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第2回 中之条ビエンナーレ 2009

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中之条がアートギャラリーに変貌!

 第2回・中之条ビエンナーレ NAKANOJO BIENNALE 2009のオープン翌日の2009/8/23、伊勢崎市職員のOさんとKさん、Oさんの友人Sさんの3人と出かけて来ました。このミニツアーの発案者はOさん。私は数日前から旅行前の小学生よろしく車中の飲み物の買い出しなどして、ウキウキと当日を迎え、伊勢崎の波志江スマートICからレッツGo~!(と言っても運転するはOさん。アリガトゴザイマス)
 北関東自動車道と関越道を快適にドライブし、中之条の街中の旧呉服店・SATORIに到着したのは出発から1時間も経たぬ10時少し前。Oさんが事前に連絡を入れておいた中之条町職員さんと挨拶を交わし簡単な説明を聞き、公式ガイドブック200円也を購入し、早速に見学スタートです。

 どこから回るも見学者の自由。
 まずはSATORIから歩いて行ける街中の「A地区」の各ギャラリーへ。A地区の展示場は7ヶ所です。

A地区


展示場となった旧廣盛(ひろざかり)酒造
A地区は街中の工場や店、空家が展示場です。


店の床狭しと踊る人々


旧呉服店を改装したSATORI


よく見ると素材は良く見掛けます


この建物の中も展示室


色々な形の石が色々なバランスで寄り掛かっています


閉工場の暗い隙間でジッとこちらを見る狐


暗い部屋の中に無限に広がる空間
このトリックが分かりませんでした。

展示室の様子


古い家具や農機具、生活用品を集め
不思議な空間を創り出しています。

閉鎖した工場のコンクリートの床で獲物を狙う獣たち


今にも跳びかかりそうな獣たち





酒造のタンクの隙間の大きな釜の上に立つ男


小石や波、雑草の葉っぱの一つ一つが超細密に
描かれ、思わず足が止まりました。
本物以上に本物のように描かれた風景の背景に
イメージで描き加えられたダムの堰堤が
キャンバスを汚し、それが安心感を与えてくれました。


鳥の羽の1枚1枚、足のひだの1本1本が
丁寧に描かれ、最初は写真かと思いました。


閉じたパチンコ店
中に入ると・・・・

店内にずらりと並んだ全てのパチンコ台の面に
素朴な絵が描かれています

これは作品ではありませんが
碍子(がいし)が懐かしくて撮りました。


しゃれこうべとクラゲと獣と人
不思議な空間

展示場に立つ看板

展示場の壁

展示場に立つ看板

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空家と言うより廃墟に近い小さな民家が展示場



これは展示場ではありません。
街中にあった民家の入口。

天井からぶら下がる物体

空から下がる帯

真珠で作った花のような波のような

展示場の机の上に並べられた手作りの土産

材木置場の巨大タコ

これは展示場ではありません。
街中の蔵の白壁。

これは作品ではありませんが
アートに囲まれてこれもまたアートのよう。

何の形か、分かるようで分からない彫刻。
馬の脚のようでもあり、
ぶら下がる「何か」が意味がありそう。

脚の間にぶら下がる何か

壊れたストーブの周囲に
巨大なイソギンチャクのようなものが

展示場の建物

材木置場の床に咲いたスティックシュガーのような布の花


真っ赤と真っ青の・・・・

街中で見つけた立派な旧家

街中の柳家旅館

期間中のツアーバス

蔵の中のアート


展示場の蔵


柳家旅館

展示場の蔵の腰壁


展示場の蔵


街中の店の前に置かれた
ベンチ
・・・・と、A地区の紹介でした。でも、きっと展示してあったアートの半分も紹介できなかったと思います。
この後、我ら4人は車に乗ってB地区、C地区へと移動しました。お楽しみの昼食も・・・
続きはまた後で・・・・(2009/9/6 記)

B地区

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・・・そして、次なるはまず「B地区
B地区は街中から少し離れた人家の少ない山里の中にありました。
展示場所は「眠る男」が撮影されそのセットが展示されている「伊参(いさま)スタジオ」を中心に5か所。
どの場所もそこに身を置くだけで癒される、そんな雰囲気の場所でした。
群馬県の平地の市街地では得られない自然の財産がアート会場です。
(2009/9/10 記)

まずは、道の駅・「霊山たけやま」です。

「腹が減っては戦ができぬ」とばかりに
茅葺民家のそば屋さんで手打ちそば。

なんとガイドブック持参のお客には天ぷらサービス
一同予期せぬサービスに大喜び。
美味しいおそばでした。

道の駅の反対側には
親都(ちかと)神社

静かな佇まいの親都神社

これはアートではありませんが
木造校舎の廊下の温もりが素敵でした。

教室の隅にオルガンが。

校舎がそのままスタジオ
かつては生徒達が溢れていたのでしょう


「眠る男」のメインシーンのセット

「眠る男」の民家のセット

校庭にはたくさんの鳥が羽ばたいています。

「眠る男」のセット

座敷に立つ象

岩本公民館

「C地区」の観音の湯
ここは伊参(いさま)スタジオ
旧第四中学校の木造校舎を改築し、「眠る男」の撮影拠点になり、現在は映画で使用された県内各地のセットが集められています。
今回は教室や校庭を利用し、様々なアートが展示されています。


モノクロにすると「過去」に帰るよう・・


広い壁に小さなキュービック


部屋の隅に大きな蜘蛛

中3階とその階段



「眠る男」のセット

床にたくさんのカラフルなコンパス

「眠る男」のセット

岩本公民館の庭に組まれたドーム
製作には地元の人たちも協力

ドームの中には意外な物がたくさん吊り下げられています。
確認したい人は是非現地へ。
A地区もそうでしたが、特にB地区を一回りして感じるのは、アートも建物も自然もボーダーレスであると言う事。

たとえば、自然や廃墟をレンズに収め、クリッピングするだけでアートに。
特に建物は年数を加えると人間味のある味わいが出て、廃墟などはそれ自身で作品になります。

廃墟を見苦しいと見るか、アートと見るか、見る側の感性に大いに左右されることですが、壊して撤去した廃墟をもう一度再現するのは容易ではありません。

今回見学したのは以上です。
C地区はごく一部のみ見学、またDとE地区は全く見ることができませんでした。
改めて機会があれば、他地区も見学したいものです。(2009/9/10 記)

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