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広過ぎる庭の管理に悩むなら・・・

”一部だけでもお洒落に大変身!”

造形モルタルで石畳風仕上げ

制作手順工事着工前モミジの周囲に玉石布設入り口に踏み石布設広場境界に玉石布設
モルタル造形で石畳施工塗装石臼を利用した休憩コーナー通用口の床面施工通路の施工
掲載日:2021/5/12
 友人宅の庭の一画で育つモミジの下に、テーブルを制作したことを皮切りに始まった庭づくり。(→テーブル制作
 テーブルだけあっても憩いの場にはならないので、周辺を広場として仕上げることとなりました。広さの条件は、テーブルを2つ3つ置いて椅子を並べ、更に少し余裕があること。正確に面積を測っていませんが、ざっと4坪程度の範囲としました。
 仕上げには・・・
■土のまま、あるいは砂利を敷く
■芝生を張る
■コンクリート仕上げ
■インターロッキング舗装
■踏み石や床タイルを敷く

 など色々な方法がありますが、土や砂利は雑草が生えるのでNG。芝生も管理が大変なのでNG。コンクリートは味気ないのでNG。インターロッキングや踏み石、床タイルは予算的に高額になりそうなのでNG。

モルタル造形による石畳(工事中) 2000/3/13

 どうしようかと思案する中、
造形モルタルで仕上げるって方法もあるよ。板張り風でも石畳風でも、何でも自由に作れるよ。
 と提案。友人はイメージが沸かなくてピンと来なかったようですが、
「ま、とにかくやってみんべ。実物を見れば分かるべ」
 と友人が納得する前に見切り発車

 制作方法は→こちらに示しますが、面積が広いので「均しコンクリート→造形モルタル」の工程を部分的に繰り返し、全体を完成させることとし、着手時にはイメージが沸かなかった友人も、部分的に完成する姿を見て、モルタル造形なる世界を分かってくれたよう。

【材料】

 造形モルタル石畳仕上げで使った材料は、砂利、砂、細目砂、普通ポルトランドセメントの4種類。壁面などの垂直面の造形モルタルの場合には、ラス網で下地を処理し、造形モルタル専用セメント(ギルトセメント)を使用しますが、今回は地面処理なのでラス網は不要、粘着性や速乾性、きめ細かさも不要なので、普通ポルトランドセメントを使用しました。ギルトセメントに比べて細かい細工は難しく、表面の艶にも乏しいですが、制作するのが石畳なので、普通ポルトランドセメントで十分でした。

【予算】

 予算は、砂利、砂が一袋20kg入りが190円(特価中は165円)、細目砂が一袋20kg入りが298円、普通ポルトランドセメント一袋25kg入りが398円・・・以上、カインズ伊勢崎店で購入。
 全体でそれぞれ何袋使用したかカウントしていませんでしたが、記憶を辿れば・・・、う〜〜ん、制作期間が長くて記憶も辿れません。砂利、砂がざっと数十袋、細目砂とセメントが数袋だったような。

【制作過程】

 制作着手は2017年9月下旬。以来約3年経過した2020年7月現在、完成まであと一歩の状況です。今回も友人には助手として主にコンクリートやモルタル練りを手伝ってもらいましたが、お互いに高齢者世代なのでアップテンポでは進みません。この間、私は首、肩、上腕、手首等の原因不明の激痛が8ヶ月続き、友人も腰痛や膝痛で大変な時もあったりと、時間の都合と体調に任せての作業です。そして何よりも基本的なことは楽しく作業すること。趣味のDIYなので、プレッシャーに感じては意味がありません。そんなペースの「造形モルタル・石畳風仕上げ」の制作レポートです。(2020/7/17 記)

制作手順

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モルタル造形で石畳風仕上げ

手順−1:石畳の範囲(広場)を決定

   庭が広く、全面を仕上げるのは大変なので、範囲を決めました。条件はテーブルを2つ3つ置いて椅子
  を並べ、更に少し余裕がある範囲。

手順−2:広場の周囲に玉石布設

   (1)玉石の下に均しコンクリート打設
      【注意点】
      均しコンクリート打設後には十分に締め固めます。締固めを省略してモルタルで玉石を布設しても、
      完成後に人間が上に乗ったりするとモルタルにひび割れを生じ易くなります。と言って、素人作業
      でランマーなどの締め固め機もないので、自分の体重を利用して、その場で繰り返し飛び跳ねて
      衝撃荷重を加えて締め固めます。この時ばかりは体重があった方が効果が大きいです。
   (2)均しコンクリートが硬化後、モルタルを敷いて玉石を布設

