ロキソプロフェンからの脱却コロナワクチン接種後に発熱した時(→記事)、またコロナ感染後に発熱ほかの諸症状が出た時(→記事)、発熱が38度前後から39度台の時、発熱の辛さに耐えかねて頼ったのはロキソプロフェン(→服用経緯はこちら)。ただ、ロキソプロフェンは副作用(*1)が多いこと、いつまでも薬に頼っては自分の免疫力が怠けてしまうと思ったことなど、あれこれと考えて、38度前後の時には薬に頼らない方法で熱を下げるよう試みました。その方法は下図に示す通りですが、ロキソプロフェンほどの解熱効果は得られなかったものの、それなりの効果がありました。時間の経過による解熱もあるので正確なことは言えませんが、1.0~1.5度下がったケースもありました。 ただ問題は、ロキソプロフェンは1錠飲めば寝るなり何するなり自由で、数時間待てば必ず熱が下がりましたが、これらの方法では、タオルを濡らし直したり効果が消えた保冷グッズを再度冷凍したりと手間がかかり、かつ解熱効果も確定的ではありません。 副作用を気にしながらロキソプロフェンに頼り続けるか、これらの方法で解熱を試みるか、状況に応じた判断が必要なようです。以下、それぞれの方法を説明します。(2023/10/1 記) ![]() 薬に頼らない解熱方法 (*1) ▲ページTopへ ロキソプロフェンの副作用(日経メディカルのウェブサイトから一部引用しました)
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額を冷やすには昭和の頃までなら、上向きに寝て、水と砕いた氷を入れた氷嚢(ひょうのう)を額に乗せて冷やしたり、氷水で濡らして軽く絞ったタオルを額に乗せるなどして冷やしましたが、横向きになると氷嚢が外れたり、タオルがずれ落ちたりと、使い勝手がイマイチでした。 この製品はこれらの問題を解決したもので、冷んやりした成分を含んだジェル状の湿布剤で、貼ってから6~10時間程度(*1)は額にくっ付いて、冷やし続けてくれます。ただし、貼る前に額の汗や水分、脂分を拭き取っておかないと、早めに剥がれてしまいます。 常温保存で使用できるタイプと、使用前に数時間、冷凍庫で冷やすタイプとあります。前者は使用方法が簡単、後者は冷却効果が強力と言う特徴があります。両者使用しましたが、後者は痛いほど冷えるので、主に前者を使用しました。 (*1)その時の額の熱さに影響されます。 ![]() 久光製薬 デコデコクールS(一袋に2シート、梱包箱) ![]() デコデコクールS。右:袋から取り出した1シート。 |
昔からお馴染みの氷まくら。昭和時代には、赤茶色のゴム製袋に氷水を入れて端部を金具で締めるタイプを使用しましたが、今回使用したのは、簡単に言えば”大きな保冷剤”。ただし、内容物は枕用に作られていて、冷凍庫でも凍らないジェルで、柔らかくて使用感がソフトです。 効果は抜群で、フェイスタオルで巻く程度では冷え過ぎ、バスタオルを何枚か折り重ねて、その中心に挟んで使用すると適温になりました。冷却効果は8時間以上続きましたが、時間の経過で効果が薄れるので、徐々に折り重ねるバスタオルの枚数を減らして調整しました。 ![]() バスタオルとアイスまくら、ひえふるまくら ![]() 折り畳んだバスタオルの中に挟んで使用 |
体温が38度を超えると、身体全体も熱くなりますが、顔もほてって来ます。額を冷やすだけではサッパリしませんが、氷水(*1)で濡らしたタオルを緩く絞って、顔全体から喉の辺りまでを覆うと、「お~~、気持ちいい~~♪」 体温を下げる効果があるかどうか確信はありませんが、グッタリした心と身体をリフレッシュしてくれる効果は抜群です。ただ、顔が熱くなっているせいか、一分もしない内にタオルは温かくなり、ひっくり返してもう一回使用し、気持ちのいい時間はせいぜい2分程度です。 再び氷水で濡らして緩く絞り・・・と、面倒臭くなることと気持ちが良くなることと相談しながら、何回か繰り返します。 (*1)実際に氷を入れた水や保冷剤を浸した水。 ![]() 氷水で濡らし、緩く絞ったタオルで顔全体を覆う。 ![]() 洗面器に入れたタオルと水、凍らした保冷剤 |
首周りを冷やすネッククーラー(別名:アイスクールリングなど)。この商品がいつ頃から普及していたのか把握していませんが、我がカミさんが、「こんなのもあるよ」と冷凍庫から首輪のような物を取り出しました。何かの時のために買っておいたとのこと。今回がその「何かの時」。 首に巻いてみると、「ヒョエ~、冷てぇ~!」 最初は、余りの冷たさにすぐに外してしまいましたが、恐る恐る何度か使っているうちに、何てことはない、冷たさの持続時間は数分。すぐに効果が切れて一本じゃ足りない。県外に住む娘が2本買って送ってくれて、3本を交代で使用。ただ、冷やし過ぎて頭痛になることもあるので、バランスよく使用。 ![]() ネッククーラー |
コロナの症状で気になるのは発熱のほか血中酸素飽和度(SpO2)の低下。ここで示す測定器はコロナワクチン接種後の発熱時に購入したもので、今回も役立ちました。 販 売 名:パルスオキシメータ パルスフィット BO-650 製造販売:日本精密測器株式会社 38~39度の発熱中、発症直後は98~97%、10日目頃から94~90%、2週目頃から94~97%でした。 厚労省のウェブサイトによれば、血中酸素飽和度と重症度との関係は下記の通り。
この分類に従えば、私の場合、中等症の日が多かったことになります。実際、少しの行動で息切れすることはありました。10月1日現在で97~98%に回復していますが、まだ空咳が出るので、遠からず内科に相談しようと思っています。 ![]() ![]() 血中酸素飽和度測定(パルスオキシメータ) |
使用した体温計は下記の通り。 型番:オムロン 電子体温計 MC-682(15秒予測計) 製造:オムロンヘルスケア株式会社 測定時には、左わきの下の汗を拭きとり、しばらく空気中に晒し、体温計の先端を、わきの下中央部にあててから挟み、そのまま15秒待ちました。”ピピピ”のアナウンス音が鳴るので、しばらく待ってから体温確認。しばらく待つ必要はないようですが、すぐに取り出すとまだ表示途中のような気がして(根拠はありませんが)、数秒間待ちました。 連続で数回測ると、値が結構乱れるので(通常で0.1~0.3度の差、大きい時は0.6度の差)、発熱中の後半は連続で4回測定し、平均値を記録しました。 ![]() オムロン 電子体温計 MC-682 |