華蔵寺公園共生『はな咲く。』プロジェクトの一環として再整備された水生植物園。2023年11月に着工した当工事も今年2025年9月末頃には概ね終えました(→工事の経緯はこちら)。その後、PFI工事としてのカフェ建設や照明灯工事等が続いていますが、園内は既に供用開始され、自由に散策することができます。 改修された水辺や水路には新たに種々の水生植物が植えられ、花の名前が書かれた標識も立ちました。当ページでは、これらの水生植物の四季折々の姿を順次紹介して参ります。(2025/12/9 記) ・アサザ(A) ・カサスゲ ・クサレダマ ・コウホネ ・サンカクイ ・スイレン(黄) ・スイレン(白) ・チダケサシ ・ノハナショウブ ・ハンゲショウ ・ハンショウブ ・ミソハギ(M) ※()内は右の画像に示す各植物の位置 |
| 夏から秋にかけて黄色の花を咲かせるアサザ。日本では本州から九州などに生育し、全国的にその数は減少傾向のよう。ご当地伊勢崎市では、「殖蓮地区自然環境を守る会」の皆さんが男井戸川調整池ビオトープで保護保全活動を続けていますが、今回の華蔵寺公園 水生植物園の再整備事業において、アサザも植えられました。園内には2か所に植えられ、西側の藤棚近くの場所は「殖蓮地区自然環境を守る会」から寄贈されたようです。(2025/12/9
記) ●→「殖蓮地区自然環境を守る会」の皆さんが保護保全する男井戸川調整池ビオトープのアサザ 以下、Wikipediaから一部引用 アサザ(浅沙、阿佐佐、Nymphoides peltata (S.G.Gmel.) Kuntze):ミツガシワ科アサザ属の多年草。 浮葉性植物で地下茎を伸ばして生長。スイレンに似た切れ込みのある浮葉をつける。若葉は食用にされることもある。 夏から秋にかけて黄色の花を咲かせる。五枚ある花弁の周辺には細かい裂け目が多数ある。 環境省レッドデータブックの2007年改定により絶滅危惧II類(VU)から準絶滅危惧(NT)に変更。 ![]() 現地に立つ説明板 2025/11/22 ![]() 現地に立つ説明板 2025/11/22 |
冬季のアサザの姿は睡蓮に似て、丸い葉が水面に浮いているだけ。通年の観察は今後の課題ですが、夏場の濃い緑に比べて少し茶褐色も混じるようです。来夏の開花期までどのように変化するのか、適宜観察したいと思います。(2025/12/9
記) ![]() 丸いアサザの葉 2025/12/6 ![]() 水面を埋めるアサザの葉 2025/12/6 ![]() ほかの植物と共生? 2025/11/22 |
| 湿地帯などで夏に赤紫の花を咲かすミソハギ。ご当地伊勢崎市では波志江上沼の湿地帯で咲く姿を確認しました。家の庭でも咲かせたいと、以前山野草の店で購入し、庭に植えたことがありますが、数年で絶えました。窪地を作り水を浸して疑似湿地帯を作りましたが、乾燥させてしまうことが多く、育成環境としては不十分だったようです。 水生植物園ならば、常時水に浸され、しかも飲料にもできそうな地下水を使用しているので、水質保証付きです。開花期だけでなく、四季折々の姿が楽しみです。(2025/12/9 記) 以下、Wikipediaから一部引用 ミソハギ(禊萩、Lythrum anceps)はミソハギ科の多年草。 湿地や田の畔などに生え、また栽培される。茎の断面は四角い。葉は長さ数センチで細長く、対生で交互に直角の方向に出る。お盆の頃に紅紫色6弁の小さい花を先端部に多数つける。 ●→波志江上沼の湿地帯で咲くミソハギ ![]() 現地に立つ説明板 2025/11/22 |
| 花期を終えたミソハギ。鮮やかさは開花期に軍配が上がりそうですが、葉が紅葉した冬季の姿は、遠目には花が咲いているようで、侘び寂びの味わいはこちらが勝るようです。(2025/12/9 記) |