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2023年12月公表、群馬県の将来人口推計

群馬県の人口・2020年群馬県市別人口推計(2015-2045)2015年の人口推計
掲載日:2024/4/25
 本日25日、当サイトトップページのコラム「グッモーニン伊勢崎〜♪」に下記文章を書きました。
 民間組織「人口戦略会議」が24日発表した人口減少問題の分析結果では、744自治体(全1,883自治体の39.5%)が「消滅可能性都市」とされました。20〜39歳女性人口の変化率が根拠とのこと。
 群馬県内では次の自治体がリストされています。
市:桐生市、沼田市、渋川市、藤岡市、富岡市、安中市
町:神流町、下仁田町、甘楽町、中之条町、長野原町、草津町、東吾妻町、みなかみ町、玉村町、板倉町
村:上野村、南牧村、嬬恋村、片品村
 根拠となった人口問題研究所の将来人口予測については今日か明日には紹介しますが、それらのデータからも納得できる分析でした。これを食い止める施策を打ち出すのか、流れに任せて消滅するか合併するか、各自治体の課題です。(4月25日)
 上記コラムで触れた人口問題研究所の将来人口予測を以下に示します。(→元データのウェブサイト

国立社会保障・人口問題研究所

日本の地域別将来推計人口(令和5(2023)年推計)

 この推計は、令和2(2020)年の国勢調査を基に、令和32(2050)年までの5年ごと30年間について、男女・5歳階級別、市区町村別に推計したもので、対象自治体数は、令和5(2023)年12月1日現在の1,883 市区町村です。
 この推計のうち、群馬県自治体について、以下まとめました。

群馬県・市別人口推計(2020-2050年)

 2050年には群馬県内の全自治体で人口が減少しますが、その中で、減少率が最も少ないと推定された市は伊勢崎市(減少率=9.8%)でした。減少率が20%以下の市は次の3市でした。
 太田市(10.3%)、高崎市(11.3%)、前橋市(18.2%)

 伊勢崎市の減少率が少ない理由を考えると、
大半が平坦地(住宅地や工場用地の造成が他自治体に比べて低コスト)
工業団地が多い(就労機会が多い、就労者が住む)
ショッピングモール(スーパーを核店舗とするモールも含む)が多い(日常の買い物が便利)
近隣他市への時間距離が等しく近い(桐生、太田、深谷、本庄、玉村、高崎、前橋、渋川等の真ん中に位置する)
同上を支える幹線道路が整備されている(上武道路、東毛広域幹線道路、北関東横断道路、駒形BP、国道462号)
区画整理が進んでいる(上質な住宅地が多い)
公園が多い(住環境・緑地環境、避難所確保、日常の遊び場、憩いの場を与えてくれる)
外国人が多い(国全体で外国人労働者に依存しつつある現在、伊勢崎市は群馬県内で最も外国人が多い)
 等々が挙げられ、個々の特徴が相互作用し、住み易い街を形成しているためと思われます。

 一方で、他自治体に比べて少ないのが歴史や文化、教育的側面のハードやソフト。名だたる美術館や博物館もなく、歴史的建造物は戦争で焼失しあるいは解体され、現存する建造物は時報鐘楼明治館など僅か。境地区の蔵造り、町屋造り・洋館等の家屋は保全状況や観光資源としての活用が不十分。更に山岳地や温泉地のような自然の観光資源に乏しい

 文化・歴史・観光の魅力度が低くても、取り合えず”日常生活のし易さ・便利さ”が優先する限り、伊勢崎市の人口減少は県内でも少ない位置に留まるのでしょう。(2024/4/25 記)

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群馬県・市別人口推計(2020年-2050年)(グラフ)

群馬県・市別人口推計(2020年-2050年)(指数)

群馬県・市別人口推計(2020年-2050年)(数値)



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