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上武道路 尾島・境高架橋

その2工区(354BP側)その1工区(尾島工業団地側)
掲載日:2014/3/14 写真下の日付は撮影日
 国土交通省(*1)では、上武道路の完全4車線化に向けて随時工事を進めていますが、伊勢崎市付近においては2009年3月18日に境三ツ木〜境下渕名間(*2)が、また2012年11月27日には安養寺跨道橋(*3)及び渕名高架橋(*4)が4車線になりました。2012/12/9時点の状況
 先日の2012年12月9日、伊勢崎市波志江町から「道の駅おおた」を目指してサイクリングした時、国道354バイパス(東毛広域幹線道路)との立体交差部以南で高架橋の上部工工事が進んでいたので、ちょっと寄り道して写真を撮って来ました。この工区は「尾島・境高架橋」で、下部工工事進捗中にも何度か建設現場を訪れて工事風景を撮りましたが、掲載する間もなく年月が経ち、久々に訪れたところ上部工工事の段階に入っていました。完成までの間、随時現地の状況をお伝えします。(2012/12/31 記)

(*1)国土交通省 関東地方整備局 高崎河川国道事務所
(*2)伊勢崎市境三ツ木〜伊勢崎市境下渕名 L=約3.5km
(*3)安養寺跨道橋:太田市安養寺町〜粕川町 L=0.1km
(*4)渕名高架橋:伊勢崎市境下渕名〜境上渕名 L=1.3km
尾島・境高架橋:太田市世良田町〜伊勢崎市境三ツ木 L=1.7km


 以下、官報に掲載されている尾島・境高架橋上部工工事の概要です。
上武道路尾島・境高架橋上部その2工事(電子入札対象案件)
東毛広域幹線道路(354BP)との立体交差がある工区
工事場所 自=群馬県太田市世良田町、至=群馬県伊勢崎市境三ツ木
工事内容 PC 16径間連続異種混合桁橋
(10径間連続ポステンPC中空床版+3径間連続ポステンPC箱桁+3径間連続ポステンPC中空床版橋)
橋長=451.1m
支間長=(25.5+32.2+31.35+7@25.35)+(32.2+41.0+32.2)+(28.8+27.0+23.9)
幅員=9m
数量:コンクリート=約2600立方メートル、PC鋼材=約90t、鉄筋=約330t
架設工 1式(固定支保工、張出し架設)支承工 1式 橋梁付属物工 1式
工期 契約締結の翌日から平成26年(2014年)2月28日まで。
工事会社 株式会社安部日鋼工業東京支店(東京都新宿区市谷砂土原町2丁目7番地TK第一ビル)
落札価格 9億1,035万円
落札日 24年8月31日

上武道路尾島・境高架橋上部その1工事(電子入札対象案件)
工事場所 群馬県太田市世良田町地先
工事内容 工事延長 L=543.7m
PC20径間連続中空床版橋 1橋ポストテンション方式
橋長:543.7m、支間長: 22.9m+27.0m@12+24.0m+37.0m+27.0m+27.2m@4
幅員:9m
数量:コンクリート=約3800立方メートル、PC鋼材=約130t、鉄筋=約380t
架設工 1式、支承工 1式橋梁付属物工 1式
工期 契約締結の翌日から平成25年(2013年)3月25日まで。
工事会社 川田建設株式会社東京支店(東京都北区滝野川6丁目3番1号)
落札価格 10億9,935万円
落札日 23年9月2日


尾島・境高架橋、3月20日(木)14時、4車線供用開始

掲載日:2014/3/14 ▲ページTopへ
 2012年秋から上部工工事に着手した国道17号上武道路の尾島・境高架橋(太田市世良田町〜伊勢崎市境三ツ木)、延長約1.7キロメートル。
 2013年秋頃には桁架設を完了し、以降、橋面工事などが行われ、本年2月3日(月)からは中央分離帯工事のため、上下線各一車線の暫定形2車線供用していましたが、いよいよ3月20日(木)午後2時から4車線供用を開始します。

