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薬に頼らない解熱方法

解熱剤効果は明確ながら副作用が多い。薬に頼らず熱を下げたい・・・

額を冷やす氷まくら顔などを冷やす首を冷やす血中酸素飽和度測定体温計
コロナワクチン接種後の発熱コロナ感染後の発熱・諸症状
掲載日:2023/10/1

ロキソプロフェンからの脱却

 コロナワクチン接種後に発熱した時(→記事)、またコロナ感染後に発熱ほかの諸症状が出た時(→記事)、発熱が38度前後から39度台の時、発熱の辛さに耐えかねて頼ったのはロキソプロフェン(→服用経緯はこちら)。
 ただ、ロキソプロフェンは副作用(*1)が多いこと、いつまでも薬に頼っては自分の免疫力が怠けてしまうと思ったことなど、あれこれと考えて、38度前後の時には薬に頼らない方法で熱を下げるよう試みました。その方法は下図に示す通りですが、ロキソプロフェンほどの解熱効果は得られなかったものの、それなりの効果がありました。時間の経過による解熱もあるので正確なことは言えませんが、1.0~1.5度下がったケースもありました。
 ただ問題は、ロキソプロフェンは1錠飲めば寝るなり何するなり自由で、数時間待てば必ず熱が下がりましたが、これらの方法では、タオルを濡らし直したり効果が消えた保冷グッズを再度冷凍したりと手間がかかり、かつ解熱効果も確定的ではありません
 副作用を気にしながらロキソプロフェンに頼り続けるか、これらの方法で解熱を試みるか、状況に応じた判断が必要なようです。以下、それぞれの方法を説明します。(2023/10/1 記)

薬に頼らない解熱方法

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ロキソプロフェンの副作用

(日経メディカルのウェブサイトから一部引用しました)

主な副作用

浮腫、貧血、発疹、消化性潰瘍、過敏症、そう痒感、胃部不快感、食欲不振、下痢、便秘、胸やけ

重大な副作用

ショック、アナフィラキシー、血圧低下、蕁麻疹、喉頭浮腫、呼吸困難、無顆粒球症、
溶血性貧血、白血球減少、血小板減少、中毒性表皮壊死融解症、Toxic Epidermal Necrolysis、
TEN、皮膚粘膜眼症候群、Stevens−Johnson症候群、多形紅斑、急性汎発性発疹性膿疱症、
急性腎障害、ネフローゼ症候群、間質性腎炎、高カリウム血症、うっ血性心不全、間質性肺炎、
発熱、咳嗽、胸部X線異常、好酸球増多、消化管出血、重篤な消化性潰瘍、
吐血、下血、血便、消化管穿孔、心窩部痛、腹痛、
小腸潰瘍、大腸潰瘍、小腸狭窄、小腸閉塞、大腸狭窄、大腸閉塞、
悪心、嘔吐、腹部膨満、肝機能障害、黄疸、AST上昇、ALT上昇、γ−GTP上昇、
劇症肝炎、喘息発作、急性呼吸障害、無菌性髄膜炎、頭痛、項部硬直、意識混濁、
横紋筋融解症、筋肉痛、脱力感、CK上昇、CPK上昇、
血中ミオグロビン上昇、尿中ミオグロビン上昇、再生不良性貧血

上記以外の副作用

口内炎、消化不良、口渇、動悸、血圧上昇、眠気、しびれ、眩暈、Al−P上昇、
血尿、蛋白尿、排尿困難、尿量減少、顔面熱感、胸痛、倦怠感、発汗

額を冷やす

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 額を冷やすには昭和の頃までなら、上向きに寝て、水と砕いた氷を入れた氷嚢(ひょうのう)を額に乗せて冷やしたり、氷水で濡らして軽く絞ったタオルを額に乗せるなどして冷やしましたが、横向きになると氷嚢が外れたり、タオルがずれ落ちたりと、使い勝手がイマイチでした。
 この製品はこれらの問題を解決したもので、冷んやりした成分を含んだジェル状の湿布剤で、貼ってから6~10時間程度(*1)は額にくっ付いて、冷やし続けてくれます。ただし、貼る前に額の汗や水分、脂分を拭き取っておかないと、早めに剥がれてしまいます。
 常温保存で使用できるタイプと、使用前に数時間、冷凍庫で冷やすタイプとあります。前者は使用方法が簡単、後者は冷却効果が強力と言う特徴があります。両者使用しましたが、後者は痛いほど冷えるので、主に前者を使用しました。

(*1)その時の額の熱さに影響されます。


久光製薬 デコデコクールS(一袋に2シート、梱包箱)