手順−3:広場をモルタル造形で石畳風に仕上げ

   施工面積が広いので飽きない範囲で楽しみながら少しずつ施工。継ぎ足し施工が自由なのが造形
  モルタルのいいところです。
   (1)地面を整地
     あぜかき等で整地。木やシノ竹の根っ子が張っている場合には、シャベルで掘り起こす等して
     除去します。
   (2)均しコンクリート打設
     手順-1(1)の注意点同様、打設後に十分に締め固めます。
   (3)均しコンクリートが硬化してから(できれば打設後数日、最低1日以上開ける)、モルタル造形で
     石畳風に仕上げ
ます。

手順−4:モルタル造形の石畳に色付け

   石の色には様々な色があるので、石畳と言っても色の選択は自由です。灰色系の御影石や鉄平石、
  青や緑っぽい山波石、アイボリー系のライムストーン等、実在の色に似せてもいいし、黒や白、
  レンガ色等、遊び心で自由に決めるのもOK。
   今回はいくつかのパターンを試し塗りしてから決めることにしました。


0.工事着工前

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工事着手前の広場の中心部 2017/6/20

工事着手前の広場 2017/6/20

工事着手前の広場 2017/6/20

1.モミジの周囲に玉石布設

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 友人宅の宅地は広大で、全体を庭園にしてしまうと小さからぬ公園になってしまい、私の手には負えません。そこで、庭の一画を広場として仕上げている次第ですが、広場と外の世界との境界に玉石を敷きました。この玉石、実は友人宅の庭を歩き回って探し出したものですが、そんな不思議で広大な友人宅の庭です。
 広場の中心にはモミジが育っていて、今後、このモミジがシンボルツリー的存在になると予想し、モミジの周囲も玉石で囲みました。→モミジを囲むテーブル制作の記事はこちら

1.1 玉石の下に均しコンクリート打設


モミジの根本を囲むように均しコンクリート打設 2017/9/29

1.2 玉石布設


均しコンクリートの上に玉石布設  2017/10/7

2.入り口に踏み石布設

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 広場は庭の一画に制作中ですが、2辺に生垣があって、どこからでも自由に入れる訳ではありません。そこで、生垣の一ヶ所に表入口、少し離れた場所に通用口を設け、表入口の境界には踏み石を布設し、通用口はレンガブロックや石畳で仕上げました。
 表入口の踏み石も友人宅の庭を歩き回って探し出したもので、大谷石や御影石のようです。元々は何に使われていたのか不明ですが、大谷石の所々に開いた穴が、歴史を感じさせていい感じです。いくつかの石を並べて、ちょうどいい具合に収まりました。不足したスペースには、モルタルで石を張りました。


表入口に布設した踏み石。 2017/11/24

入り口に敷いた踏み石。底面と隙間にはモルタル充填。 2017/11/24

3.広場境界に玉石布設

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 広大な庭なので、境界を設けずに石畳を敷くと締まりがないので、周囲に玉石を布設して広場の範囲を決めました。