 これにより、国道17号上武道路の太田市武蔵島町〜前橋市今井町間(国道50号)までの延長21.4キロメートルの4車線化が完了します。
 この21.4km区間を地図上でなぞってみると、沿線には実に多くの工業団地や流通団地があります。南から順に列挙してみると、
■尾島工業団地(太田市世良田町)
■新田西部工業団地(太田市新田)
■境上武工業団地(伊勢崎市境上矢島、境下渕名)
■伊勢崎・東流通団地(伊勢崎市三室町、日之出町)
■三和工業団地(伊勢崎市三和町)
■城南工業団地(西大室町、東大室町、飯土井町)
 の6工業団地があります。また接していないながら近接する工業団地もいくつかあります。高架橋や高盛土(たかもりど)区間が多く、平面交差点が少ない高規格道路の上武道路。これら工業団地の流通の便は画期的に向上しますが、通勤者や土日のドライブ族も大いに恩恵を受けます。
 更にこれらのどれにも属さない地元住民も、大いに恩恵を受けています。全くの私事ですが、時々、波志江町の自宅から境上矢島の境総合文化センターへ出向くのですが、市道や県道を利用して最短距離を選べば距離は9.5km、所用時間は25〜30分です。ところが、自宅から一旦北上して五目牛町交差点で上武道路に取り付き、境工業団地交差点まで上武道路を利用すると、距離は約12kmと26%増えるにも関わらず、所用時間は15〜20分と約40%短縮します。近距離の車での移動時間の多少は走行速度よりも信号数が主要因なので、信号数が画期的に少ない上武道路は俄然有利です。
 話が逸れてしまいましたが、隣県の深谷市や熊谷市、行田市、また県内の前橋市北部や渋川市なども、また一歩近付いた気がします。流通や通勤、行楽、日常の地元住人の移動など、益々便利になります。(2014/3/14 記)

当記事に関する国土交通省・高崎河川国道事務所のウェブサイトはこちら

桁架設を終えた東毛広域幹線道路上のPC橋梁(境三ツ木交差点の南東側から) 2013/11/17

境三ツ木交差点のから少し南から南方向 2013/11/17

境三ツ木交差点の少し南から交差点方向 2013/11/17

尾島・境高架橋上部その2工事

カンチレバー工法で架設が進む、東毛広域幹線道路(354BP)との立体交差部のPC桁

掲載日:2013/7/7 ▲ページTopへ
2013/7/2
 上武道路 尾島・境高架橋の内、東毛広域幹線道路(354BP)との立体交差部(境三ツ木)ではカンチレバー工法でPC連続桁の架設が進んでいますが、前回(4月27日)レポート時に現場の若いエンジニアの方に、「閉合は夏ごろ」と教えてもらったものの、予定より早く進捗し、既に閉合しているかも知れないと気になったので、先日(7月2日)、ちょっと足を運んでみました。
 現地では閉合には至っていなかったものの、閉合直前のようで、両側の橋脚から張り出したPC桁間の隙間は僅か数メートルでした。2ヶ月前には移動式作業車は南側の桁上に乗っていましたが、今回は北側の桁上に乗っていました。遠からず閉合になるようです。
 またこの立体交差部前後のスパンでも順調に工事が進んでいるようで、前回、足場工で覆われていた熊谷市方向の連続桁部も足場が撤去され、現在は側道からのランプ部付近で工事が進んでいます。(2013/7/7 記)

(*)カンチレバー工法
 桁架設の一種で、地上からの支保工を設置せず、橋脚または橋台から支間中央に向かって、適当な長さのブロックに区切った桁を張り出し、コンクリートを打ち継ぎながら順次連結していく架設工法で、連続桁橋やラーメン橋、 斜張橋、エクストラーズド橋、長スパンアーチ橋などの架設に適用されています。支保工を必要としないため、峡谷や流量の多い河川、海、交通量の多い道路の上での架設に適しています。大規模架設支機材を要しないため、経済的です。