デコデコクールS。右:袋から取り出した1シート。

氷まくら

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 昔からお馴染みの氷まくら。昭和時代には、赤茶色のゴム製袋に氷水を入れて端部を金具で締めるタイプを使用しましたが、今回使用したのは、簡単に言えば”大きな保冷剤”。ただし、内容物は枕用に作られていて、冷凍庫でも凍らないジェルで、柔らかくて使用感がソフトです。
 効果は抜群で、フェイスタオルで巻く程度では冷え過ぎ、バスタオルを何枚か折り重ねて、その中心に挟んで使用すると適温になりました。冷却効果は8時間以上続きましたが、時間の経過で効果が薄れるので、徐々に折り重ねるバスタオルの枚数を減らして調整しました。


バスタオルとアイスまくら、ひえふるまくら

折り畳んだバスタオルの中に挟んで使用

顔などを冷やす

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 体温が38度を超えると、身体全体も熱くなりますが、顔もほてって来ます。額を冷やすだけではサッパリしませんが、氷水(*1)で濡らしたタオルを緩く絞って、顔全体から喉の辺りまでを覆うと、「お~~、気持ちいい~~♪
 体温を下げる効果があるかどうか確信はありませんが、グッタリした心と身体をリフレッシュしてくれる効果は抜群です。ただ、顔が熱くなっているせいか、一分もしない内にタオルは温かくなり、ひっくり返してもう一回使用し、気持ちのいい時間はせいぜい2分程度です。
 再び氷水で濡らして緩く絞り・・・と、面倒臭くなることと気持ちが良くなることと相談しながら、何回か繰り返します。

(*1)実際に氷を入れた水や保冷剤を浸した水。


氷水で濡らし、緩く絞ったタオルで顔全体を覆う。

洗面器に入れたタオルと水、凍らした保冷剤

首を冷やす

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 首周りを冷やすネッククーラー(別名:アイスクールリングなど)。この商品がいつ頃から普及していたのか把握していませんが、我がカミさんが、「こんなのもあるよ」と冷凍庫から首輪のような物を取り出しました。何かの時のために買っておいたとのこと。今回がその「何かの時」。
 首に巻いてみると、「ヒョエ~、冷てぇ~!」 最初は、余りの冷たさにすぐに外してしまいましたが、恐る恐る何度か使っているうちに、何てことはない、冷たさの持続時間は数分。すぐに効果が切れて一本じゃ足りない。県外に住む娘が2本買って送ってくれて、3本を交代で使用。ただ、冷やし過ぎて頭痛になることもあるので、バランスよく使用。


ネッククーラー

血中酸素飽和度測定(パルスオキシメータ)

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 コロナの症状で気になるのは発熱のほか血中酸素飽和度(SpO2)の低下。ここで示す測定器はコロナワクチン接種後の発熱時に購入したもので、今回も役立ちました。
 販 売 名:パルスオキシメータ パルスフィット BO-650
 製造販売:日本精密測器株式会社

 38~39度の発熱中、発症直後は98~97%、10日目頃から94~90%、2週目頃から94~97%でした。
 厚労省のウェブサイトによれば、血中酸素飽和度と重症度との関係は下記の通り。
重症度 酸素飽和度 臨床状態
軽症 SpO2≧96% 呼吸器症状梨。咳のみで息切れなし。
中等症I
呼吸不全なし
93%<SpO2<96% 息切れ、肺炎所見
中等症Ⅱ
呼吸不全あり
SpO2≦93% 酸素投与が必要
重症 ICUに入室 or 人工呼吸器が必要

 この分類に従えば、私の場合、中等症の日が多かったことになります。実際、少しの行動で息切れすることはありました。10月1日現在で97~98%に回復していますが、まだ空咳が出るので、遠からず内科に相談しようと思っています。




血中酸素飽和度測定(パルスオキシメータ)

体温計

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 使用した体温計は下記の通り。
  型番:オムロン 電子体温計 MC-682(15秒予測計)
  製造:オムロンヘルスケア株式会社
 測定時には、左わきの下の汗を拭きとり、しばらく空気中に晒し、体温計の先端を、わきの下中央部にあててから挟み、そのまま15秒待ちました。”ピピピ”のアナウンス音が鳴るので、しばらく待ってから体温確認。しばらく待つ必要はないようですが、すぐに取り出すとまだ表示途中のような気がして(根拠はありませんが)、数秒間待ちました。
 連続で数回測ると、値が結構乱れるので(通常で0.1~0.3度の差、大きい時は0.6度の差)、発熱中の後半は連続で4回測定し、平均値を記録しました。


オムロン 電子体温計 MC-682



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