広場周囲に玉石布設 2017/11/24

広場周囲に玉石布設 2017/11/29

広場周囲に玉石布設 2017/11/24

広場周囲に玉石布設 2017/11/29

広場周囲の玉石布設も終盤 2017/12/15

広場周囲の玉石布設。ほぼ完了。 2017/12/15




4.モルタル造形で石畳施工

均しコンクリートを打設し、表面をモルタル造形で石畳風に仕上げ。

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4.1 入り口付近から施工開始


最初に取り掛かった表入口周辺。 2019/1/29
左側:均しコンクリート打設を終えた部分。 右側:造形モルタルで石畳風に仕上げた部分。

均しコンクリート打設 2019/1/29

造形モルタルで石畳風に仕上げ 2019/1/29

冬季なので、モルタルの水分が氷結しないようにビニールで覆いました。2019/1/29


造形モルタルで施工した石畳 2019/2/19

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4.2 通用口周辺を施工


造形モルタル石畳風仕上げ・施工途中。右:通用口。 2019/11/30

4.3 オブジェ周辺を施工

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2019/11/30

テーブルの南側にブロックタイル 2019/11/30

冬季のためモルタルの水分が氷結しないようにビニールで保護。 2019/12/28

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4.4 テーブルの南側周辺を施工

 床面全面が石畳では単調になってしまうことと、既に制作したテーブルだけでは4,5人しか座れないので、予備のテーブルを置くスペース用に、テーブルの南側にブロックタイルを敷き、周囲を造形モルタルで石畳風に仕上げました。このブロックタイルは砂利を敷いた上に置いてあるだけなので容易に撤去でき、全面石畳風に仕上げることもできます。

2020/2/13

2020/2/13

造形モルタル石畳風仕上げも7〜8割まで進みました。 2020/2/13

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4.5 表面の試し塗り

 石畳風の造形モルタルの表面はモルタルの色のままでも素朴な味わいがありますが、より洒落た感じに仕上げるために塗装を施します。その事前準備として、いくつかのパターンを試し塗りし、最終的には友人の好みで決めることにしました。

(1)全パターン共通な溝部分の塗装


どのパターンでも溝部分は立体感や影を表現するために、焦げ茶を塗装 2020/3/13


溝部分を塗装しただけでもいい感じになりました 2020/3/13

(2)試作した色パターン


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4.6 モルタル造形・いよいよ終盤


モルタル造形の石畳仕上げも残すスペースは2割ほど 2020/5/30

残った部分に均しコンクリート打設完了 2020/5/30

表面をモルタル造形で石畳風に仕上げ中 2020/6/26


完成一歩手前の造形モルタル・石畳風仕上げ 2020/6/26

自粛生活を有意義に・・・

5.モルタル造形の石畳を塗装

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 前回から10ヶ月目の作業レポートです。作業着手から、ナント3年6ヶ月経過しています。気の長い話ですが、趣味の世界であることと、友人も私も高齢者同士なので、フレイル対策にモチベーションと楽しみを長期間継続させたいので敢えて時間をかけています。・・・なんて、なかなか工事が進まないいい訳です。

 床面全体をモルタル造形で石畳風に仕上げた後は塗装。今までの作業途中で試し塗装した塗装は、仕上がりイメージを伝えるためだったので、一旦無視します。

5.1 全面を下地処理

 モルタル面の下地処理として、全面に水性ウレタンクリアを塗布。この処理を行うと、仕上げ塗装の耐久性が向上します。

5.2 溝と個々の石の縁(周囲)を塗装

下地塗装が乾いたら、

(1)石と石の間の溝を塗装

 石の立体感を出すために、濃い目の色で塗装。

(2)個々の石の縁(周囲)を塗装

 少し濃い目の色で石の中央に向かってグラデーションをかける気持ちで塗ります。刷毛の跡が残らないよう、刷毛で塗った塗料が濡れているうちに、濡れた布雑巾やスポンジ等を力を調整しながら使い、自然な色変化を出すようにします。

下地塗装と溝と縁を塗装した造形モルタルの石畳(北側から南方) 2021/4/8

下地塗装と溝と縁を塗装した造形モルタルの石畳(南側から北方) 2021/4/8
この椅子は幼児用です。

5.3 個々の石の最終塗装

・・・と紹介したいところですが、まだ作業に着手していないので、また後日。

6.石臼を利用した休憩コーナー

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 友人宅の庭は玉手箱。一回り探したところ、石臼が3つ見つかりました。再び石臼として利用する予定もなく、廃棄するには手間がかかるし、趣味の人にあげるにしても相手探しが面倒だし、と言って邪魔者扱いしては可哀想なので、「あっ、そうだ、ちょっと下駄を履かして椅子代わりにしよう♪」と言うことで、一つを利用してミニ休憩コーナーを作ることに。残り2つは畑への出入り口の両脇に置いて、門柱代わりとして利用。

左:畑への出入口両脇に置いた石臼。右:椅子代わりに置いた石臼。
椅子用はコンクリートで背丈を足しました。 2017/12/15

床面には小さな玉石と素焼き植木鉢のかけらをモルタルで固めました。 2020/6/26


7.通用口の床面施工

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レポートは後日。

2017/12/15

2018/12/23

8.通路の施工

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施工中につきレポートは後日。

2020/5/30



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