閉合まであと僅か。尾島・境高架橋の354BP立体交差部の桁。(南東側から北西方向)
移動作業車は前回と反対の北側(伊勢崎側)。 2013/7/2

閉合直前の桁を桁真下から(南側から北方) 2013/7/2


あと僅かで閉合。熊谷側の桁から伸びるたくさんのPC鋼線。
2013/7/2


桁架設が進む三ツ木交差点を南東側から 2013/7/2

三ツ木交差点の南側の連続桁部 2013/7/2

閉合直前の桁を桁真下から(南側から北方) 2013/7/2



閉合部を西側から。左側が前橋側。 2013/7/2

三ツ木交差点から熊谷方向を見る。 2013/7/2

側道からのランプ部付近の工事状況。 2013/7/2

掲載日:2013/5/8 ▲ページTopへ
 2013/4/27
 前回から2ヶ月半振りの「尾島・境高架橋上部その2工事」現場では、東毛広域幹線道路(354BP)との立体交差部の桁架設を中心に工事が進んでいます。この桁下には交通量の多い354BPが通っていて交通制限が困難なため、地上からの支保工を必要としないカンチレバー工法(*)が採用されています。現在、閉合(両側から張り出して来た桁が中央で連結する事)に向かって残すところ数ブロックの状況です。この日、現地で橋面位置を測量していた若いエンジニアの方に尋ねると、閉合は夏ごろとのこと。
 上武道路では、この場所からすぐ北方の渕名高架橋が鋼連続桁で、鋼桁のクレーン一括吊り工法を採用し、こちらの工区ではPC連続桁のカンチレバー工法を採用し、興味ある現場が続いています。特にカンチレバー工法は、伊勢崎市周辺では1969年施工の五料橋以来ではないでしょうか。
 カンチレバー工法と言えば、閉合前に事故が起きた1978年施工の赤城村の綾戸橋を思い出しますが、施工性、経済性に優れている工法も、閉合前の構造系は片持梁状態になり、完成時の構造系よりも不安定です。当然、全ての架設ステップの構造系に対して構造解析を行っているはずなので、安全であるとは思いますが、無事に閉合を終えて、工事が完了するよう、陰ながら応援しています。(2013/5/8 記)

閉合に向かって両側の橋脚から桁が順次張り出しているPC連続桁(南東側から北西方向)
下の道路は東毛広域幹線道路(354BP) 2013/4/27

カンチレバー工法で桁架設が進む尾島・境高架橋
手前は現在2車線で供用中の上部道路
(西側から東方(太田方面)) 2013/4/27

週刊作業予定表 2013/4/27


全体施工図 2013/4/27


現地に立つ説明板 2013/4/27


354BP交差点の北東側から 2013/4/27

側道からのランプ部。こちらの橋脚の橋座面に
防護柵が設置されました。徐々に工事が始まるようです。
2013/4/27

両側の橋脚から張り出して来たPC連続桁(後方)
手前は現在2車線で供用中の上部道路 2013/4/27


北側から張り出し中のPC桁 2013/4/27

南北の橋脚から張り出し中のPC桁
下を通過する354BPの車 2013/4/27


カンチレバー工法で施工中の354BPとの立体交差部全景
(南東側から北西方向) 2013/4/27


354BPの南側でも桁架設が進行中 2013/4/27

カンチレバー工法で桁架設が進む尾島・境高架橋
手前は現在2車線で供用中の上部道路(西側から東方(太田方面)) 2013/4/27

掲載日:2013/5/8 ▲ページTopへ
 2013/2/10
 前回から2ヶ月振りの「尾島・境高架橋上部その2工事」区間の様子です。現在、354BPとの立体交差部を中心に工事が進行中です。この交差点以南(東京方面)の橋脚においても、橋座面に防護柵等が設けられました。こちらも順次始まるようです。

尾島・境高架橋上部その2工事区間。354BPとの立体交差部を中心に工事が進行中(南側から北方)。 2013/2/10

354BPとの立体交差部の南側 2013/2/10

354BPとの立体交差部の自歩道迂回路 2013/2/10

354BPとの立体交差部(東側(太田市側)から) 2013/2/10

354BPとの立体交差部から南方。
2ヶ月前と比べて進捗はないようです。2013/2/10

側道からのランプ(354BPとの立体交差部南側) 2013/2/10

掲載日:2012/12/31 ▲ページTopへ

上部工架設用の支保工組立が進行中 2012/12/9


左:本線への登りランプ部、中央の橋脚:上部工工事が始まった2車線用。右端:供用中の2車線 2012/12/9

上の写真の遠望 2012/12/9

工事案内 工期=2014年2月28日 2012/12/9


尾島・境高架橋上部その1工事

掲載日:2013/5/8 ▲ページTopへ

小角田西交差点から見上げる尾島・境高架橋。
下から見上げる限り、完成した様子です。2013/2/10

尾島工業団地交差点から見上げる尾島・境高架橋。
こちらも完成した様子です。 2013/2/10

高架化下の交差点(小角田西) 2013/2/10

区間途中。壁高欄に型枠が残っているようです。
2013/2/10

掲載日:2012/12/31 ▲ページTopへ

壁高欄の工事が進む上武道路・高架橋 2012/12/9


壁高欄工事が進む上武道路・高架橋 2012/12/9

群馬県道69号・大間々世良田線との交差点付近
手前の道路:上武道路側道
右:工事が進む上武道路高架橋
2012/12/9


群馬県道69号大間々世良田線との交差点交通標識

工事案内 工期=2013年3月25日 2012/12/9




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