリの苗は兄からの頂き物)、鉢は家にあった物を使用し、現金支出が2,700円。 収穫物(単価はおよその価格です) 茄子・・・12×30円=360円、トマト(中玉)・・・7×30円=210円、トマト(小玉)・・・73×10円=730円 キュウリ・・・11×30円=330円、ピーマン・・・25×30円=750円、スイカ(小玉)3×350=1,050円(一個は熟し過ぎていたので廃棄) 合計=3,430円 試算ではかろうじて現金支出を超えた成果を得られましたが、スイカとキュウリの苗は頂き物で、かつ日々の水やりや追肥等の作業を考慮すると、世間様の言う通り「家庭菜園は買った方が安上がり」だったようです。 でも、庭で野菜が収穫でき、ベランダに空中栽培の小玉スイカが実っている光景は楽しく、多少のグリーンカーテンの役目も担ってくれるので、来年もまた挑戦しようと考えています。来年の課題は土のボリューム。今年より二回りほど大きめな鉢で育てようと思っています。(2019/9/18 記) |
今年、古希を過ぎた年齢になって、生まれて初めて家庭菜園なるものに挑戦しました。正確には二度目ですが、一回目は買って来たトマトと茄子の苗を庭の隅に適当に植えて、「植えておけば適当に生るのだろう」と放置状態で育てたことがあって、結果、野菜はそんな甘い考えではきちんと収穫できないことを知り、以来、30数年間、手を出さずにいました。 今回は、まず「土」からこだわりました。数年前に戸建て住宅を購入した友人が、日当たりのいい庭の一部を耕し、野菜専用の黒くて栄養をたっぷり含んでいそうな土をたくさん入れて、その場所に、茄子やキュウリ、スナップエンドウ、ジャガイモ、ネギ、ニンジン、赤大根、小松菜、スイカなど、実にたくさんの野菜を植えて、それぞれがシッカリと収穫でき、感心する私に、いつも「野菜作りは土づくりから」と自慢していたので、それに習ったわけです。 その友人、スイカは大して好きではないのに、スイカ大好き人間の私のために植えてくれて、大きく立派に育ったスイカを何度かいただきました。ほかの野菜も遊びに行く度にいただき、我が家の食卓に乗りました。友人手作りの野菜なので特別な価値があります。 こだわった「土」とは・・・ 「畑の土」、「野菜の土」、「牛糞の土」・・・これをホームセンターで購入し、4:4:2程度の割合で混ぜ、パーライトと苦土石灰顆粒を適当にパラパラと混ぜました。「畑の土」と「野菜の土」はいかにも素人向けネーミングで、成分も良く理解していませんが、何となくイメージで野菜の生育によさそうなので購入しました。 ところで、挑戦しようと思ったのはいいのですが、問題は庭に野菜を地植えできるスペースがないこと。植木や草花を処分すればいいのですが、それらも大切。それに既に樹木や草花さえ鉢植えで育てている状況。そこで、今年は手始めに野菜も鉢で育てることにしました。植えたのはキュウリ、茄子、ピーマンを各2苗ずつ。ミニトマトと中玉トマトを各1苗ずつ。(誰ですかっ!「子供のおままごと」って言ったのは?)。これをいくつかの鉢に分けて植えました。 鉢植えにはしたものの、「さてどこに置こうか」 結局、鉢植えの樹木や花と隣り合わせに置きましたが、これが木や花と調和して違和感がありません。そう言えば、ヨーロッパの方では、野菜やハーブはほかの花と区別せずに育てていると聞いたことがあります。食用と鑑賞用の違いはありますが、どちらも植物であること、また我が家は花より葉っぱを楽しむ種類が多いので、より調和するのでしょう。 このようにして置いたピーマンや茄子、キュウリ、トマトの鉢ですが、困ったのは小玉スイカ。家庭菜園ベテランの兄からもらった苗4本ですが、ツルが伸びるので場所を要します。そこで思い出したのが、私が運営している別サイト「シニア掲示板」のスイカの空中栽培の投稿記事。 「そうだ、その方法があった♪」 そこで、園芸用の棒で立体フレームを組んで鉢の上に立て、その全体を覆うように二階のベランダからネットを垂らしました。すると、苗がスクスク伸びてネットを這い始め、やがて小玉スイカが実を結び、一本の苗から2,3個ずつ結実しました。初挑戦のことと、欲張って全て失敗することも考えられたので、それぞれの苗に立派そうな一個、合計4個を残して、他は摘果しました。 大きさが10cmを超えると成長が止まり、「きっとこれ以上は大きくならず、実も赤くならず、枯れてしまうのだろう」と心細く見守り、「シニア掲示板」に「収穫時期が分からない」と質問すると、「付け根の髭ツルが枯れる頃が適期」と教えていただき、我が家のスイカを見ると既にどれも髭が枯れています。 すぐさま収穫し、割ってみると、ナ、ナ、何と、シッカリと赤く熟し、しかも美味しい♪ 小さいながら、ちゃんとスイカでした。ただ、4個のうち1個は熟し過ぎて発酵が始まっていたので廃棄しました。
ところで、本題の「我が家のグリーンカーテンは菜園」ですが、スイカの鉢の置き場に困って、苦肉の策で見つけたのが一階リビングルーム前のベランダ。スイカだけじゃネットを十分に活用できないので、その後、隣にキュウリとミニトマトの鉢を置いたところ、それぞれがネットに絡みついたり蔓を巻き付けたりしました。この光景が、リビングルームから眺めると「グリーンカーテン」状態。 グリーンカーテンの定番はアサガオやゴーヤ、フウセンカズラ等ですが、葉っぱの広がりや密度がこれらには及ばないものの、スイカやキュウリ、トマトでも十分に代用ができます。我が家のベランダは2間幅で、リビングルームとの出入りや、ガーデニング用品をあれこれと置いてあるので、グリーンカーテンもそんなに幅広くは取れず、今回くらいがちょうどの幅です。リビングルームから眺めるスイカやミニトマトが生った小さなグリーンカーテン。楽しい風景でした。 今年は色々が初体験だったので、この経験を生かして来年はもう少し気が利いた家庭菜園&グリーンカーテンを作ろうと思っています。(2019/9/10 記) スイカ、ミニトマト、キュウリのグリーンカーテンスイカ、ミニトマト、キュウリのグリーンカーテン 2019/8/21 |