昭和46年(1971年)に開設した伊勢崎市民プール。屋外プールながら50mコースが設備され、観覧席もあったので、市の水泳競技会等を行うことができました。競技会の日には、徒歩圏に住む我が家まで声援の声が届き、声に誘われて見物に出かけたこともあります。 開設の頃は既に東京勤務時代だったので利用できませんでしたが、Uターンした昭和58年(1983年)の夏、東京の職場の仲間3人を家に招き、市民プールに連れて行ったところ、プールの中で飛んだり跳ねたり泳いだりふざけたり、スライダーで遊んだりと、大いに喜んでくれました。伊勢崎市にもこの規模のプールがあること、誇らしく思いました。 東京時代、会社の近くに港区スポーツセンターがあって、屋内プールで水泳のレッスンを受けていたので、その乗りで、Uターン後も、伊勢崎の伊勢崎スイミングやナガイスイミング、オレンジワン、前橋のイトマンスイミングに通い、夏の夕方には、客が減る頃を見計らって市民プールに出かけ、ひたすら50mプールで泳ぎました。 余談ですが、伊勢崎市民プールの50mコースは、横方向(多分20数メートル)に泳がせるルールがありましたが、50mをターンなしに泳ぎたい私は隅の方で50mを縦方向に泳いでいました。すると、監視員が跳んできて、「50mは横方向に泳いでください!」と注意されることが少なからずありました。 「50mを横に泳ぐなら最初から25mプールで泳ぐで。何のための50mなんじゃい?しかも、夕方のこんな時間、数人しか泳いでねぇし、ぶつかる相手がいねぇで!」 ・・・と思いながらも、勝ち目のない喧嘩はしない私は、渋々指導に従いました。ただ、監視員の中には、「空いてるので気を付けて自由に泳いでください」と臨機応変に対応する人もいて、「ルールとは何ぞや」と思ったものです。 ![]() そんなあれこれと想い出が詰まった伊勢崎市民プールですが、老朽化のために解体し、跡地は駐車場として整備する計画が現在進んでいます。今年7月には解体工事も発注され、現役中の姿を見られるのもあと僅かです。 当ページでは解体前と解体工事中、整備後の姿を紹介して参ります。(2023/10/6 記) ▲ページTopへ 【伊勢崎市民プールの歴史】開設:昭和46年(1971年)(50m、25m)増設:昭和56年(1981年)(幼児用プール、幼児用スライダー、流水プール、ループスライダー、ストレートスライダー) 休止:令和2年度(2020年度)(施設の老朽化のため) 廃止:令和4年(2022年)3月31日 解体工事:令和5年度(2023年度)、工期:令和6年(2024年)3月15日。 (当初、令和4年度の下半期に実施予定。跡地は駐車場として整備。) |
開札日:令和5年7月27日 発注課:伊勢崎市スポーツ振興課 件 名:伊勢崎市民プール解体整地工事【総合評価落札方式】 落札者:トーモー・島久伊勢崎市民プール解体整地工事特定建設工事共同企業体 履行期限:令和5年(2023年)9月28日〜令和6年(2024年)3月15日 ![]() 現場に掲示された工事看板 2023/12/6 |
伊勢崎市民プール・解体工事の12月6日の状況です。ウォータースライダー解体用足場は、最頂部の踊り場まで組み立てを終え、観覧席と管理棟が一体化した建物では、パワーショベルが動き、解体工事が進んでいます。いよいよ防護シートの外側からも工事の変化が見て取れるようになりました。 プール北側の道路「スポーツロード」沿いには、工事看板や工事に関する許認可関係票が掲示され、共同企業体二社の旗が掲げられました。(2023/12/8 記) ![]() 最頂部まで足場工が組まれたウォータースライダー(北西側から) 2023/12/6 ![]() パワーショベルで解体が進む観覧席と管理棟の一体施設(北西側から) 2023/12/6 ![]() 「スポーツロード」沿いに掲げられた工事看板や工事関係票、共同企業体の旗 2023/12/6 南隣のテニスコートではスタンド防水改修工事改札日:2023/10/26発注部署:伊勢崎市スポーツ振興課 工事名:市庭球場スタンド防水改修工事 工事会社:瑞穂建設(株)さん 工期:2023年11月2日〜2024年2月29日 ![]() 市民プールの南隣のテニスコートでは、スタンド防水改修工事が進んでいます。 2023/12/6 |
伊勢崎市民プール・解体工事に伴い、ウォータースライダーに足場が組まれました。足場が組まれた後のウォータースライダーの解体工事は確認できません。 観覧席ではコンクリート斫(はつ)り作業が進んでいるようで、プール近くに住む我が家にも作業音が届いて来ます。敷地と建物が防護シートで覆われているため、「音は聞こえど姿は見えず」、作業の様子はお伝えできません。 プール南側のテニスコートは、プール正面寄りの駐車区画が使用できないものの、12面全てが通常に使用できます。(2023/11/24 記) |
![]() 敷地の西面。後方に観覧車「ひまわり」。 2023/11/14 ![]() 敷地の南西面。後方に横たわる赤城山。 2023/11/14 ![]() 敷地の南東面。右側の松並木は華蔵寺公園水生植物園の西土手。 2023/11/14 |
![]() 敷地の南西面 2023/11/14 ![]() 敷地の西面 2023/11/14 ![]() 施設正面の工事用車両出入口 2023/11/14 ![]() 施設正面 2023/11/14 |
![]() 解体を待つウォータースライダー(北側から) 2023/10/7 ![]() 解体を待つウォータースライダー(北西側から) 2023/10/7 |
伊勢崎市民プールで遠目にもその存在を知らしめるのはウォータースライダー。最頂部の正確な高さは分かりませんが、4階建ての建物程度はありそうです。途中の踊り場からストレートスライダー、最高位置の踊り場からループスライダーがつながっていました。いずれも大人用のスライダーで、幼児用は別にありました。(2023/10/6 記)![]() 伊勢崎市民プールのウォータースライダー 2023/8/5 ![]() 伊勢崎市民プールのウォータースライダー 2023/8/5 ![]() 伊勢崎市民プールのウォータースライダー(手前はスポーツロード 2023/8/5 ![]() 下から見上げる伊勢崎市民プールのウォータースライダー 2023/8/5 |
正面の建物には医務室やスタッフ室、放送室、医務室、男女別ロッカールームやトイレ、シャワー等がありました。プール内での飲食物販売店はなく、施設内での飲食は禁止でした。プールと道路を挟んだ北側には、プールオープン期間限定のかき氷やソフトクリーム、焼きそばなどの軽食店がオープンし、プールでひと泳ぎ(ひと遊び)した子どもたちで賑わっていました。民間施設ほどの自由度はありませんが、夏休みの子供たちのちょっとしたレジャーランドだったように思います。(2023/10/6 記)![]() 正面入口 2023/8/5 ![]() プールの建物 2023/8/5 ![]() 2023/8/5 ![]() 市民プール利用上のお願い 2023/8/5 ![]() プール内部。休止後3年半が経過し、コンクリートの隙間に雑草がはびこりました。2023/8/5 |
![]() 伊勢崎市民プール 現役時代のレイアウト ![]() 伊勢崎市民プール 現役時代の地図 |